「気がする」は英語でなんて言う?

日本語の「気がする」という表現は、感じることや直感に基づくある種の確信を指すのに非常に便利なフレーズです。英語ではこのニュアンスをどのように表現するのでしょうか?例文と併せて紹介します。

「気がする」は英語で?

「気がする」は直感や特定の感覚、予感を示すときに使用される日本語の表現です。英語では、I feel like ...、I have a feeling (that) ...、It seems to me (that) ...のようなフレーズが、これと同様のニュアンスを持っています。

I feel like ...

I feel like ...は非常に一般的な表現です。多くの文脈で「気がする」という意味で使用されます。

I feel like it’s going to rain today.
今日は雨が降る気がする。

I have a feeling (that) ...

I feel like ...と同様、直感や予感を示すときに使用されます。

I have a feeling he’s hiding a secret.
彼は秘密を隠している気がする。

It seems to me (that) ...

少しフォーマルな表現ですが、「気がする」の意味で使われることもあります。

It seems to me she is happy.
彼女は喜んでいる気がする。

「気がする」に近いその他の表現

「気がする」に似たニュアンスを持つ表現は他にもあります。以下はその一部です。

I get the sense (that) ...

直感や感覚を表すのに使われるフレーズです。senseは「感覚、感じ」を意味します。

I get the sense he’s up to something.
彼は何かを企んでいる気がする。

I have this gut feeling (that) ...

これは直感や予感を非常に強く感じるときに使われる表現です。「腸(gut)」は直感のような深い感情や感覚を意味することがあります。

I have this gut feeling something big is about to happen.
何か大きなことが起こりそうな気がする。

「~したい気がする」と言いたいとき

「~したい気がする」と言いたい場合、次のような表現が使えます。

I feel like eating sushi tonight.
今夜は寿司を食べたい気がする。

I’m in the mood to watch a movie.
映画を見たい気がする。

I have a craving for chocolate.
チョコレートが食べたい気がする。

※ crave for ~は、特に食べ物などに使われます。

I fancy going out for dinner tonight.
今夜は外食したい気がする。

※ この意味でのfancyは特にイギリス英語で使われます。

I’m leaning towards ordering pizza tonight.
今夜はピザを頼みたい気がする。

※ lean towards ~で、気持ちがある方向に傾いていることを表現します。

相手の発言に対して「そんな気がする」と言いたいとき

何かの発言に対して「うん、そんな気がする」と受け答えする場合、英語では以下のように言うことができます。

Yeah, I feel the same way.

直訳すると「うん、私も同じように感じる」という意味で、他の人の意見や感じ方に同意するときによく使用されます。

Yeah, I have that feeling too.

これも「私もそう感じる」という意味で、前述のフレーズよりも感情や直感に焦点を当てている感じを与えます。ある特定の感覚や直感に共感するときに使うとよいでしょう。

I was thinking the same thing.

「同じことを思ってた」という意味です。相手が言ったことが自分の考えと一致している場合に使います。

Exactly, I get that sense as well.

「まさに、私も同じ気持ちだ」という意味で、相手の意見に深く同意する場合に使われます。

Right? I feel like that too.

「そうでしょ?私もそう感じる」という意味になります。

まとめ

「気がする」という日本語の表現は、英語でさまざまな方法で表現することができます。文脈や状況に応じて、最も適切なフレーズを選ぶことが大切です。直感や感覚を信じ、それを適切な英語の表現で伝えることで、コミュニケーションをさらに豊かにすることができるでしょう。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

トップ写真:THE ORGANIC CRAVE Ⓡ from Unsplash

語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 04
NEW BOOK
おすすめ新刊
観光客を助ける英会話
詳しく見る
メルマガ登録