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「自動運転」は英語でなんて言う?スタートアップ企業オーロラがトヨタと提携

LissN71

ビジネスの場で英語を話すなら、国際情勢や経済動向、企業戦略など、世界の最新事情に触れる機会が必ず訪れます。そんなとき、「今話題のあれを英語でなんて言うのか」を学ぶのに最適の素材が英語のニュースです。日経LissNで配信されている最新情報を、英語講師の天満嗣雄先生がわかりやすく解説します!

今回のニュース

自動運転技術の開発が進んでいますね。自動運転に特化した新興企業のオーロラが、アメリカのNASDAQ市場に特別買収目的会社(SPAC)との合併によって上場するというニュースです。

Aurora, a US autonomous driving company, to be listed through a SPAC and also partner with Toyota

自動運転のオーロラ、SPAC上場へ トヨタとも提携

2021年8月1日に配信されました。

まずは聞いてみよう!

音声は以下から聞くことができます。一体、どんなことが話されているのか、概要を把握するつもりで聞き取りましょう。

※ノーマルスピード(1倍速)の音声です

理解度をチェック!

ニュースの内容について、しっかり聞き取って理解できているか確認しましょう。次の問題について、正解の選択肢を選んでください。

Which statement is true?

(A) CEO Chris Urmson no longer leads Google's autonomous driving project.

(B) CEO Chris Urmson hopes to lead Google's autonomous driving project in the future.

(C) CEO Chris Urmson continues to lead Google's autonomous driving project.

詳細を聞き取ろう

今度は、スクリプトや翻訳を確認しながら、もう一度音声を聞いてみてください。聞き取れていなかった箇所や、意味がわからなかったところなどを重点的に確認してください。

スクリプト

Aurora, a US autonomous driving company, to be listed through a SPAC and also partner with Toyota

On the 15th, Aurora Innovation, a US autonomous driving startup affiliated with companies including Toyota Motor, announced that it will be listed on the US NASDAQ market within 2021 through a merger with a special purpose acquisition company (SPAC). It aims to accelerate research and development by raising about two billion dollars (about 220 billion yen) in funding and to put a truck equipped with an automatic driving system into practical use in 2023.

It has signed a merger agreement with Reinvent Technology Partners Y, a SPAC established by entrepreneurs including US company LinkedIn founder Reid Hoffman. The process is scheduled to be completed by the end of 2021, and the company's appraised corporate value was 11 billion dollars. It will be of a similar scale to French car giant Renault (which has a market capitalization of about 11 billion dollars) and Isuzu Motors (about 10 billion dollars).

Aurora was founded in 2017 by CEO Chris Urmson, who previously led US company Google's autonomous driving project, and others. It is developing autonomous driving technology that can be used for both trucks and passenger cars, and employs approximately 1,600 people. In January 2021, it acquired an affiliated subsidiary of US company Uber Technologies, which withdrew from autonomous driving development.

翻訳

トヨタ自動車などと提携する自動運転スタートアップの米オーロラ・イノベーションは15日、特別買収目的会社(SPAC)との合併によって2021年内に米ナスダック市場に上場すると発表した。約20億ドル(約2200億円)の資金を調達して研究開発を加速し、23年に自動運転システムを搭載したトラックの実用化を目指す。

米リンクトイン創業者のリード・ホフマン氏らが設立したSPACの「リインベント・テクノロジー・パートナーズ・Y」との合併契約を結んだ。手続きは21年内に完了する予定で、企業価値の評価額は110億ドルとした。自動車大手の仏ルノー(時価総額は約110億ドル)やいすゞ自動車(同100億ドル)と並ぶ規模となる。

オーロラは米グーグルの自動運転プロジェクトを率いていたクリス・アームソン最高経営責任者(CEO)らが17年に設立した。トラックと乗用車の両方に対応できる自動運転技術の開発を進めており、従業員数は約1600人。21年1月には自動運転開発から撤退した米ウーバーテクノロジーズから関連子会社を買収した。

覚えておきたい単語リスト

ニュースに出てきた表現のうち、難しいものや、特に知っておいた方がよいものをまとめました。1つずつ、意味を確認してください。

    • autonomous driving: 自動運転
    • affiliated with: ~と提携している
    • be listed on: に上場する
    • special purpose acquisition company: 特別買収目的会社
    • equipped with: を搭載した
    • appraised: 評価された
    • corporate value: 企業価値
    • market capitalization: 時価総額
    • passenger car: 乗用車
    • approximately: およそ
    • withdraw from: から撤退する

ニュースのポイント

自動運転

ニュースを理解するためには、「同格」と「後置修飾」に慣れないことにはどうしようもないということがわかる見本のようなニュースです。同格というのは、前後に並ぶ2つの意味のかたまりが同じものを表しているということです。また後置修飾とは、説明する語句が説明を受ける語句の後ろに置かれている形のことです。

第1段落のAurora Innovationとa US autonomous driving startupは同格です。Aurora Innovationという会社が、a US autonomous driving startupであることを示しています。その直後にあるaffiliated with companiesは後置修飾です。後ろからAurora Innovationを説明しています。この後のToyota Motorまでで、ようやく主部が終わります。次の文でも、equipped with an automatic driving systemが直前のa truckを後ろから説明する構造が続いています。

第2段落第1文のReinvent Technology Partners Yと直後のa SPACも同格で、その直後のestablished by entrepreneursはReinvent Technology Partners Yの補足説明です。そのentrepreneursに含まれるUS company LinkedIn founderとReid Hoffmanも同格の関係で、Reid Hoffman氏がLinkedInの創業者であることが分かります。第2段落最後の文ではFrench car giant RenaultからRenaultがフランスの大手企業だということが分かります。その前にあるIt will be of a similar scaleのofにも注意が必要です。ofには「所属」のニュアンスがあって、「似た大きさ」に属することになる、すなわち同程度の規模になるということですね。

第3段落はAuroraについての詳細が述べられています。最後の文のwhich withdrew from autonomous driving developmentという非制限用法の関係詞が導く節も後置修飾。前にある情報を説明しています。

今週のキーワード

practical
実用的な

practiceに「実践、実行、慣行」などの意味もあるように、practicalは「実用的な、現実的な」という意味です。put ~ into practical use(実用化する)の形で登場しましたが、It’s not practical.(それは現実的じゃない)のような言い方もします。

クイズの正解

(A)

いかがでしたか?来週はどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。毎週月曜日の更新をお楽しみに!

また、さらにたくさんのニュースを英語で聞きたい場合は、LissNのアプリがおすすめです。

日経LissN

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※土日祝日は3本となります。

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天満嗣雄(てんまひでお) title=

天満嗣雄(てんまひでお) 中学・高校時代にNHKラジオの語学番組で英語を学び、神戸大学ESSを経て英会話学校に就職。学校運営・レッスン(英会話・国連英検・TOEIC・Speech)および、講師研修を担当。企業派遣講師を経てプロセス英語会を開設。専門学校や企業でも教える。著書に『TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1 TTT速習シリーズ』『TOEIC(R) L&Rテスト 「直前」模試3回分(いずれも共著、アルク)などがある。
ホームページ:https://processeigo.com/
Twitter:@ProcessE