「わんぱく」は英語でなんて言う?

「わんぱく」という言葉は、子どものいたずら好きや活発な様子を表すのに用いられる言葉です。この記事では、日本語の「わんぱく」に近い英語の形容詞を紹介し、それぞれの意味合いや使用される文脈について解説します。

「わんぱく」ってどういう意味?

「わんぱく」という言葉は、子どものいたずら好きや活発な様子を表すのに用いられる言葉です。一般的には子供たちの無邪気な振る舞いや元気いっぱいの活動を指し、しばしば愛らしい、かわいらしいといったポジティブな意味合いで使われます。文脈によっては、手に負えないほどのいたずらや問題行動を指すこともあります。

語源には複数の説があります。その一つは、江戸末期の国語辞典『俚言集覧りげんしゅうらん』によると、権力者「関白」という言葉の訛りから「腕白」になったという説です。

参考:語源由来辞典

「わんぱく」を英語で言うと?

日本語の「わんぱく」にニュアンスが近い英語を、ポジティブさの度合いが高い方から順番に紹介します(順番はあくまで目安です)。

playful

playfulは、「遊びが大好きな、陽気な、ふざけるのが好きな」といった意味で、楽しい雰囲気を持つ形容詞です。非常にポジティブな意味合いがあります。

The playful children laughed as they chased each other around the park.
楽しそうな子どもたちは、公園で追いかけっこをして笑っていた。

lively

livelyは、生き生きとしてエネルギッシュな様子を指す形容詞です。活動的で元気な印象があります。

The lively kids filled the room with energy, as they danced and sang joyfully.
元気な子どもたちは楽しく踊ったり歌ったりして、部屋に活気をもたらした。

spirited

精神的に活発で、勢いがある様子を描写します。エネルギッシュでポジティブな意味合いを持ちます。

Her spirited son always stood up for what he believed in, with energy and passion.
彼女の活発な息子は、エネルギーと情熱にあふれ、常に自分の信じることのために立ち上がった。

energetic

energeticはエネルギッシュで活動的な様子を指します。活発さを強調する語ですが、場合によっては過剰な活動を暗示する可能性もあります。

The energetic boy ran all day, never seeming to get tired.
その元気あふれる少年は一日中走り回り、疲れる様子がなかった。

mischievous

mischievousは、悪意なくいたずらをする様子を説明します。愛らしさはありますが、ネガティブな意味合いになることもあります。

The mischievous girl played harmless pranks on her family, always with a twinkle in her eye.
そのいたずら好きな少女は、家族に害のないいたずらをして、いつも目を輝かせていた。

impish

悪魔的でちゃめっ気があり、いたずら好きな様子を表します。ややネガティブな意味合いが含まれる場合もあります。

With an impish grin, the child hid his sister’s favorite toy.
ちゃめっ気のある笑顔を浮かべ、その子は姉のお気に入りのおもちゃを隠した。

naughty

naughtyは、行動が規範から逸脱しているものの、悪意はないことが多いです。いたずらや問題行動を指すこともあります。

The naughty boy broke the rules by sneaking out after bedtime.
そのやんちゃな少年は、就寝時間後にこっそり外出して規則を破った。

rambunctious

rambunctiousは、アメリカなどで使われる口語表現です。特に子どもたちが活発すぎて、手に負えないときに使われます。ネガティブな意味合いを持つ可能性が高い言葉です。

The rambunctious children were so loud and energetic that it was hard to control them.
その手に負えない子供たちは、にぎやかで元気にあふれ、言うことを聞かせるのが大変だった。

「子どもは風の子」は?

「元気で活発」と言われて、「子どもは風の子」という言葉を思い出しませんか?子どもたちが風のように自由で無邪気で、束縛を受けずに元気いっぱいに活動する様子を表現する言葉です。

この言葉は英語にはありませんが、ニュアンスを伝えるとしたら、直訳するよりも、この言葉の意味を伝えることの方が重要です。子どもたちの自由さ、無邪気さ、そして自然との深いつながりを念頭に、以下のような表現を使ってみましょう。

Children are like the wind, free and unrestrained.
子供たちは風のように、自由で束縛されていない。

Kids have the wild and free spirit of the wind.
子供たちは風のように自由奔放な精神を持っている。

Children embody the freedom of the wind, moving freely and joyfully.
子供たちは風の自由さを体現し、自由にそして楽しく動き回る。

まとめ

日本語の「わんぱく」が英語でどう表されるか、いろいろな角度から考えてみました。英語の形容詞が示す「わんぱく」のニュアンスの違いを見てきましたが、言葉の微妙な響きを楽しむことも大切です。さらに、「子どもは風の子」という言葉を英語でどう伝えるかも考えました。この記事が、日本語と英語の両方の言語の面白さを、さらに知りたいと思うきっかけとなりますように。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 04
NEW BOOK
おすすめ新刊
観光客を助ける英会話
詳しく見る
メルマガ登録