【英語アプリ活用法】センター模試がボロボロだった私が、大学受験直前の3カ月で60点UPできたワケ

大切な試験が近いのに、英語の点数が伸びない・・・と悩んでいる人はいませんか?それってもしかして単語力に問題があるのかも?何をするにも基本が大切、まずは英単語をマスターしましょう。センター試験摸試で5割以下しか取れなかった私が、たった100日で大逆転を果たしたとっておきの勉強法を伝授します!

センター試験模試の結果が大ピンチ

こんにちは!4月から株式会社アルクで新入社員として働いている高原です。アルクといえば、『キクタンシリーズ』や『英辞郎』、『ENGLISH JOURNAL』などなど、これを読んでいる皆さんなら、きっと一度は手に取ったことがある英語学習コンテンツを世に出している会社です。

そんなアルクに晴れて新卒として入社したということは、きっと私のことを、「どうせ英語ペラペラな帰国子女とかなんでしょ~?」と、思われるかもしれません。ところが、実際はまったくの正反対。私は学生時代、とてもとても英語が苦手でした。(今も「得意」と胸を張って言えないのが悲しいです・・・)

まずは論より証拠ということで、私の英語の苦手さが伝わる客観的な事実を公表しますと、なんと高校3年生の夏休み明けに受けたセンター試験模試で、恥ずかしながら英語の点数は5割以下。う~ん、センター本番までの残り日数を考えると、我ながら絶望的な数字だったな~と思います。

今回は、そんな絶望的な状態からセンター試験の本番で8割ゲットの大逆転を果たした、私の勉強方法をシェアさせていただけたらと思います!

絶望的な状況から運命を変えたアプリ

高校3年生だった当時、私は英語が本当に不得意でした・・・。

なんとか苦手を克服しようと、初学者向けの参考書や文法書を購入して勉強したのはいいものの、3年生の1学期が終わって、英語の点数は低い位置で横ばいのまま。そんな焦る気持ちのなかで、冒頭でお伝えした「5割以下」の模試の結果。とても過酷な現実を突き付けられたのでした。

その時の絶望感は、皆さんも想像に難くないと思います。友人が「点数悪すぎてやばい~!」と叫びながら悔やんでいる成績が、私の成績と比べれば遥か高得点だった時の気持ち。今思い出しても辛いです・・・。

友人には適当な相槌を打って、成績表をそっと机の中にしまったことを覚えています。センター試験までの3カ月弱、たった100日程度でどうしたらよいのかと、もはや暗礁に乗り上げた心地でした。

家に帰ってから、私は散々な結果に終わった模試を見直していました。すると、「慣用表現」や「並べ替え」問題などは、意外と不正解が少なかったことに気が付きました。

逆に壊滅的だったのが、「単語の意味」と「長文読解」。いくら長文に「SVOC」を丁寧に書き込もうと、単語の意味がほとんど理解できていないなら、読めるはずがありません。単語の知識がすっかり抜けてしまっていた私は、受験本番3カ月前に、まさに崖っぷちに立たされていたのです。

とにかく単語力が足りないのが得点が伸びない原因だ!

そう気が付いた私は、さっそく単語帳を買いに本屋へと走りました。

そもそも受験3カ月前にメインで使う単語帳を買いに行くこと自体、今考えればおかしなことなのですが、塾や予備校に通わずほぼ自己流で受験勉強をしていた私にとって、この気付きはとても大切なことでした。

私は、本屋さんでパッと目についた『英単語ターゲット1900』(旺文社)をパラパラと眺め、「アプリでの学習機能が充実していそう!」という、かなりざっくりとした理由でこの単語帳を購入しました。

「そんなテキトーな決め方でいいのか!」と、四方からツッコミが入りそうですが、偶然に選んだこの単語帳のアプリが、私の成績を大きく上げた要因となってくれたのです。この時の私の直感を褒めてあげたいです!

アプリなら移動中でも学習できる

購入した『英単語ターゲット1900[5訂版]』(旺文社)は、英単語1900語を試験に「でる順」に、100語ごとに1セクションに区切っている単語帳です。

見開きの左ページには英単語と意味、その単語を使った慣用表現や類似した意味の単語が、右ページには例文とその和訳が記載されています。赤シートも付いているので、もちろん単語帳だけでも学習は可能ですが・・・

この単語帳の大きな特徴としては、本体の内容と連動したアプリがあること!

