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いよいよ国際交流シェアハウスに入居!家族でも、友達でもない、ハウスメイトという関係

いよいよ国際交流シェアハウスに入居!家族でも、友達でもない、ハウスメイトという関係

日本に居ながら国際交流ができるシェアハウスに入居した藤代あゆみさんの超リアルな滞在記第2回。今回は筆者の藤代あゆみさんがシェアハウスに実際に入居したときのお話しです。

日本酒を海外に広めるために、世界中を飛び回る生活から、日本に戻って暮らすようになって早1年。漫画オタクの私は、ステイホームをいいことに、実家で快適に漫画を読む生活に甘んじていました・・・。これじゃダメだ!国際交流を続けたい!英語しゃべりたい!と、国際交流ができるシェアハウス「ボーダレスハウス」に勢いで入居した私の超リアルな滞在記も第2回です。前回の記事は「めちゃくちゃ面白かった!」と大好評をいただきました。今回は実際に入居し始めたときのお話をします。

いよいよシェアハウスに入居!

家に居ながら国際交流できちゃうってすご過ぎ!と、契約から入居まで、約2週間という長いようで短い期間にすべてを決めた私。でも、お酒を飲んでないときは超人見知りだし、万が一ハウスメイトと気が合わなかったらどうしようと心配だったので、まずは1カ月だけと期間を設けて、勢いだけで準備を進めました。

いろいろな手続きを済ませて、いよいよ入居日。まずは、ボーダレスハウスの事務所に行き、説明を聞きました。ちょっとした質問にも丁寧に答えてくださり、説明会が終わると、ハウスメイトたち全員が入っているグループチャットに招待してくれたので、緊張も少しほぐれて、パンパンに詰まったスーツケースを持ってハウスに向かいました。

シェアハウスに到着

ハウスに到着し、扉の前に立つ私。初めて来た家だけど、鍵はあるし、ピンポン押すべき?!押さないべき?!家に誰が居るかもわからないから、いいや開けちゃえー!と玄関を開けて入ると、すごい靴の量(笑)。あと、日本人の男性ではなかなか見ないくらいの大きな靴がある(笑)。私が入ったハウスは常時10人くらい住んでいたので当たり前なんだけど、最初はびっくりしました。「あ、私って本当にシェアハウスに住むんだな」と、雑然とした玄関でまずは実感(笑)。

玄関の靴

玄関からすぐのところに共有リビングがあり、どうやら誰か居るみたい。恐る恐る扉を開けて挨拶をすると、日本人の女の子と男の子が1人ずつ、明るく出迎えてくれました。自分の部屋の鍵を開けて、ほっと一息・・・と言いたいところでしたが、そのまま一旦仕事へ。「帰ってきたら話そうね!」と優しい一言ももらって、本当に安心したことを覚えています。

直感ですが、ここなら大丈夫そうと思いました。仕事が終わって、コンビニで夜ご飯を買い、ハウスに帰ると、なんだかワイワイ楽しそうな声が聞こえてきた。夜ご飯の時間のため、ハウスメイトの半分くらいがリビングに居たのです。

ハイスメイトたちに初対面・・・って嘘でしょ?!

新入りだからしっかり挨拶しなきゃ!と、リビングに入ると、日本人も外国人も居る。いったい、何語で挨拶すればいいんだ!とテンパって、「Hi, どうも初めまして、今日から入居するあゆみです。I’m Ayumi! Nice to meet you.」と、日本語と英語をごちゃ混ぜにして、ハウスメイトのみんなに挨拶。

みんなも「はじめまして〜」、「ハジメマシテ〜」と明るく答えてくれて、さっそくおしゃべりタイムに突入。って、あれ・・・?嘘でしょ?全員、日本語で会話している。というか、顔を見なかったら誰が外国人なのかわからないくらい、みんな日本語ペラペラなんだけど。国際交流シェアハウスだし、てっきり英語でやりとりするのかと思っていたら、全部日本語だった(笑)!

普通にみんなで日本のお笑い番組とか見てゲラゲラ笑ってるし(笑)!でもよく考えたら、入居当時はアメリカ、フランス、ノルウェー、スウェーデン、フランス出身の人たちだったので、共通言語はそりゃあ日本語になるよね、と納得。でも、誰かがふと英語で話すと、そこから突然会話が全部英語に切り替わったりして、日本語と英語をお互いに使いこなすという新鮮なやりとりをする毎日が始まりました。

▼トイレに貼ってあった誰かの名言も、日本語と英語で書いてある!

トイレ名言

こちらが日本語で話し掛ければ、日本語で返ってくるし、英語で話せば英語になる。つまり、すべては自分次第ということ。よく、海外留学に行っても語学力が上がらなかったという悩みを聞きますが、結局はどこにいても同じなんだな〜と実感しました。

私のハウスは、その後、ハウスメイトが入れ替わり、日本語がまったく話せない人が増えたので、ハウスでの共通言語は英語になりました。

お客様じゃない、家族でも、友達でもない、ハウスメイトという関係

ここはホテルでもなければ、ゲストハウスでもない、シェアハウス。見ず知らずの人たちが、世界中から何かのご縁で集まって、今日もひとつ屋根の下で暮らす場所。シラフだと超人見知りの私も、早く「ハウスメイト」にならなければ・・・。

自分の「好き」とみんなの「好き」が距離を縮める

実は、入居を決めたもう1つの理由があったんです。それは、海外から来る人たちは、オタクが多い、というボーダレスハウスからの情報。奇遇ですね!!!私もオタクです!!!

