「バッグ」は英語でもbagでいいの?

朝の通勤時間やスキマ時間にもサクっと1分で読める、ライトでクスっと笑えるコラム。思わず「へぇ~」と言ってしまうような英語の豆知識を、ハーフでバイリンガルのヘンリーおじさんに教えてもらいます。今回は「purse」の話です。

女性のバッグはbagよりpurse

アメリカでは「女性が使うハンドバッグ」ことを、purseと言います。

日本では、バッグのことをpurseと呼びませんね。だからbagが思い付くかもしれませんが、例えば「バッグ忘れた!」は

I forgot my purse!

と言う方が、

I forgot my bag.

と言うより自然です。

purseには他にも変わった意味があるので、今回取り上げることにいたしました。

その意味は最後にご紹介します!

いろいろな意味があるpurse

では、purseを使った文を参考に意味を見てみましょう。

The rich man offered a purse of 1 million yen.
金持ちの男が100万円の賞金を出した。

この場合のpurse には、「財源」とか「総額」という意味があります。

He paid it out of his own purse.
彼は、自分の財布から支払った。

これは、「彼のバッグ」ではなく「財布」という意味になります。彼女とおそろいのpurse だったら愉快ですけどね!

He and his wife share a common purse.
夫婦はお金を出し合って生活をしています。

これも、最初の例文と同じような意味で使われていますね。

そして次が意外な意味のpurseで、

You look funny when you purse your lips.
唇を丸く尖らせると、おかしな顔ね。

このように動詞として使うときは、お金やバッグにはまったく関係がない「唇を丸くとがらせる、口をすぼめる」という意味になるのです!

The Japanese mask called “Hyottoko” has pursed lips.
日本のお面のひょっとこの口は、尖っている。

こんな風に使えますよ。

普段あまり使いどころのない表現かもしれませんが、せっかく覚えたのですからぜひ、purse your lipsを使ってみてくださいね!

それでは、See you next time ! Bye-bye!

文:ヘンリードレナン
文:ヘンリードレナン

https://www.henryojisan.com/

父は英国人、母は日本人、7歳の時に日本に来日。 楽曲提供をするなど、作詞作曲家として活動した経歴を持つ。広告代理店や、出版社で代表を務めるなど幅広く活動した後に、日本の英語教育に力を入れるべく、2005年よりヘンリーおじさんとしての活動を開始し、書籍の出版などに従事。

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トップ写真:Tamara Bellis from Unsplash

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