「アリストテレス」って英語でなんて発音する?世界のキーパーソンについて学べる聞き取りクイズ付き!

「アリストテレス」「プラトン」「サルトル」は日本語読みで、英語圏では通じないことを知っていましたか?この連載「英語で学ぶ!世界のキーパーソン」(全3回)では、『英語で知りたい!世界のキーパーソン人名事典』(アルク)から、人名に潜む意外な日英ギャップにスポットを当てて紹介します。また、プロフィールやその人物に関するキーワードも英語で読んで教養を深めましょう!この記事で音声も聞けますので、ディクテーションにもぜひ挑戦してみてください。

「アリストテレス」って英語でなんて言う?

クイズ

古代ギリシャの代表的哲学者アリストテレス。英語ではなんと言うでしょう?

知っていましたか?正解はこちら!

正解

Aristotle[?r?st??tl][ ラSタTL *1

アリストテレスと言えば、おそらく誰もが聞いたことがあるであろうと思われる哲学界のビッグネームですが、英語圏では「アリストテレス」ではありません。「 ラSタTL」に近い音です。この日・英のギャップを知らないと、「Aristotleの名前を聞いたこともないの?」と言われ、後から「あれはアリストテレスのことだったのか!」と悔しい思いをする・・・なんてことがあるかもしれません。

それでは、アリストテレスに関する基本的な情報についても英語で押さえておきましょう。

ディクテーションで教養を深める!

アリストテレスのプロフィールの英語音声を聞いて、内容を書き取ってみましょう。

▼音声はこちら

・自信がある人はヒントなしでディクテーションにチャレンジ!・ヒントが欲しい方は下の英文の空欄を埋めてみましょう。
▼空欄に入る語句を聞き取ってみましょう
Aristotle was an 1.(     )(     )(     ) and scientist who founded formal logic and influenced Western culture.

His writings on metaphysics and reality are studied 2.(     )(     )(     ).

He studied under Plato and tutored Alexander the Great.

The “Organon” is a collection of his works on logic 3.(     ) after his death.

His ethical treatise Nicomachean Ethics significantly impacted European moral philosophy in the Middle Ages.

アリストテレスは形式論理学の基礎を築き、西洋文化に 影響 を与えた古代ギリシャの哲学者で科学者。

形而上学や現実に関するその著作物は今もなお研究されている。

アリストテレスはプラトンに師事し、アレキサンダー大王の家庭教師を務めた。

『オルガノン』は論理学に関する著作集で、彼の死後編さんされた。

『ニコマコス倫理学』中の倫理に関する論文は、中世ヨーロッパの道徳哲学に大きな 影響 を与えた。

空欄に入る語句
  1. ancient Greek philosopher  高名な、著名な

  2. to this day  今日に至るまで

  3. compiled  編纂された  

より深く知る&語るためのキーワード

アリストテレスを語るときに外せないキーワードも一緒に押さえておきましょう。

ancient Greek philosophy  古代ギリシャ哲学

metaphysics  形而上学

moral philosophy  道徳哲学

metaphysics はアリストテレスの主著(後世の人々によって編さんされたものながら)である『形而上学』の英語タイトルでもあります。

また、上の基本情報にもある通り、アリストテレスと縁のある人物としてしばしば挙げられるのが、師匠であるプラトンと教え子だったアレキサンダー大王です。彼らの名前にも日英で意外なギャップが存在します。

・プラトン ⇒ Plato[pleitou][P イトウ]

・アレキサンダー大王 ⇒ Alexander the Great[a?li?z?nd?r d? ?re?it][アリG ンダー dァ G イT]

どちらも「知っていて当然」扱いされがちなビッグネームですから、ぜひこの機会に覚えてください。

古今東西の重要人物を知って、教養も話題も広げよう

この連載は、『英語で知りたい!世界のキーパーソン人名事典』(アルク)の一部の内容を再構成したものです。

本書では、「文化・芸術」「歴史」などのジャンル別に、古代~現代に至るまで、365人もの人物を紹介しています。

毎日1人ずつ、気になった人物について学ぶのも楽しいですね。

紹介している人物の例】

・トマ・ピケティ(「経済学・社会学・経営学」)

・ジークムント・フロイト(「心理学」)

・J・D・サリンジャー(「文学」)

・ココ・シャネル(「ファッション」)

・ジミ・ヘンドリックス(「ポピュラー音楽」)

・ダライ・ラマ14世(「現代」)

好きな人物やニュースの主役たちについて話せるようになれば、話題が広がり、英語でのコミュニケーションも盛り上がりますよね。

本書の中でさまざまな人物との出会いを楽しみながら、新しい語彙や知識を増やしてみませんか?

文学を通じて英語力を強化したい人におススメの参考書はこちら!
*1 :書籍『英語で知りたい!世界のキーパーソン人名事典』とこの記事では、一般的に用いられる発音記号のほか、同志社女子大学教授の髙橋玲氏によって考案された発音・アクセントの新しい表記法Dr. Rei's Phonetic Symbolsを使用しています。

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部 「英語を学び、英語で学ぶ」学習情報誌『ENGLISH JOURNAL』が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

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