コロナ関連のリーディング素材も!英語4技能をバランスよく身に付けられる一冊

コロナ関連のリーディング素材も!4技能をバランスよく身に付けるための一冊

柴山かつの先生による『4-in-ONE intermediate 中級』が、1月27日にアルクから発売されました。本書は、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を組み合わせて英語総合力を伸ばす教材です。ここでは著者の柴山先生と、とあるメーカーの国際事業部でエンジニアとして働く社会人2年目の森下くんの対話形式で、この本の内容を解説します。大学時代に柴山先生に英語を学んでいたという森下くんが、本書を使った英語学習の方法について先生に聞いていきます。 

【音声DL付】4-in-ONE intermediate 中級

【音声DL付】4-in-ONE intermediate 中級

 

あなたの英語のバランスは? 

 森下くん

森下くん:かつの先生、お久しぶりです!

柴山かつの先生

柴山かつの先生:森下くん、元気?今年から海外出張も始まるって言ってたけど、コロナで大変ね。

 森下くん

そうなんですよ。でも、コロナが収束したときには、すぐに出張でも赴任でもできるように、今のうちに英語を頑張ろうと思ってます。

柴山かつの先生

そうね!

 森下くん

それで、実は最近、先生のこの本を買ったんですが、どうやって勉強したらいいか聞こうと思って。 

柴山かつの先生

『4-in-ONE intermediate 中級』ね。この本は、英語の4技能の力がバランスよく身に付くように、学んだ英語が実生活で活用できるようにと思って書いた本なの。森下くんみたいに、しっかり英語をやり直したい人にはぴったりよ。

 森下くん

英語の力のバランスってどういうことですか?

柴山かつの先生

つまり、読み・書き・話す・聞くという4つの力をバランスよく学ぶ、ということね。

 森下くん

つまり・・・栄養素のレーダーチャートみたいなものですか?

柴山かつの先生

ちょっと違うわ。英語でバランスがいい、というのは、読む、聞く、というインプットの部分が大きくて、そのごく一部が書いたり、話したりというアウトプットになるの。つまり、あなたが話せるようになりたいなら、膨大な量の英文を読んだり聞いたりして取り入れないといけないということなのよ。

 森下くん

なるほど。スピーキングの練習ばかりしていても、話す力は伸びていかないんですね。

柴山かつの先生

そのとおり。だって話すためには、相手の言うことを聞くリスニングも、それから話す内容を充実させるためには情報を仕入れるためのリーディングも必要でしょ。

 森下くん

そうかぁ。就職してわかったんですが、意外と話す機会よりも、Emailなんかを英語で書く機会の方が多かったりするんですよね。

柴山かつの先生

そうよね。それから、学生時代の英語では、読んで理解したらOK、聞いて理解したらOK、ということが多かったと思うけれど、実際のコミュニケーションって、その後のアクションがある場合が多いの。つまり、読んだり聞いたりした情報を、要約して相手に話したり、あるいは大切なところだけメモ書きにしたり。そこまでできて、「英語が使える」ってことじゃない?

 森下くん

本当ですね。実社会で必要なのは、テストでいい点が取れるための英語力じゃないですからね。

柴山かつの先生

とは言っても、この本で勉強すれば、自然とTOEICや英検、TOEFLなどの資格試験に対応する単語力や英文法、構文力も身に付くから、一挙両得でしょう?

 森下くん

そうですね!僕、英検準1級は目指したいんですよね。

コロナ関連のリーディング素材にTRY!

