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英語で生活!国際交流ができるシェアハウスに入居してみた

ボーダレスハウス

新型コロナウイルスの影響で、留学を断念した方や、国際交流する機会が減っている方も多いかと思います。この連載はそんな方にぴったり!日本に居ながら国際交流ができるシェアハウスに入居した藤代あゆみさんの超リアルな滞在記を3回にわたりお送りします。

コロナ禍で、海外旅行には行けないし、外国からも人は来ないし、グローバルな世の中とは???そんな毎日になって早1年・・・。皆さんはどんな日々をお過ごしですか?

シンガポールに7年間駐在しながら、マレーシアやタイ、ベトナム、インドなどアジアを中心に世界各国を飛び回っていた私。新型コロナウイルスの影響で、シンガポールを離れ、日本に戻って約1年ほどたちました。ステイホームで、せっかくの日本なのに家にひきこもり!国際唎(きき)酒師・日本酒学講師として、世界中の人と日本酒で乾杯していた日々が、ガラリと変わってしまいました。

そんな私が、日本に居ながら国際交流をしたい!と飛び込んだのが、国際交流をコンセプトとしたシェアハウス。アメリカ、フランス、ノルウェー、スウェーデン、イタリア、ベルギー、アルゼンチンのみんなと暮らした3カ月の思い出を、今回から全3回にわたって書いていこうと思います!

日本、最高!?

シンガポールに住んでいる間も、日本に一時帰国することは何度もありましたが、日本での生活はやっぱり最高!ご飯おいしい!日本酒が安い!お財布を気にせずしこたま飲める(笑)!

なかなか外出ができないとはいえ、実家で甘やかされながら悠々自適に暮らせて、それはそれで最高でした。でも、実家に戻って数カ月たち、私は不安に襲われるようになりました。

31歳オタク、将来が見えなくなる

私は日本酒オタクである以上に、漫画オタクなので、オタク活動がしやすい日本に帰ってきて本当に正解だったと思います!

でも、ちょっと待って。オタク的には日本は最高なんだけど、よく考えたら、私の仕事人生ってほぼ全部シンガポール。向こうで7年かけて築きあげたキャリアもコネクションも、日本では用無しでは・・・。

駐在員だったから、日本の会社に戻って、仕事はあるけれど、「あゆみちゃんって、やっぱ外国にいたからちょっと変だよね(主に日本語)」みたいな感じだし(笑)。一から仕事人生やり直しじゃん!英語(シングリッシュ)は話せるけれど、どんどん忘れるしやばい!私が唯一仕事に生かせる武器なのに!

将来のことを考えると、とにかく不安でした。そんなときは、大好きな漫画を読んで元気をもらい、日々をしのいでいました。でも、31歳で実家で漫画を読みふけっているオタク、そろそろ本気で将来のこと考えないとやばくない!?ちゃんと稼がないと課金できないし!でもでも、どうすればいいかわからないから、とりあえず一人暮らしでもしてみよーっと!と、世間の31歳ならやっていそうなことから始めることにしました。

そうだ、シェアハウスに住もう!

そんなとき、たまたまネットの検索結果に出てきたのが、国際交流をコンセプトにしているシェアハウス、「ボーダレスハウス」。公式サイトを読んでみると、

ボーダレスハウスは、住人の半数が必ず外国人。
家族のように一緒に暮らすシェアハウスでは、日々の暮らしの中で語学を学んだり、様々な海外の文化に触れたりと、日本に居ながら留学体験をすることができます。

と書いてある。なにこれ、めちゃくちゃ面白そう!どんどん忘れてしまっている英語も、外国人と共同生活をして交流するなら、毎日使うはず!

「おかーさん!」と部屋からリビングに光速で移動して、母に相談しに行ったら、なんと母も「あ、ちょうどよかった。ねえ、これどう?」と「ボーダレスハウス」のサイトを見せてきて、もうこれは運命!しかも、35歳までしか住めないと書いてある。私には時間があまり残されていないではないか(笑)と、すぐにオンライン説明会に申し込んだのでした。

シェアハウスは陽キャのたまり場!?

顔見せオンライン説明会

こう見えて根暗で人見知りの私。オンライン説明会があの外国とかでよくありそうなディスカッション的なやつだったら嫌だな・・・念のため、酒でも一杯ひっかけておくかな・・・なんて心配していたのですが、当日は寝坊(笑)!急いでパソコンを開いてZoomにログイン。

司会の方に「参加者の皆さんは、可能であれば顔を見せてください」と言われて、嫌な予感。やっぱり遅刻してでも酒を飲んでおくべきだったか・・・というのは杞憂(きゆう)に終わりました。質問がある人以外は特に発言を求められることもなく、「ボーダレスハウス」の説明や実際の家の様子を生中継してくれました。

「ボーダレスハウス」はキラキラしていない

キラキラした毎日ばかりではありません。時にはトラブルが起こることもあります。

説明会の冒頭でいきなり言われたこの一言。シンガポールでシェアハウスに住んでいた経験のある私は、すごく安心しました。生中継で見せてもらったハウスも、雑然としていて生活感がすごいんです(笑)。サイトに載っている写真と全然違う(笑)。

でも、「ボーダレスハウス」の運営の方も、「家ですからね〜」と気にしていない!そこが気に入りました!だって、シェアハウスですよ?日本人同士だって、生活習慣やバックグラウンドが違うんです。そこに外国人も住んでいたら、統一感なんてあるわけない!

