写真:ロイター
『ENGLISH JOURNAL』2022年10月号のインタビュー1は、ディズニープラスで独占配信中のドラマ「オビ=ワン・ケノービ」に出演した、ヘイデン・クリステンセン氏。「スター・ウォーズ」のエピソード4~6で演じたダース・ベイダーを再演することへの感慨を語っています。
本記事では、インタビュー1に併せて誌面に掲載した「スター・ウォーズ」コラムをご紹介します。
(Getting back into Darth Vader’s costume) was incredibly special -- and also very emotional for me. This whole project was a surprisingly emotional experience. Just because this is a character that means so much to me, and to other people as well. – Hayden Christensen
(ダース・ベイダーの衣装を再びまとうのは)信じられないほど特別でした――そしてまた、とても心が揺さぶられました。この作品全体が、驚くほど心揺さぶられる体験でした。とにかく、僕にとっても、そして他の人たちにとっても、とても大きな意味を持つキャラクターですから。――ヘイデン・クリステンセン
ダース・ベイダー役に再び挑むクリステンセン
文:梅本昌男
協力:海外書き人クラブ
1977年にアメリカで公開されて以来、ファンを魅了し続けるスター・ウォーズ・フランチャイズ。スカイウォーカー家の系譜をたどるサーガそのものは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)で大団円を迎えた。
しかし、アンソロジー・シリーズである『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)などが同じく銀幕に登場、ドラマも「マンダロリアン」や「ボバ・フェット」、最新作である「オビ=ワン・ケノービ」の他、さまざまなシリーズが製作されている。また、『クローン・ウォーズ』など3D&2Dアニメのタイトルも多数ある。スター・ウォーズの世界は時を越えて、今も広がり続けているのだ。
そんなフランチャイズの重要なキーワードの一つが「ダークサイド」。その象徴的存在のダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカー役を17年ぶりに演じることになったのが、ヘイデン・クリステンセンだ。
クリステンセンの出身はカナダ西海岸、ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバー。ハリウッド・ノースと呼ばれ「Xファイル」や『デッドプール』、『ナイト・ミュージアム』などの映画やドラマ、MV、CMが多く撮影されている。そんなバンクーバーの土地柄というべきか、姉のCM撮影に同行してスカウトされたのが芸能界入りするきっかけだった。
13歳のときにはホラー界の鬼才ジョン・カーペンター監督の『マウス・オブ・マッドネス』(1994)で端役を演じ、20歳で出演した『海辺の家』(2001)ではゴールデングローブ助演男優賞候補となる。
2002 年、クリステンセンはついに主役を勝ち取る。それもSF界の金字塔であるスター・ウォーズ・サーガへの大抜てきだ。『エピソード2/クローンの攻撃』(2002)と『エピソード3/シスの復讐』(2005)で、彼は純真なジェダイ騎士の青年がダークサイドに落ち、ダース・ベイダーになるまでを演じた。
それから17年、先述したディズニープラスで配信されている最新作「オビ=ワン・ケノービ」で、ダース・ベイダーの役に再び挑むことになった。円熟味を加えたクリステンセンが見せる演技に注目だ。また、同じディズニープラスで近日配信予定の「スター・ウォーズ/アソーカ(原題)」にも出演予定ということで、こちらも期待に胸高まる。
I was a fan before I got involved in the franchise, and it means a lot to me to get to play this character. I think it’s incredible the way that these stories have just continued to resonate with people, and the impact that they’ve had on our culture is tremendous. – Hayden Christensen