柴山かつの先生

では、実際の問題を一緒に解いてみましょうか。『4-in-ONE intermediate 中級』では、20本の英文が載っていて、前半はリスニング、後半はリーディング用の素材なの。長さは150語前後~600語とまちまち。トピックも、文章の形式――例えば、ニュースとかエッセイとかインタビューとかといった――もいろいろあるから、興味が持てるところからやってみるといいわ。

これは短いニュースを読むユニットです。 
※このユニットは本記事オリジナルのものとなります。

「コロナと社会の変化」

150語(短い) 社会/ニュース 

あなたは、ニュース雑誌に載っている記事を読みます。読み終わったら、何が書いてあったか、アメリカ人の友人のジムと会話をしましょう。

Social distancing and partial quarantining have reduced the spread of the COVID-19 pandemic and saved lives, but not without serious costs. In the spring of 2020, the majority of both white-collar and blue-collar jobs still required employees to be physically present at an office, a factory or a worksite. Millions of people lived for months under a double burden of stress. We watched bills and debt pile up but were unable to work and earn money. On top of feeling idle and powerless, we were forced to stay inside, starved of outside social interaction, physical activity and fresh air. Public health experts say that being forced to stay home doing nothing can lead to depression, drug and alcohol abuse, child and spousal abuse, and even suicide. It may not be a coincidence that in the United States, the reopening of society was accompanied by a burst of violent social unrest. Fortunately, as societies open up again, the healing, both economic and societal, has already begun. 

 森下くん

最近のニュースなので、とても興味が持てます。こういう英語で勉強できるのはいいですね。でもわからない単語が結構あります・・・。

柴山かつの先生

そう。最初は辞書なしで読んでみて。どうしても推測できない箇所があったら、「単語のヘルプ」を使ってもいいのよ。あと、ほかにも辞書を見たい単語があったら、自分で書き加えてもいいわよ。

単語のヘルプ

  • quarantining:隔離
  • physically present:その場にいること
  • double burden:二重の負担
  • bills and debt:請求書と借金
  • pile up:積み上がる
  • idle:怠惰な
  • interaction:交流
  • abuse:乱用、虐待
  • spousal:配偶者の
  • burst:爆発
  • be accompanied by ...:~を伴う、~と同時に起こる
  • social unrest:社会不安

『4-in-ONE intermediate 中級』より

※実際の誌面のイメージです。

読んだ情報をベースにタスクに挑戦!

柴山かつの先生

柴山かつの先生:では、だいたいの意味がつかめたら、TASKに移ってみましょう。ここでは、読んだ英語の情報を基に、英語で話すという設定です。日本語のヒントや英単語のヒントもあるので、あまり難しくないでしょう。

 森下くん

森下くん:ヒントがあって安心しました!わからなくなったら元の英文に戻って確認してもいいですか?

柴山かつの先生

もちろん。

TASK

では、今、読んだニュース記事を基に、アメリカ人の同僚のジムと会話をしてみましょう。日本語のヒントを参考に、下の語群にある単語を選んでください。

Jim: It’s been almost a year since this COVID-19 pandemic began. Now I can work from home, but last spring, we were all ①強いられた(       ) to be physically ②いる(        ) at an office.

You: Yes, I remember. And when partial ③隔離(          ) started, we were forced to stay  ④内部(         ). We really wanted outside social interaction, physical activity and ⑤新鮮な空気(           )(        ).

Jim: Public health experts say that just staying home doing nothing can lead to ⑥うつ (         )  as well as drug and alcohol abuse.

You: There were people who abused their ⑦配偶者(         ) and children, and there were others took their own ⑧命(            ). What happened when your home country reopened?

Jim: We experienced a burst of violent social ⑨不安(           ). But the situation has improved, and we are now experiencing both ⑩経済的(      ) and societal healing.

語群

unrest / lives / spouses / inside / present / depression / forced / fresh / economic / air / quarantining

『4-in-ONE intermediate 中級』より

※実際の誌面のイメージです。

答え合わせのあとは自分でも言ってみる!

柴山かつの先生

さあ、どれくらいできたかしら?答え合わせをしたあとは、翻訳を確認して、自分でも口に出して読んでみましょう。

 森下くん

うん、思ったより簡単でした。

柴山かつの先生

でもね、本当のコミュニケーションでは、こんなヒントはないから、最終的には自分の頭の中にある英語だけで、相手に話さないといけないことを覚えておいて。

 森下くん

確かにそうですね。なるべくヒントなしで話せるようになりたいです。

正解

Jim: It’s been almost a year since this COVID-19 pandemic began. Now I can work from home, but last spring, we were all ①強いられた(forced) to be physically ②いる (present) at an office.

