バイリンガルMCが伝授!好感を持たれる英語の話し方

バイリンガルMCが伝授!好感が持たれる英語の話し方とは?

吉本興業と立命館アジア太平洋大学共催の「APU M1グランプリ」インターナショナル漫才(日英両言語を使用)での優勝をきっかけに、バイリンガルMCとしてさまざまなイベントで活躍中のHalupachi(はるぱち)こと上小澤明花さん。連載「笑わせる英語」の第4回は、好感を持たれやすい話し方についてお届けします。

好感を持たれやすい話し方とは

Hello everybody!バイリンガルMCのはるぱちです。

さて、連載4回目は、好感を持たれやすい英語の話し方についてです。なぜ、私がこの連載「笑わせる英語」で「好感」についてお伝えするのか・・・。それは、人々の「笑い」を誘うための土台として、この「好感」がとっても重要な役割を果たすためです!ということで、早速考えてみましょう。

私たちはどのようなときに好感を抱くのでしょう?まずは、私たちの身近なところで、この「好感」が欠けていることが原因で「笑い」につながりにくくなる例を挙げてみます。

もしもあなたの知り合いで、いつも怒ってばかりいたり、他人に攻撃的だったりと、みんなが恐れている人がいるとします。もしもそんな人が突然、会話の中にジョークを挟んできて、そしてそれが明らかに誰かを傷つけているということがわかったとき。果たしてあなたや周りの人たちは声高らかに笑うことができるでしょうか?

初対面の、名前も性格もよく知らない人が、急に道ばたで話し掛けてきて何やら笑いを取ろうとしてきたとき、あなたはどれくらいの確率でその相手にほほ笑むでしょうか。

きっと、クスッと笑う人すら、少ないのではないかと思います。笑うどころかむしろ、その場の空気がシラけてしまったり、不安な気持ちになったり、警戒したりしてしまいますよね。「笑い」を誘おうとしていたはずなのに、ネガティブな感情を抱かせてしまいます。

どうしてそんなことになってしまうのか?これらすべて共通して、「好感」を置き去りにしてしまっているからです。

あなたが普段、好感を抱く相手はどんな人ですか?また、「好感度が上がった」「好感度が下がった」と思うのは、どんなときでしょうか?

私たちの日常生活においても、誰かに対して好感を抱くタイミングはたくさんあります。いつもニコニコ笑顔で、誰にでも親切な人に対する好感や、日頃から約束事やルールを守る、責任感の強い人に対する好感。または、自分が想像していたよりももっと魅力的な、あるいは想定外の、相手の良い一面を知ることができたときなどに「好感度ぶち上げ!」と思う人も多いかもしれません。そんなタイミングはもちろん好みによって、さまざまです。

BUT!

これまで私がさまざまな国の学生たちと英語で交流をしたり、多くの人の前でマイクを握ったりしてきた中で気付いた、英語学習者である私たちにとって「コレだけはおさえておきたい!」と感じる、好感につながる3つのTipsを、ここでご紹介しちゃいたいと思います。

「好感」を持たれやすい英語の話し方、3つのTips

Show them your smile before they smile.
相手が笑顔を見せる前に、自分が笑顔を見せよう。

Show your gratitude for them.
相手に対して感謝のきもちを示そう。

Show them who you are before you ask them.

相手に尋ねる前に、自分がどんな人物か伝えよう。

リラックスする雰囲気を作れば好感度が上がる

ここでは英語を使う上で重要な表情の効果についてお話します。

海外のテレビドラマなどを見慣れている人はよくご存じかもしれませんが、英語を母国語とする人々は日本人に比べてとっても表情が豊かです。もちろん、ジェスチャーも。

それによって、上手く笑いのツボを「ほぐす」という準備がなされているように思います。

話し手の表情が固いまま、あるいは聞き手がリラックスした状態ではないのにジョークを言ってしまうと、会場に「笑っていいのかわからない」という雰囲気が生まれてしまい、せっかく面白い内容でも笑いを誘いづらくなるケースはよくあります。少しでも相手が、会場のみんなが、リラックスする状況を作り出し、内容だけでなく雰囲気からのアプローチで笑いを誘ってみましょう!

私は、英語を学び始めた頃は文法も発音もめちゃくちゃでしたが、いつも笑顔で元気よく拙(つたな)い英語を話していくうちに、自分でも驚くほどどんどん留学生の友達が増えていき、イベントなどに呼ばれるようになっていきました。

自分から笑顔を見せることで、相手に対する好感や、ポジティブな感情を示すことができ、人々にいい印象や、安心感を与えます。たとえ1対1でも、大勢の人を前にしても同じです。相手に好感を持ってもらうためにはまず自分が相手に好感を持っているということをきちんと示す必要があるのです。

ちなみに、コメディアンなどが真顔で笑いを取るシーンもよく見かけますよね。ただ、あれらのパフォーマンスは、そこがコメディを楽しむ場であるという共通認識や、その人がコメディアンであるという前提知識があるからこそ成り立つ笑いであることが多いです。そのため、そのような笑いの取り方を一般の人々がいきなり真似してみるのは少し難易度が高いかもしれません。

まずは間違いを恐れずに、とびきりのSmileで会話を始められるよう、心掛けてみてください。それだけでも、どんな英語力にも劣らない「好感」が得られること間違いなしです!

