「急がば回れ」は英語でなんて言う?

「急がば回れ」は、「何かを急いで進めるよりも、ゆっくりと計画的に進む方が良い結果を生む」という意味です。さて、これを英語で言うと?

「急がば回れ」ってどういう意味?

焦らずに慎重に進むことで、より良い成果を得ることができる、というのが「急がば回れ」の意味です。具体的に見ると:

1. 適切なプロセスを追い求めることが大切

急いで手を抜いたり、適切な手続きや手順を省略したりすると、後で問題や困難を引き起こす可能性があります。計画的に順序立てて進むことが大事です。

2. 急いで行動することはリスクを伴う

急いで行動すると、重要な情報や要点を見落としたり、誤った判断をしたりする可能性があります。時間をかけて冷静に考え、最善の策を見付けることが大切です。

3. 遠回りをしても確実な結果を追求する

時には近道を選ぶよりも、より安全かつ確実なルートを選ぶ方が、良い結果をもたらす場合があります。適切な手順や努力を重ね、求めている結果を得られるようにすることが大事です。

「急がば回れ」を英語で言うと?

この言葉を英語に直訳しても、意味が伝わりづらい表現になるため、一般的には同様の意味を持つことわざなどを用います。

More haste, less speed.
急がば回れ。

※hasteは「(目標を達成するための十分な時間がないので)急ぐこと」を意味します。

Haste makes waste.
急(せ)いては事を仕損じる。

他にもたくさん、急がば回れ!

先に挙げた3つのポイントを伝える英語のフレーズをまとめて紹介します。いろいろな言い方がありますよ!

Patience is a virtue.
忍耐は美徳である。

Slow and steady wins the race.
のろのろでもじっくり進む者が勝つ。

The longer way around is sometimes the better way.
遠回りは時には最善の道である。

Don‘t rush, take your time.
急ぐな、時間をかけろ。

Avoid taking unnecessary risks and find a safer route.
無駄なリスクを避けて安全な道を見つけろ。

Don’t rush, follow the proper process and you'll get better results.
急ぐことなく、適切なプロセスに従えば、より良い結果が得られる。

Let’s take the scenic route.
景色のいいルートを選ぼう。

※ ただゴールを目指すだけが人生ではない、というたとえ。

Go the longer way around for a more enjoyable experience.
より楽しい経験を得るために遠回りせよ。

Embrace the journey, not just the destination.
目的地を目指すだけでなく旅を楽しめ。

Let things unfold naturally.
自然に物事が進むのを待とう。

Give yourself plenty time to accomplish the task.
課題を達成するために十分な時間を持ちなさい。

Trust the process.
そのプロセスを信じなさい。

It’s better to be safe than sorry.
後悔するより安全第一。

Avoid unnecessary risks.
無駄なリスクは避けましょう。

Don’t take shortcuts, take the long way if you need to.
近道をしないで、必要なら遠回りせよ。

Don’t rush into things blindly.
無計画に急ぐな。

Don’t cut corners.
手抜きはするな。

Prioritize quality over speed.
速さよりも品質優先。

まとめ

「急がば回れ」と同様のニュアンスを伝える英語フレーズをまとめて紹介しました。いかがでしたか?個人的にはLet’s the scenic route.というフレーズで、余裕をかましてみたいです。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

トップ写真:Chris Arthur-Collins from Unsplash

語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 05
NEW BOOK
おすすめ新刊
観光客を助ける英会話
詳しく見る
メルマガ登録