You: Yes, I remember. And when partial ③隔離(quarantining) started, we were forced to stay ④家の中(inside). We really wanted outside social interaction, physical activity and ⑤新鮮な空気(fresh)(air).

Jim: Public health experts say that just staying home doing nothing can lead to ⑥うつ (depression) as well as drug and alcohol abuse.

You: There were people who abused their ⑦配偶者(spouses) and children, and there were others took their own ⑧命(lives). What happened when your home country reopened?

Jim: We experienced a burst of violent social ⑨不安(unrest). But the situation has improved, and we are now experiencing both ⑩経済的(economic) and societal healing.

ジム:コロナパンデミックが始まって、もうそろそろ1年だね。今は家で働けるけれど、昨年の春はみんな会社に出社しなきゃいけなかった。

あなた:うん、覚えているよ。そして部分的隔離が始まると、家の中にいないといけなくなって。社会的交流や運動や新鮮な空気がとても恋しかったよ。

ジム:公衆衛生の専門家によると、ただ家にいて何もしないと、麻薬や酒の乱用だけでなく、うつにもつながるそうだ。

あなた:配偶者や子どもを虐待する人もいたし、自殺してしまう人もいた。きみの国(アメリカ)が活動再開したときは、何が起きたの?

ジム:大きな社会不安が爆発したよ。でも状況が改善してきて、今は、経済的、社会的な癒やしを感じている。

固まりごとに分けて隅々まで理解する!

柴山かつの先生

声を出して、しっかり練習できたかしら?それでは最後に、もう一度、下のスラッシュ入りの英文を見ながら音読しましょう。日本語訳も確認してね。それから、スラッシュのところで、固まりごとに理解できているか立ち止まりながら確認してみて。

 森下くん

これで隅々まで確認できますね。ほかの問題集の英文にも自分でスラッシュを入れて、同じ練習をしてもいいんでしょうか? 

柴山かつの先生

もちろん。スラッシュは絶対ここに入れないといけない、という厳密なルールがあるわけではないから、安心して。自分でどこに入れるのが自然か考えてみるのも、英語の勉強になるわね。さあ、あともう一息、頑張って!

スラッシュリーディング

Social distancing and partial quarantining / have reduced the spread of the COVID-19 pandemic / and saved lives, / but not without serious costs. / In the spring of 2020, / the majority of both white-collar and blue-collar jobs / still required employees / to be physically present at an office, / a factory or a worksite. / Millions of people lived for months / under a double burden of stress. / We watched bills and debt pile up / but were unable to work and earn money. / On top of feeling idle and powerless, / we were forced to stay inside, / starved of outside social interaction, / physical activity and fresh air. / Public health experts say / that being forced to stay home doing nothing / can lead to depression, / drug and alcohol abuse, / child and spousal abuse, / and even suicide. / It may not be a coincidence / that in the United States, / the reopening of society was accompanied / by a burst of violent social unrest. / Fortunately, as societies open up again, / the healing, both economic and societal, / has already begun. / 

日本語訳

社会的な距離を置き、部分的に隔離することで、COVID-19の大流行の拡大を抑え、人命を救いましたが、深刻なコストを伴わなかったわけではありません。2020年春には、ホワイトカラーとブルーカラー双方の仕事の大部分は、依然として従業員にオフィスや工場または職場に物理的にいることを求めました。何百万人もの人々が、二重のストレスを抱えて何カ月も暮らしました。私たちは、請求書や借金が山積みになるのを見ながら、働いて稼ぐことができませんでした。怠惰さと無力さに加え、屋内にとどまることを余儀なくされて、外での社会的交流、運動、そして新鮮な空気に飢えていました。公衆衛生の専門家によると、何もしないで家にいることを強制されると、うつ病、薬物やアルコールの乱用、子どもや配偶者への虐待、さらには自殺にもつながる可能性があるということです。アメリカで、社会の再開放が激しい社会不安の爆発を伴ったことは、偶然ではないかもしれません。幸いなことに、社会が再び開かれるにつれ、経済的にも社会的にも、癒やしがすでに始まっています。

