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表現を効率よく吸収しよう!アニメが英語学習に向いている4つの理由

表現を効率よく吸収しよう!アニメが英語学習に向いている4つの理由

子どもの頃に、そして今も親しんでいるアニメだからこそ、英語学習に利用していただきたい。その方法を、前回の記事でアニメの名セリフを選定していただいた、「マンガ大好き」リチャード川口さんに教えていただきます。

人気マンガやアニメの名セリフを英語にしたらどうなる?

前回の記事はこちら!

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映画やドラマを使って英語学習をする、という話はよく聞きますが、実はアニメも英語学習に大いに使えます。アニメで英語?と思うかもしれませんが、アニメだからこそ有利に学習できる理由はたくさんあります。アニメがなぜ英語学習に向いているのか、最初にその理由を挙げましょう。

だからアニメは使えるんです!

1. なんといっても楽しく学べる

そもそもアニメはエンターテインメントです。我慢して見なければならないものではありませんよね?英語学習を目的にしたとしても、「勉強」と身構えずに内容に没頭することで、英語の言い回しや発音が楽しく学べます。

2. 英語表現にフォーカスしやすい

子どもの頃にアニメを見ていた方は多いと思います。見たことがあるアニメであれば、すでに知っている内容(何度も見たものであれば「熟知」している内容)から学べるので、日本語の内容と対比して「へえ、英語だとこう言うのか!」と意味がわかった上で、表現を効率よく吸収していくことができます。

3. 状況をつかみやすい

迫力の映像と声優さんの感情豊かな音声で作られているのがアニメ!文字ベースの本で英語を勉強するときは、ある表現を使う状況やニュアンス、感情の込め方など、想像がつきづらいことも多いですが、アニメであればそのあたりも含めてしっかり理解できます。

音声付きの語学書もありますが、学習用に作られたものだと必要以上に真面目になってしまいがち。無機質で淡々とした録音のものも多いのが現状です。その点アニメは、プロの声優さんが生き生きと感情を込めて話します。特に英語は、日本語と比べるとかなり大げさな話し方が基本のため、それをまねするくらいの方がアウトプットの練習としてはちょうどよいのです。

4. 国際人としてのたしなみ?

今やアニメは世界的に人気なメディアです。日本人としてアニメの話に対応できるのは、もはや日本人の責務と言ってもいいかもしれません。例えば仕事上の付き合いであったとしても、北米やヨーロッパの人たちはアイスブレークを非常に大切にします。相手が日本人であれば、(リスペクトを込めて)「実は日本のアニメが大好きなんだ!」と言ってくる可能性もあると思います。そのときに「アニメはちょっと・・・・・・」というリアクションを取ってしまうと会話も弾まず、もったいないです!せっかくのチャンスを逃さないようにしましょう。

使うアニメはこう選ぼう!

一言で言ってしまえば好きなものを選ぶ!これに尽きますが、それだと好きなアニメがあり過ぎて選べない、もしくはアニメをあまり見ないからさっぱりわからない、という方もいると思います。ここでは選ぶ際に気を付けたいことを何点かお知らせします。

1. 正規版でオプションが充実しているもの

学習用に使うのであれば、インターネットで手軽に見つけたものではなく、なるべく正規に配信されていたり、DVDやBlue-rayで発売されたりしているものを選びましょう。

「さあ!アニメで英語を学ぶぞ~!」と思っても、世の中に多く出回っているのはsubtitles(英語字幕)のみが当てられている日本語音声のアニメです。また、海外のアニメファンの間にはSubs over dubs.(吹き替えよりも字幕)という言葉があるくらい、声優の技量や雰囲気で日本のオリジナルが好まれる傾向があり、英語の吹き替えでなければ駄目というわけでもありません。さらにインターネットなどでは、個人のファンが字幕を付けたものがよく見られ、それらの訳の信頼度が怪しいこともあります。

そこでおすすめは正規のルートで流通しているものとなるわけですが、選ぶ際は英語音声や英語字幕(できれば話している内容が逐語表示されるクローズドキャプション付きのもの)、日本語音声や日本語字幕がそろっているものを選ぶようにしましょう。

2. 自分がよく見ていたもの

以前にマンガやアニメで親しんだことがあり、すでに内容を熟知したものであれば、日英表現を比較しながら勉強できますし、意味をいちいち調べる手間が大幅に削減されます。学習にフォーカスしやすくなり、効率がとてもよくなります。また、「英語だとこんな声なの?」とか「英語だとあのキャラはこういう名前になるの?」など、持っていたイメージとのギャップも楽しめます。

個人的には『ドラゴンボール』のピッコロの必殺技「魔貫光殺砲」が、英語だとSpecial Beam Cannonになるのが許せません(笑)。

3. 現実的な内容のもの

見たいもので学習することが第一ですが、できれば日常生活でも使えそうなセリフが多いものを選ぶようにします。現実世界や、自身の環境に近いシチュエーションのアニメが実用的でしょう。例えば、Special Beam Cannonという語句などを覚えても、実際に魔貫光殺砲を撃つ機会はそうそうないと思いますし、おそらく日常会話ではなんの役にも立ちません。もちろん、ドラゴンボール大好き!という外国人との話のネタにはなるかもしれませんが・・・。

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2021年8月号特集の内容を再構成したものです。 

具体的な学習方法&おすすめ作品はこちら!

リチャード川口

リチャード川口RK English School 校長。カナダ生まれ。オーストラリア、アメリカ、日本育ち。 学校の運営をはじめ、企業での研修、テレビやラジオのメディア出演、番組制作、小学校から大学など、さまざまな教育機関とのコラボを通じて英語学習に新しい風を起こす。 著書に『 CD BOOK バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33 』(明日香出版社)、『 MP3 CD付き バンクーバー発!発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ〈話せる編〉』(明日香出版社)、『 MP3 CD付き バンクーバー発!英語の鬼が教える 本気でイケてる英語表現33 』(明日香出版社)、『 発音記号キャラ辞典 』(KADOKAWA)がある。
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