ただでさえ持っていける荷物は限られていたけれど、仲良くなるにはこれしかない!と、私がいちばん好きな漫画を持っていきました。

漫画画像

すると、みんな「読みたい!」と言ってくれて、リビングに漫画が常駐。そこから、話がどんどん広がりました。自分自身の話をするのはちょっと照れくさいけれど、好きなものの話だったらいくらでもできるし、相手も好きなものを教えてくれたりして、お互いのことをよく知るきっかけになりました。

ちなみに、本来、私物は自分の部屋か割り当てられる棚に入れるのがルールですが、みんながOKだったら、リビングに置いてもAll Okay!ハウスで絶対に守らなければいけないルールもありますが、シェアハウスはみんなで作るもの。何かあれば、話し合う。意見が合わなかったらどうしよう、という心配もありましたが、家族ともちょっと違う、ハウスメイトならではの関係は、お互いを尊重し合うので、自分と同じ意見じゃない方がむしろ面白くて、刺激的でした!

とにかく一緒の空間に居る

リビングやキッチン、シャワー、洗面台、洗濯機、トイレは共有だけど、一度自分の部屋に入ると、本当にプライバシーが守られているので、一人暮らしをしているような錯覚に陥りました。これじゃいけない!人見知りでも頑張らなきゃ!そう思った私がとった手段は、とにかくリビングで過ごすこと。

リモートワークなら、リビングで仕事をし、会社に行く日でも、定時にあがれたら、コンビニ飯ではなくキッチンで自炊をする。休みの日は、リビングのソファで漫画を読んだり、ハウスメイトのおすすめの映画やアニメを一緒に観たり。友達同士だと、沈黙するのはあまり好まれませんが、ここはシェアハウス。ハウスメイト同士って、話したいときに話すので、別に邪魔されることもないし、どうしても邪魔されたくないときは、自分の部屋にいればいい。でも部屋から一歩出れば、誰か居るから気軽におしゃべりできる。ほどよい距離感が、本当に心地いいんです。

というわけで、滞在期間を延長!

1カ月だけのつもりで入居したけれど、2週間たつ頃には、出たくないなあと思い始めていました。すると、有り難いことにハウスメイトも「あゆみ、もっと居なよ!」と言ってくれるようになり、母親に相談したら「楽しいなら、好きなだけいればいいじゃない」と背中を押してもらえたので、そのまま延長することに決定!クリスマスにお正月、楽しいイベントもあったけれど、ちょっとしたけんかも勃発?!この続きは、また次回、お話ししたいと思います!

「ボーダレスハウス」にインタビュー!

前回に続き、私の滞在記だけでは、ちゃんとした情報が伝わらなさそうなので(笑)、ここからは「ボーダレスハウス」の運営の方にインタビューした内容をお届けします!

――「ボーダレスハウス」に住む日本人は、どのような方がいらっしゃいますか?

海外留学を計画していて、事前に国際交流に慣れたいという理由で入る学生さんや、留学には行ったけれど、日本に戻ってきてから国際交流ができずにいる社会人の方など、海外に興味がある方が多いですね。

一方で、英語はまったく話せないし、むしろ海外ってなんか怖い・・・と思っている方が、自分を変えるために思い切って入居するケースもあります。いざ、国際交流をするしかない環境に身を置いてみたら、最初は苦戦したけれどなんとかなったので、自信につながった、といううれしい報告もありました。

――多様なバックグラウンドや文化の違いを知ることは魅力的ですが、実際のところ、揉め事が起きることはないのでしょうか?

一緒に暮らす以上、揉め事は必ずといってもいいほどあります。掃除の仕方やゴミの捨て方でけんかになることはもちろん、入居者全員がネイティブイングリッシュスピーカーではないので、言った本人に悪気がなくても、相手に悪い印象を持たせてしまう、ということも避けられません。

しかし、どのハウスも基本的にはお互いに話し合って解決していますし、どうしてもハウスメイト同士で解決できないときには、ボーダレスハウスのスタッフも交えてディスカッションを行い、お互いに歩み寄れるようにするなど、楽しいだけではない国際交流がより円滑にできるようサポートをしています。

 

お忙しい中、インタビューにお答えくださりありがとうございます。
ボーダレスハウスの方は、皆さんとてもフレンドリーで優しいので、興味がある方はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね!

www.borderless-house.jp

第3回は2021年5月11日(火)に公開予定です。

藤代あゆみさんの過去連載

シンガポールで7年の駐在経験がある藤代さんが、ご自身の経験を基にシンガポール英語「シングリッシュ(Singlish)」やシンガポールの文化について紹介している連載です。

ej.alc.co.jp

藤代あゆみさんの書籍

藤代さんの連載「日本酒オタクのおもてなし英語」がEJ新書(電子新書)になりました!追加原稿も加わりパワーアップした内容になっています。お酒が好き、英語を使った仕事に興味がある、英語を学習中など、すべての方におすすめの一冊です!

藤代あゆみ

藤代あゆみ平成元年、東京生まれ、共立女子大学文芸学部劇芸術コース卒。日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)公認国際唎酒師・日本酒学講師・酒匠。「日本酒オタクのあゆみせんせい」として、シンガポールを中心に、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米、南米など世界20カ国以上の人に向けて日本酒を広める活動を経験。好きな漫画は『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(平尾アウリ著、徳間書店)
Official Website:https://www.ayumi-and-sake.tokyo/
Twitter:@ayumi_and_sake
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