TOEICのカリスマ講師、ハマーこと濵﨑潤之輔さんは筋トレの人でもあります。じつは筋トレとTOEICには共通する点も多いということで、お話を伺いました!(構成・文=編集部)
目次
1:小さな鍛錬の積み重ねが大きな成果に
TOEICでスコア900? ベンチプレスで120KG?
今の自分の状態を考えれば大きすぎるような目標でも、小さな努力の積み重ねで可能になります。TOEICもウェイトも、今日のトレーニングがかならず将来の結果につながる、と信じて続けるしかありません。
写真のような筋肉、すぐに手に入るわけがありませんよね?
2:基本に忠実に、バランスよくトレーニングする
筋トレにはビッグスリーと呼ばれる基本種目があります。大胸筋を中心に上半身を鍛えるベンチプレス、下半身を鍛えるスクワット、背筋など体の裏面の大きな筋肉を刺激するデッドリフト。
スポーツによって中心的に鍛えたい筋肉が異なることはありますが、初心者は、細かいことを考えないのが吉。基本種目に集中して、全身の筋肉をバランスよく鍛えることが大事です。
TOEICトレーニングのビッグスリー
TOEICトレーニングのビッグスリーは、「単語の増強」「リッスン&リピート」「音読」。パート別の補強や模試の繰り返しに入る前に、基本的なテキストでビッグスリーを徹底することがスコアアップの王道です。
単語を覚えながら読解力も養う。耳だけでなく口も動かして発音を会得する。
ビッグスリー的な全方位的トレーニングの教材として、ハマーさんがおすすめするテキストがこちら。
例文を通じて頻出単語をマスターする、というコンセプトの本ですが、リッスン&リピートのためのポーズ(空白)入りの音声が収録されているなど、これ1冊で総合的なトレーニングが可能です。
初心者は2~3カ月、この1冊をみっちりやれば基礎のTOEIC力が付くでしょう。
3:進化を確認しながら、継続する
モチベーションの維持に必要なのは、成長を実感しながら進めること。
中級以上の人は、普段から模試的なトレーニングを行い、実力を測るのがおすすめですが、初心者にとっては、模試で「2時間連続で英語に触れる」こと自体がかなり高いハードルです。
筋トレでもMAX(最大重量)への挑戦は、初心者にはおススメできません。扱える重量がなかなか増えないような時期(プラトー)も、たとえば、鏡に映した自身の体の変化を確認することで、単調なトレーニングに対するモチベーションが保てるものです。
行動を記録して、勉強を見える化する
学習の初期段階では、結果ではなく、学習したことそのものを成果として記録するのが効果的です。
忙しい日でも、「1問だけ」「1ページだけ」勉強して、その日は大きな◎を手帳につけてあげる。
例えばこんな工夫で、学習はぐっと続きやすくなります。また、乗り気でなくても1ページと思って本を開くと、いつの間にか数ページ進めてしまうことも案外多いもの。「意外と頑張っちゃったな~」という小さな達成感が、良いサイクルを生み出します。
「今日はジムに行くの面倒だな」と思うことはあっても、いざ終えてしまえば「行かないほうがよかったな」と後悔することはほとんどないのと同じです。
4:トレーニングを日常に組み込む
トレーニングを「はじめる」ためのハードルを下げるには、日常の行動に即した計画を立てることがポイント。
毎日必ず通る場所、毎日必ず起きる出来事をトリガーにしてトレーニングがはじまるように組み立てましょう。
写真はちょっとやりすぎですが「鉄棒を見かけたら必ず懸垂」というようなルールでトレーニングをする人も多く、効果的です。
毎日の生活にTOEICを組み込む
例えば「毎週土曜日にファミレスで模試(の本)を解く」というのは案外難しいもの。
なぜなら、これを実行に移すためには、「土曜日の予定を空けておく」「身づくろいをしてファミレスに移動する」という準備が必要だからです。
そうではなく「通勤電車で『やたらと出る』を1ページだけ読む」というルールにしましょう。通勤電車には必ず乗りますし、本はカバンに入れっぱなしにしてしまえば準備は不要です。
筋トレでも、通いやすいジムを選択するのが鉄板ですし、自宅に設置する「ホームジム」に憧れる人は多いですね。
ハマー先生の『でる200問』も好評です!
今回お話をいただいたハマー先生はこんな方。ご本人は「まだまだです…」とおっしゃいますが、かなりのムキムキ度です。
ハマー先生の新刊はこちら。新形式に特化した本なので、どちらかというと中級以上でしょうか。ビッグ3を終えてから試験前にガッツリ取り組むという活用法がおすすめです。
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