
映画は生きた英語の宝庫。おすすめの映画から、ちょっとおしゃれですぐに使える英語表現を紹介します!今回取り上げるのは、今回はドラマ「LUCIFER/ルシファー」から、「しっかりしてよ!」と言いたいときに使えるフレーズを紹介します。
今日のおすすめ表現
Pull yourself together.
しっかりしろ。/落ち着きなさい。/自分を取り戻せ。
今回は、動揺していたり、落ち着かない状態の人に「しっかりしてよ!」と言いたいときに使えるフレーズです。
表現の出どころ
今回ご紹介するフレーズの出どころは、もともとはコミック本から生まれたドラマで、現在 ネットフリックス などで配信中の「LUCIFER/ルシファー」(原題:LUCIFER)です。
もともとは休暇を過ごすために地上にやってきた、地獄の王(the Lord of Hell)である悪魔(the Devil)のルシファー・モーニングスターが主人公。物語は、ルシファーがアメリカのロサンゼルスで高級ナイトクラブのオーナーとして暮らし、5年ほど経ったところから始まります。
主人公が堕天使のルシファーということからも想像できる通り、ファンタジー作品ですが、刑事ドラマでもあり、コメディでもあります。
主人公のルシファーを演じているのはイギリス人俳優のトム・エリス。ドラマの中でもイギリス・アクセントのままで演じています。悪魔であるルシファーは、人間からは少し変わり者に映るのですが、周りの人とは違うイギリス・アクセントが彼の風変わりなところを際立たせています。
ちなみに、ルシファーのお兄さんのアメナディエルや弟のユリエル(2人とも天使です)は普通にアメリカ・アクセントです(笑)。
表現の使い方
かつてルシファーに力を借りてスターになった女性デライラ(アナリン・マッコード)が、ルシファーに会いに来ます。突然売れっ子になった理由について、自分は悪魔に魂を売ってしまったということなのか、とルシファーに尋ねます。
そこでルシファーは、混乱しているデライラにこう言います。
You didn’t sell your soul, Delilah. You do owe me a favor.
君は魂を売ったわけじゃないよ、デライラ。でも確かに僕に借りがある。
この言葉を聞いたデライラが「I’m scared.」(怖いわ)と言うと、ルシファーはこう続けます。
You should be. Because what I’m about to ask you is gonna be quite difficult for you. Pull yourself together.
そうだろう。だってこれから僕がお願いすることは、君にとってとても難しいからね。しっかりして。
ルシファーはこの後、「Because you’re wasting your talent, your life.」(君は才能も人生も無駄にしているから)と言って、デライラがしっかりしなければいけない理由を説明します。
まとめ
Pull oneself together. は、動揺したり、感情が乱れたりしてしまっている人に向かって、「しっかりして」とか「落ち着いて」という意味です。
pull togetherを直訳すると「ひっぱって一緒にする」ですが、「まとめる」という意味になります。ここからpull yourself togetherをイメージすると、動揺して散漫になっている注意力をしっかりと1つにまとめている姿を描けて、「しっかりする」「落ち着く」という意味として覚えやすいかもしれませんね。
「しっかりして!」とハッパをかけたい、叱咤(しった)したいなんてときに使ってくださいね。
(Delilahは字幕では「デリラ」となっており、辞書にもデリラと載っています。でも発音はデライラなので、ここではデライラと書かせていただきました。)
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- 作成:2021年5月13日、更新:2025年5月8日