時にトラブルが起こることは、赤の他人が一緒に暮らしたら当たり前のことだけど、そういう負の面もしっかりと伝えてくれるところが信頼できると思い、オンライン説明会の後に個別の内見を申し込みました。

まずは1カ月のお試し入居

新型コロナウイルスの影響で、内見はオンラインのみ。え、住むのに実際に見られないの?とまたまた不安に。でも、この時期に不特定多数の人が内見のために家に出入りするのは住んでいる人からしたら嫌ですよね。

「ボーダレスハウス」は1カ月からの短期滞在もでき、期間は延長可能とのこと。小一時間のオンライン内見で家の中を隅々まで見せてもらい、うん、いい感じの生活感!実家から出られるし、外国人と英語で交流する毎日が待っているし、じゃあいっかー!と、取りあえず1カ月滞在の契約をし、入居することに決めたのでした。

「ボーダレスハウス」にインタビュー!

私の滞在記だけでは、ちゃんとした情報が伝わらなさそうなので(笑)、ここからは「ボーダレスハウス」の運営の方にインタビューした内容をお届けします!

――「ボーダレスハウス」」はどのようにして始まったのですか?

「ボーダレスハウス」は、ソーシャルビジネスを行うボーダレス・ジャパンのグループ会社です。

海外の人と接点がないことで生まれる差別・偏見意識から、外国人が日本で家を借りづらいという問題*1や、日本語学校に通う外国人の方々は意外と日本人との接点がなく、日本人の友達ができずに帰国してしまうという課題があります。これらを解決するため、「誰でも安心できる住まい」と「日本人と日常的に交流できる接点」を作ろうということから国際交流ができるシェアハウス事業を始めました。

――どのような国の方がお住まいですか?また、なぜ外国人が集まるのでしょうか?

これまで通算111カ国以上の方に住んでいただきましたが、多いのはヨーロッパ、特にフランスとイタリアの方です。日本に来ようと思う方は、まずはローカルの日本人と友達になりたい、日本の環境になじみたいという気持ちがあり、シェアハウスを選ぶ方が多いんです。

最近ではほかにもシェアハウスが増えてきていますが、「ボーダレスハウス」は12年前から運営しているので口コミが多くあり、その評判を見て「ボーダレスハウス」への入居を決める方が多いです!

――入居できる人は18歳〜35歳までという年齢制限がありますが、理由はなんですか?

シェアハウスは多様なバックグラウンドの方が住むものです。日本人同士であっても、お互いの価値観の違いなどがありますが、そこに外国籍の方も加わると、お互いのバックグラウンドの違いに困惑したり、トラブルが起こってしまうこともあります。

「ボーダレスハウス」では、さまざまな人と一緒に住むことで新しい価値観や考え方を発見していただきたいと思っており、まずは同年代の方々が集まるシェアハウスを提供しております。

トラブルも含めて、異なるバックグラウンドの人々との交流を楽しめるように、また「ボーダレスハウス」で育んだ価値観を次の世代に伝播(でんぱ)していくように、という思いから、このような年齢制限 (18歳~35歳) を設けています。ですが、いずれは年齢制限のないシェアハウスの運営も、と考えています。

www.borderless-house.jp

インタビューの続きは次回掲載の予定です!

次回予告:嘘でしょ・・・全員・・・

次回は、いよいよ「ボーダレスハウス」に入居!しかし、なんと入居したその日に、大変なことが発覚!?超リアルな滞在記をどうぞお楽しみに〜!

第2回は2021年4月6日(火)に公開予定です。

藤代あゆみさんの過去連載

シンガポールで7年の駐在経験がある藤代さんが、ご自身の経験を基にシンガポール英語「シングリッシュ(Singlish)」やシンガポールの文化について紹介している連載です。

ej.alc.co.jp

藤代あゆみさんの書籍

藤代さんの連載「日本酒オタクのおもてなし英語」がEJ新書(電子新書)になりました!追加原稿も加わりパワーアップした内容になっています。お酒が好き、英語を使った仕事に興味がある、英語を学習中など、すべての方におすすめの一冊です!

*1:外国人は2年以上滞在しないことが多いため、そもそも2年契約の不動産契約が難しい。また、外国人の場合はオーナーが不安がったり、保証人が見つかりづらかったりする問題もある。

藤代あゆみ

藤代あゆみ平成元年、東京生まれ、共立女子大学文芸学部劇芸術コース卒。日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)公認国際唎酒師・日本酒学講師・酒匠。「日本酒オタクのあゆみせんせい」として、シンガポールを中心に、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米、南米など世界20カ国以上の人に向けて日本酒を広める活動を経験。好きな漫画は『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(平尾アウリ著、徳間書店)
Official Website:https://www.ayumi-and-sake.tokyo/
Twitter:@ayumi_and_sake
Instagram:@ayumi_and_sake