「雇用調整助成金」は英語でなんて言う?20万人に職業訓練や求職支援拡充

「雇用調整助成金」は英語でなんて言う?20万人に職業訓練や給食支援拡充

ビジネスの場で英語を話すなら、国際情勢や経済動向、企業戦略など、世界の最新事情に触れる機会が必ず訪れます。そんなとき、「今話題のあれを英語でなんて言うのか」を学ぶのに最適の素材が英語のニュースです。日経LissNで配信されている最新情報を、英語講師の天満嗣雄先生がわかりやすく解説します!

今回のニュース

政府が求職者支援制度を拡充するという内容のニュースです。職業訓練の受講に関する要件や手当てを受けるための要件を緩和して求職者の支援を強化するようです。対象者も大幅に増えるようです。効果を期待したいですね。

Job seeker support expanded with vocational training for 200,000 people, up to a monthly income of 120,000 yen

20万人に職業訓練、月収上限12万円に 求職支援拡充

2021年2月25日に配信されました。

まずは聞いてみよう!

音声は以下から聞くことができます。一体、どんなことが話されているのか、概要を把握するつもりで聞き取りましょう。

※ノーマルスピード(1倍速)の音声です

理解度をチェック!

ニュースの内容について、しっかり聞き取って理解できているか確認しましょう。次の問題について、正解の選択肢を選んでください。

Which statement is true?

(A) The current hourly attendance requirement per month will be decreased to make it easier for people to attend.
(B) The current hourly attendance requirement per month will be revised upwards to make it easier for more people to attend.
(C) The current hourly attendance requirement per month will be revised downwards to make it more difficult for people to attend.

正解は、この記事の最後に掲載しています。

詳細を聞き取ろう

今度は、スクリプトや翻訳を確認しながら、もう一度音声を聞いてみてください。聞き取れていなかった箇所や、意味がわからなかったところなどを重点的に確認してください。

スクリプト

Job seeker support expanded with vocational training for 200,000 people, up to a monthly income of 120,000 yen

The government will expand the job seeker support system that allows people to receive IT (information technology) and other vocational training while receiving living expenses. It will set the requirement for receiving free vocational training and a monthly allowance of 100,000 yen at a monthly income of 120,000 yen or less per month. The number of participants will be increased by 75,000 from the current level, aiming to reach a total of 200,000 participants. They will support the re-employment of unemployed people and workers placed on leave.

The government will announce an employment measures package on the evening of the 12th, at the earliest. In addition to expanding support for employees placed on leave through employment adjustment subsidies, it will also begin to focus on re-employment measures and policies that encourage labor transfer to areas of demand such as IT.

It will relax the requirement for a monthly income of 80,000 yen or less to receive the monthly allowance of 100,000 yen under the job seeker support system. With regard to the attendance rate for vocational training, which has strict requirements, changes will be made so that work days will be recognized asunavoidable absences,” and it will be easier for non-regular workers, such as those who work shifts, to take the training.

The system includes “job seeker support training” at private educational institutions certified by the government and “public vocational training” run by local governments and others. There are also options for learning programming and taking system engineer training.

In order to create an environment in which it is easy to take the course, the current requirement of 100 hours of attendance per month will be revised to at least 60 hours per month. It will also expand the options that can be undertaken online.

翻訳

20万人に職業訓練、月収上限12万円に 求職支援拡充

政府は生活費を受給しながらIT(情報技術)などの職業訓練が受けられる求職者支援制度を拡充する。無料の職業訓練と月10万円の手当が得られる要件を月収12万円以下にする。受講者数を現状より7.5万人増やし、計20万人の受講を目指す。失業者や休業者の再就職を支援する。

政府は12日夕にも雇用対策のパッケージを表明する。雇用調整助成金による休業支援を拡充するだけでなく、再雇用対策やITなど需要のある分野への労働移動を促す政策にも力を入れ始める。

求職者支援制度で月10万円の手当を受け取るための月収8万円以下という要件を緩和する。厳しい要件が課されている職業訓練の出席率でも、出勤日は「やむを得ない欠席」と認め、シフト制などで働いている非正規労働者が受けやすいように変更する。

同制度には国が認定する民間教育機関での「求職者支援訓練」と自治体などが運営する「公共職業訓練」がある。プログラミングの習得やシステムエンジニアを養成するメニューもある。

受講しやすい環境を作るため、現状は月100時間の受講が求められている要件も月60時間以上に見直す。オンラインで受けられるメニューも拡充する。

覚えておきたい単語リスト

ニュースに出てきた表現のうち、難しいものや、特に知っておいた方がいいものをまとめました。一つずつ、意味を確認してください。

  • job seeker:求職者
  • vocational training:職業訓練
  • living expenses:生活費
  • allowance:手当
  • re-employment:再就職
  • on leave:休暇中
  • employment adjustment subsidy:雇用調整助成金
  • relax the requirement:要件を緩和する
  • with regard to:~に関して
  • unavoidable:やむを得ない、避けられない
  • non-regular worker:非正規労働者 
  • undertake:取り掛かる、引き受ける

ニュースのポイント

「雇用調整助成金」は英語でなんて言う?20万人に職業訓練や給食支援拡充

職業訓練の対象を拡大して求職者支援を拡充しようというニュースです。見出しのjob seeker supportは求職者という意味のjob seekersupportを加えた複合名詞で「求職者支援」という意味。

第1段落1文目のwhile receiving living expensesは自明の主語(主節の主語と同じ)を省略して動詞receiveを現在分詞に変えた形。時や条件を表す接続詞の後に続く場合に特に頻繁に見られる構造です。receivingの後に目的語のliving expenses(生活費)が続いています。-ingで終わる単語が続いて構造が見えにくいと感じた方はwhile + 現在分詞の構造に慣れるように繰り返して読んでみてください。

a monthly allowance of 100,000 yenは手当の月額が10万円ということを表します。ofの前後にくる内容が同じものを表すパターン。a monthly income of 120,000 yenもa total of 200,000 participantsも同じ構造です。第1段落最後のworkers placed on leaveはplaced on leaveがworkersを説明しており、「休職させられている労働者」という意味。第2段落のemployees placed on leaveも同様です。

第3段落のrelaxは「緩和する」という意味でニュースによく登場する単語です。月収に関する要件だけではなく出席率に関する要件も緩和されるようですね。

第4、第5段落はそれぞれ、対象となる職業訓練の種類と要件緩和の具体的な内容について述べています。オンライン受講の選択肢も広がるようですね。

今週のキーワード

areas of demand
需要のある分野

A of Bが「Bという性質を持つA」という関係になることがあります。「需要がある状態という性質を持つ分野」ということ。a woman of action(行動力のある人)、a man of integrity(裏表のない人)なども同じ構造です。

クイズの正解

(A

いかがでしたか?来週はどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。毎週月曜日の更新をお楽しみに!

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天満嗣雄(てんまひでお) title=

天満嗣雄(てんまひでお) 中学・高校時代にNHKラジオの語学番組で英語を学び、神戸大学ESSを経て英会話学校に就職。学校運営・レッスン(英会話・国連英検・TOEIC・Speech)および、講師研修を担当。企業派遣講師を経てプロセス英語会を開設。専門学校や企業でも教える。著書に『TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1 TTT速習シリーズ』『TOEIC(R) L&Rテスト 「直前」模試3回分(いずれも共著、アルク)などがある。
ホームページ:https://processeigo.com/
Twitter:@ProcessE