このシリーズに出演するようになる前からのファンでしたから、このキャラクターを演じられるというのは僕にとって大きな意味を持ちます。これらの物語が人々の心に響き続けてきたのはものすごいことだと思いますし、私たちの文化に与えてきた影響は多大です。――ヘイデン・クリステンセン
Hayden Christensen(ヘイデン・クリステンセン)
1981年4月19日、カナダ、バンクーバー生まれ。子供時代からCMやテレビドラマなどに出演。『海辺の家』(2001)でゴールデングローブ助演男優賞にノミネートされる演技を見せ、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)でアナキン・スカイウォーカー役を演じた。
作品情報「オビ=ワン・ケノービ」
Story 最良の友でありジェダイの弟子であったアナキン・スカイウォーカーが、邪悪なシスの暗黒卿ダース・ベイダーに落ち、ジェダイが最大の敗北を喫した『エピソード3/シスの復讐』での劇的な出来事から10年後、「オビ=ワン・ケノービ」の物語は始まる――。
Cast & Staff 監督:デボラ・チョウ/出演:ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン他/ディズニープラスで独占配信中
『ENGLISH JOURNAL』2023年10月号
特集「ハロウィーン、サンクスギビング、中秋節、etc. 世界の秋の歩き方」
ハロウィーンと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?東京・渋谷などに大挙して集まる仮装した人たちは思い浮かんでも、実のところハロウィーンがどんなイベントなのか、よく知らない人も多いのでは?10月号の特集では、本当のハロウィーンの姿、そして、ハロウィーンが世界ではどのように受け入れられているのか、また、それ以外に「秋の祭り」としてどんなものが行われいているのかを、現地からレポートします。
Interview 1:ヘイデン・クリステンセン(俳優)
「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフドラマ『オビ=ワン・ケノービ』が、Disney+ で配信されています。17年ぶりにダース・ベイダーを演じるヘイデン・クリステンセンが、ドラマを監督したデボラ・チョウと共に、広いファン層を持つこのシリーズに新たな物語を紡ぎ出す感慨と意気込みを語ります。
Interview2 ハナー・クリッチロウ(神経科学者)
ハナー・クリッチロウ氏は、イギリス出身の神経科学者です。ケンブリッジ大学で研究を続けながら、BBC やラジオで脳科学の解説者として活躍しています。インタビューでは、脳の可塑性や遺伝的な体質と食事の関係性、遺伝子が私たちの判断に与える影響、さらには遺伝子によって定められた方向だけではなく、より主体的に生きるためのヒントなどを話しています。
ダウンロード特別付録 EJ単語帳2022秋(スクリプト&音声DL)
2022年4月号~9月号に掲載された「今月のEJ単語帳」をまとめた「EJ単語帳2022秋」のテキストと音声をダウンロードすることができます。連載「今月のEJ単語帳」は、各号の学習コーナーに登場したネイティブがよく使う単語のうち、特に覚えておきたいものを精選し、見出し語の意味や例文をまとめたものです。厳選された語彙はまさに生きた英語の宝庫です。例文を声に出して繰り返し練習し、実際の会話でも使えるよう定着させましょう。
『ENGLISH JOURNAL BOOK 2』発売。テーマは「テクノロジー」
現在、ChatGPTをはじめとする生成AIが驚異的な成長を見せていますが、EJは、PCの黎明期からITの隆盛期まで、その進化を伝えてきました。EJに掲載されたパイオニアたちの言葉を通して、テクノロジーの歴史と現在、そして、未来に目を向けましょう。
日本人インタビューにはメディアアーティストの落合陽一さんが登場し、デジタルの時代に生きる英語学習者にメッセージを届けます。伝説の作家カート・ヴォネガットのスピーチ(柴田元幸訳)、ノーベル生理学・医学賞受賞のカタリン・カリコ、そして、『GRIT グリット やり抜く力』のアンジェラ・ダックワースとインタビューも充実。どうぞお聴き逃しなく!
【特集】PC、IT、そして、ChatGPT・・・パイオニアたちの英語で見聞する、テクノロジーの現在・過去・未来
【国境なきニッポン人】落合陽一(メディアアーティスト)
【スピーチ&インタビュー】カート・ヴォネガット(作家/柴田元幸訳)、ケヴィン・ケリー(『WIRED』創刊編集長、未来学者)、レイ・カーツワイル(発明家、思想家、未来学者)、ジミー・ウェールズ(ウィキペディア創設者)、アンジェラ・ダックワース(心理学者、大学教授)、【エッセイ】佐藤良明
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