資格試験にも効く文法、フレーズ、4択問題で仕上げる

柴山かつの先生

本ではさらに、「読むためのコツ」という解説で、文中に出てくる文法事項や、覚えておくべきフレーズ、また表現の幅を広げるためのTipsなども掲載しているので、ほかの英文を読むときにも役立つわね。

この英文で言えば、1文目の最後に出てくるnot without serious costs(重大な犠牲がない、というわけではない)という二重否定は、ちょっと特殊な言い回しだから、引っ掛からないように。つまり重大な犠牲を払った、と言いたいわけね。それから、It may not be a coincidence ...(それは偶然というわけではない)、on top of ~(~に加えて)などの定型フレーズも覚えておくとよさそうね。

 森下くん

なるほど。ここらへんはTOEICや英検やTOEFLなどの試験対策でも出てきますよね。

柴山かつの先生

そうね。内容を理解したか確認するために、以下のような4択問題もユニットごとに2セット設けられていて、試験対策にも有効よ。

Question: What do public health experts say about being forced to stay home doing nothing?
(A) It can make you want to go to the office.
(B) It can make you put on weight.
(C) It can make you feel depressed.
(D) It can make you lazy.

正解は、この記事の最後に掲載しています。

 森下くん

うーん、どれも可能性がありそうですね。僕は体重が増えました・・・(笑)。

柴山かつの先生

こういう問題を解くときには、主観や、すでに自分の中にある知識はひとまず脇に置いておいて、ここでインプットした英文だけから判断するということが大切ね。わからなければ英文に戻って読み直しましょう。

 森下くん

こうしたテスト対策の勉強にもなるし、英文を読むだけではなくて、話す練習もできるので、バランスよく、そして飽きずに学習できますね。

柴山かつの先生

英文はすべて、プロのネイティブライターの書き下ろしなので、「中級」レベルの単語制限はあるけれど、内容は日本人学習者への忖度(そんたく)なしの、生きた英語が学べるのよ。特に、コロナの話題や最近の働き方の変革など、イマドキの話題も盛り込まれているので、もっとこのトピックについて調べてみたくなるかもしれないわね。

 森下くん

わかりました。先生、アドバイスありがとうございました。早速帰って『4-in-ONE intermediate 中級』で勉強します!

柴山かつの先生

そうそう、3月には『4-in-ONE advanced 上級』も出るから、この本で力が付いたら、続けてやってみてね。

【音声DL付】4-in-ONE intermediate 中級

【音声DL付】4-in-ONE intermediate 中級

 

正解

(C)

公衆衛生の専門家は、家にいて何もしないのはどうだと言っていますか?

(A) オフィスで働きたくなるかもしれない

(B) 体重が増えるかもしれない

(C) 落ち込んだ気持ちになる可能性がある

(D) もっと眠るようになるかもしれない

 

イラスト=矢戸優人

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柴山かつの日米英語学院梅田校講師。フリーランスビジネス通訳者、通訳ガイド。元京都産業大学非常勤講師。多くの大学・企業でTOEIC、ビジネス英語、英検、通訳ガイド講座の講師歴を持つ。英検1級、通訳案内士国家資格保持。著書に『英語のWeb会議 直前3時間の技術』『英語の会議 直前5時間の技術』(アルク)、『あなたも通訳ガイドです 英語で案内する京都』『同 東京・鎌倉・日光』(ジャパンタイムズ)、『世界で戦う人の英語面接と英文履歴書』『短期集中講座! TOEIC® L&R TEST 英文法』(アスカカルチャー)、『世界中使える旅行英会話大特訓』『すぐに使える接客英会話大特訓』(Jリサーチ出版)他多数。うち8冊は海外で翻訳出版されている。特技は犬のトレーニング、夢は英語の小説を出版すること。