私が使っていた当時は、単語帳の難易度ごとにアプリが分かれていたのですが、現在は『ターゲットの友 英単語アプリ』(Obunsha Co.,Ltd.)という一つのアプリになっています。

英単語を答える4択問題が出題されるモードは、単語帳に準ずる内容となっており、自分が単語帳を進めたペースに合わせて学習できます。

さらに、毎日朝夕に「今日の5問」という、アプリで勉強した範囲全てからランダムに出題される機能があるため、過去に勉強した範囲の振り返りもラクラク!

「あ?、最初の方にやった単語、忘れているかも・・・」と不安になっても大丈夫。復習のきっかけになります。

また、音声を聞いたり、問題を解いた日には、アプリ内のカレンダーにマークが付くので、継続の努力が目に見えて、モチベーションアップにもつながりました。

ちなみに、この単語帳を使ってよく勉強していた時間帯は、学校への行き帰りの移動時間です。

とはいえ、電の乗り換えなどでバタついていると、リュックから参考書を出して、読みたいページを開いて・・・なんてしているうちに降車駅に着いてしまうことも。だから夏休み前までは、通学中は大体スマホでゲームをして過ごすことが多かったです。

でも、「受験まで待ったなし」の状態にまで追い詰められた私は、これまでスマホでゲームをしていた時間を、単語帳に付属のアプリに切り替えて勉強し始めました。スマホならすぐ取り出せるし、一つの問題パートを終えるのにかかる時間も短いため、慌ただしい通学時間にもぴったり。

紙の参考書と違って面倒なところが無いので、スマホでの学習がどんどん私の生活の中で習慣化していきました。

実践!アプリを使った勉強法

さて、そんな私が実践していた、単語帳とアプリの使い方ですが、概ね以下のような感じになります。

①単語帳を読む

家や学校で時間が取れる際に単語帳を開き、1セクション分にあたる100単語をとにかく読みこんでおきます!ちなみに、この読み込みの時点では「意味までしっかり覚える必要はない」と割り切っていました。アプリで解くときに「この単語、見覚えがあるような・・・」程度でOKです。

②アプリで問題を解く

次に、通学中などの隙間時間で、既に読み込んだセクションを4択アプリで解いていきます。最初は正答率が低いですが、そこは気にしないのがポイントです。もっとも、模試で5割以下だった私の実力で、即全問正解なんてできるはずがありません(笑) 不正解の単語は後から「苦手特訓」というモードがあるので、自分が間違えた単語だけを集中して勉強できます。

③単語帳で復習

今度は、さきほど間違えた単語を中心に、再び単語帳を読み込んでいきます。今度は、きちんと意味を覚えるつもりで取り組むのが重要です。「一体どこから覚えればいいのか・・・」と、迷いながら読む100単語と、不正解だった単語に絞って集中して読む100単語では、やはり頭への入り方が違います!学習が上手くいけば、視力の悪い人がメガネをかけたときのように、単語の意味にきちんとピントが合っていく感覚が得られると思います。

④アプリの「苦手特訓」モード

先述したように、『英単語ターゲット1900』のアプリには、不正解だった単語だけを出題してくれるモードがあるので、今度はそのモードで復習した単語の確認をします。形式は4択問題なので、おぼろげな記憶からでも正解にたどり着くことができ、その過程で改めて記憶が定着していきます。

この4つのプロセスを踏めば、英単語の記憶は完璧です!・・・と言いたいところですが、もちろんそんなことはありません。覚えきれない単語というのは、必ず出てくるものです。

そんな手ごわい単語についてはどう対策したかというと、私は単語カードを作りました。

先ほどの4ステップを通じて、間違えた単語には付箋を貼っていきます。そして、単語カードの表に英単語を、裏には意味を書き込みます。手を動かして単語を書くことで、しっかりと頭に叩き込もうという作戦です。

既に2回以上は間違えている単語なので、ここまでやれば全然思い出せないということは少なくなりました。何度も繰り返しやることで、センター試験直前には、単語カードに書いた単語はすべて覚えられていたと思います。

上がった模試の成績、そしてセンター本番

上記の方法で単語を勉強するようになって、ちょうど1カ月が経ったころに受験した模試の自己採点をしていると、今まで何をやっても低い位置で横ばいだった私の英語の点数に、確かな手ごたえが感じられました。

「なんと、110点を超えている・・・」

これを読んでいる方、「いや、低すぎるだろ!」と思いましたか?確かに、2カ月後に大学受験を控えている人が素直に喜んでいていい点数ではないかもしれません。

しかし、何をやっても一度も英語の点数が5割を超えなかった私にとっては、大きな進歩!やっと偉大な一歩を踏み出せたと、狂喜乱舞です。

それ以後、毎月受験する模試の点数は順調に上昇を続け、それに比例するかのように、英語へのモチベーションも上がっていきました。

そして12月に入ると、センター試験の過去問なら140点前後を安定して獲得できるようになってきました。またこの頃は、センター試験当日までに、これまで覚えた英単語をこぼさないよう、一生懸命になっていた記憶があります。

そんなこんなで挑んだセンター試験の結果は、なんと、160点!3カ月前からは60点以上のアップです。元の点数が低いとはいえ、センターで8割とれたと聞いた時のイメージは悪くないんじゃないでしょうか?

