引用元: プレスリリース「PR TIMES 」
多くの世界地図から忘れられている!ということで、ニュージーランド政府観光局が自国の認知度を高めるキャンペーンを開始しています。
なくても気付かない人ばかり?!
世界地図から日本が忘れられることもあるようですが、オーストラリアの東に位置する島国ニュージーランドも、世界から同様の扱いを受けているようです。
たとえばイギリスBBCがロンドンの街角で地図を見せても、何がないか気付かない人ばかり。
ニュージーランドが地図から消えてしまうのは、欧米の地図が大西洋を中央に配したもののため、隅っこにある島国が地図からはみ出してしまうからかもしれません。ついには政府が自虐ネタ
なくても気付かない人ばかりであきれ返った(?)ニュージーランド政府は、自国のウェブサイトの404ページ(該当するページが存在しないときに表示されるページ)で自虐ネタを披露するほどです。
「ページが見つかりませんでした。申し訳ございません、何かがないようです…」(引用元: ニュージーランド政府HP )
ニュージーランドがないのは他国の陰謀?
さんたんたる事態を受けて一計を案じたニュージーランド政府観光局は、6月に産休に入るジャシンダ・アーダーン首相とニュージーランド出身のコメディアンであるリス・ダービー氏が出演する、コメディータッチのPR動画を制作しました。
読者からの投稿でニュージーランドが地図から消えていることを知ったダービー氏は、その 原因 究明に乗り出します。Australia. They're stealing our tourists!Our wine? Sacre bleu. Sneaky Frenchies.Is England trying to get rid of the All Blacks once and for all?「オーストラリアめ。わが国の観光客を盗んでやがる」「ワインか?なんてこった。卑劣なフランス人め」「イングランドがオールブラックスを永久に追い出そうとしているのか?」
陰謀説は枚挙に暇がありません(笑)。
ニュージーランドの首相もSNSで呼びかけを開始
アーダーン首相はFacebookページなどでこの動画を共有し、南半球の島国の存在を世界に呼びかけました。
Admit it. You’ve noticed the absence of New Zealand on world maps before too. Some call it a conspiracy (I’m looking at you @Rhys Darby) some call it negligent... either way it’s time for a wee campaign! Help us #getNZonthemap「認めてください。以前にあなたも、ニュージーランドが世界地図に載っていないことに気付いたことがあるでしょう。陰謀説を唱える人もいます(あなたのことよ、リス・ダービー)。うっかり入れ忘れただけという人もいます。いずれにしても、この小さなキャンペーンを打つときです。ニュージーランドを地図に載せることに力を貸してください」
コメント引用元: ジャシンダ・アーダーン首相Facebookページ
今回のPRにニュージーランド政府が費やした金額は15万NZドルと言われていますが、PR動画は世界中で閲覧され、すでにその効果は800万NZドルとも見込まれています。
www.nzherald.co.nz本キャンペーン関するニュージーランド政府観光局のコメントを紹介します。
ニュージーランドにおいて、観光業の年間あたりの国家経済への寄与は145億ドル(NZドル)にものぼり、全国のコミュニティや事業を支えています。加えて、ニュージーランド人の7人に1人が直接的、または間接的に観光業に従事しています。観光業が国の一大産業であるニュージーランドにとって、世界地図から消えてしまうことは非常に重大な問題ですが、シリアスに訴えるのではなく、ユーモアに変えて活用することで、世界中から多くの観光客に訪れてもらうことを期待しています。
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相のコメント
「いくつかの世界地図上に存在しない国の首相として、皆さんにお願いです。私たちに目を向けてください。 私たちの国は太平洋のオーストラリアの東側にあって食べかけのラムチョップのように見えますが、もし皆さんのまわりの地図にニュージーランドが欠けていたら すぐに 書き足してください。もしくは今まで見逃していた体験をするために、ぜひニュージーランドへご渡航ください。」
ニュージーランド政府観光局では、本キャンペーン動画とハッシュタグ #getNZonthemap をシェアするよう呼びかけています。動画URL: https://youtu.be/ss4K97HVEE4
みなさんも、南半球の楽園ニュージーランドをぜひ次の旅行の 候補 地の1つに!
文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)
高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。編集者歴18年。
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