過去のことなので「悪くないんじゃないでしょうか?」なんてクールを装っていますが、自己採点を終えた当時は「やった?!」と大喜びです。自分なりに大健闘したのは間違いありません!よく頑張った!

やはり、単語帳での学習を始める前と後とでは、明らかに長文読解が上達していました。単語の意味が分かることで、頭に入ってくる情報量が格段に増えたからです。センター試験で出題される2つの長文読解のうち、1つはほぼ満点でした。

その結果、大学にはなんとか入学できて、なんと社会人になってからは、英語に関わる仕事に就いています。人生とはなんと数奇なものでしょう。

「継続は力なり」1日5分でも

そんな私から、受験勉強している高校生たちに言えることがあるとすれば、「自分に合っている勉強を継続しよう!」ということです。月並みですが、とても大事なことです。

楽器でもスポーツでも、「1日やらないと3日分下手になる」と言いますが、それは勉強も同じです。継続は必ず力になるので、5分でも毎日続けることが重要です。

と、なんだか立派な人みたいなことを言っていますが、実は私、何を隠そうリスニングは試験に全く間に合わず、ボロボロな結果でした。パートによってはほぼ不正解という悲惨な事態に・・・英語に関わるWEBメディアに載せてよい成績なのでしょうか。

そんな後悔もあり、また、せっかく英語に関わる仕事に就いたのだから、これから本格的に英語の勉強を再開しようと思っています。

最近は英語の勉強を継続できていなかったため、受験時代に学んだ英単語もすっかり忘れてしまっているかも・・・「一日やらないと三日分下手になる」を自分に当てはめると・・・計算してみるのは恐ろしいので今回はやめておきます。

受験の時はほとんど単語のみに絞った勉強方法だったため、今度はもっと全体的に学べる教材でリスタート!今度は、アルクの『キクタン』と『booco』を使って、苦手なリスニングをばっちり伸ばしていきたいと思います~!

こちらの記事もおすすめ!


語彙力&フレーズ力を磨く、おすすめの本

ネイティブと渡り合える、知的で洗練された英単語力。

本書は、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたネイティブスピーカーの生のインタビューやスピーチ、約300万語のビッグデータから、使用頻度の高い英単語300個を厳選し、一冊に編んだものです。

すべての英単語は日本語訳、英英定義、例文と共に掲載、無料ダウンロード音声付きで、読んでも聞いても学べる英単語帳です。また、難易度の高い単語をしっかり定着させるため、穴埋め問題やマッチング問題、さらに構文や使用の際に気を付けるべきポイント解説も充実しています。伝えたいことが明確に伝えられる、上級者の英単語力をこの一冊で身に付けましょう!

英語中級者と上級者の違いは、的確で、気の利いたフレーズ力!

50余年の歴史を持つ、アルクの『月刊ENGLISH JOURNAL』(1971年創刊~2023年休刊)に掲載されたインタビューやスピーチ約300万語というビッグデータの中から、頻出する英語フレーズ300個を厳選。日常会話やemail、SNSではよく使われているのに、日本人が言えそうで言えない、こなれたフレーズを例文と英英定義と共に収載しました(全音声付き)。

厳選した300種類の穴埋め問題&マッチング問題を通して、「見てわかる」のレベルから「自分でも使える」ようになるまで、しっかり定着させます。上級者への壁をこの一冊で打ち破りましょう!

難関大を目指す受験生が英単語を「極限まで覚える」ための単語集

大学入試などの語彙の問題は、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」ものがほとんど。昨今の大学入試に登場する単語は難化していると言われており、文脈からの推測や消去法では太刀打ちできない「難単語の意味を問う問題」が多数出題されています。こうした問題をモノにして、周囲に差をつけるには、「難単語を知っていること」が何よりのアドバンテージです。

SERIES連載

2024 04
NEW BOOK
おすすめ新刊
観光客を助ける英会話
詳しく見る
メルマガ登録