感謝の言葉は「好感」を持ってもらえるきっかけになる

Thank you for coming today.

ご来場ありがとうございます。

このフレーズ、きっと皆さんもイベントが始まるときなどに必ずと言っていいほど耳にするのではないでしょうか。司会進行や代表挨拶などを担う人がよく口にするこのようなせりふ、ただの決まり文句ではありません

まずはこちら側から相手に対する感謝の気持ちを示すことで、例えばイベントなら、来場者の方々に少しの「好感」を持ってもらうきっかけにもなっているのです。

そして大切なのは、何に対して感謝しているのかを示すこと。Thank you.は誰もが知っている簡単なフレーズで、日常のさまざまな場面で使えてハッピーにもなれちゃいますよね。ぜひ、そこにほんの少しだけ気持ちをプラスして、感謝の理由を示すforを併せて使ってみましょう。 

Thank you for your kindness!

ご親切にどうもありがとう!

Thank you for being a part of my life!

私の人生の一部でいてくれてありがとう!

上の2つ目の例文は、実際にアメリカ人の親しい友達から贈られて初めて、こんなにもハピネスを届けられるのか!と、Thank you.の威力を思い知らされたフレーズです(笑)。

例文では直訳になっていますが、これは「あなたと出会えて本当によかった」という意味を含み、別れのシーンやお祝いなどの節目などにとてもよく使われます。

もしこれから人前で話す機会があれば、ぜひ!この人たちに対して、どんな感謝のきもちを伝えよう?と、最初に考えてみてください。きっと、素敵な会話やスピーチへとつながっていくはずです。

相手よりも先に自分のことを話してみよう

これは英語に限らず言えることですが、どうしても英語となると、知ってるフレーズを使おうとして、ついつい先走ってしまうことがあるようです。

まだ自己紹介をしていないにもかかわらず、What’s your name?(お名前はなんですか?)Where are you from?(どこから来たのですか?)How old are you? (何歳ですか?)といった、中学英語をとりあえず投げかけてしまった経験はありませんか?

正直、私たちが学校で使ってきたほとんどの教科書の最初に書いてあるがために、まずはこれを使えばいいのだ!と、海外の人に食い気味に質問してしまう人が多いようです。学生時代、アメリカ人の友達から「日本人ってみんな突然質問してくるけど、なんか失礼だよね〜(笑)」と言われ、はっとしました。

英語の勉強中だからと言って、とにかく使う!相手に聞く!という方向に走ってしまいそうになったら・・・ちょっとSTOP! 「まずは自分から!」と、唱えましょう。

名乗るには、「I’m+(名前).」で十分ですし、なにもプレゼンばりに張り切って自己紹介しろというわけでもなく、まずはどんな自己紹介しようかな〜と悩んだら、相手に本当に尋ねたいなと思ったことを、自分から先に言うだけで、会話が続きやすくなります。相手よりも先に提示してあげるということです。

自分がどんな人物かを先に語ることで好感を持たれやすい例を紹介します。

例(初対面の人も多いイベント会場で)

Do you like watching baseball game? Actually, I’m one of Ichiro’s biggest fans, and I watched the exciting game last night so I’m still excited. I’m sure I can do the best MC ever in my life today. Ha,ha ....

野球観戦はお好きですか?私といったらイチローの大ファンなのですが昨夜は彼のプレーする試合を見たものですから、いまだに余韻にひたっています。今日は人生でいちばんいい司会進行ができそうですよ。はっは。

ここでは、何やら知らない人がマイクを握っているという状況から、ほんの10秒間で一転します。

「イチローのことが大好きな人」

「昨夜も試合観戦をしていまだに興奮している人」

「今日は司会を務めることになっている人」

といったように、相手に必要な情報に加えてちょっぴり愉快な情報まで届けられているんですね。これによって会場の人には「相手のことを知っている」という安心感が与えられ、明らかに最初よりも少しの好感を抱いた状態になり、話を聞く姿勢ができるのです。

いかがでしょうか。英語を学ぶ上で、やはり同時に使っていくというのがとても効率のいい方法ですが、せっかくなのでこれからはちょっぴり、「好感」を持たれる話し方を意識してみてください。

そうすればきっと、決して流暢な英語を話せなくとも、海外の人たちからも親しまれ、これから英語をより楽しく使っていけることでしょう♪

Thank you for reading! 

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文:上小澤明花(かみこざわはるか)
立命館アジア太平洋大学(APU)で国籍や宗教のほかにも多様性あふれる環境に身を置いたことをきっかけに、自身の生まれ育った環境にとらわれない自由なアイデンティティーを確立。学生時代から幅広くMCのオファーを受け続け、2018年夏よりフリーMCとして本格始動(後に大学は中退)。「人々の<無関心>をエンターテインメントの力で『わくわく』に変える」ことをテーマに、若い世代へ向けたイベントプロデュースも自ら手掛けながら、MCや講演家として活動中。専属MCに、同時通訳者の横山カズ氏がメインジャッジを務めるOPETS杯スピーチ暗唱大会がある。
・Twitter: @halupachi8
・Instagram:halupachi8
・Facebook: Halu Kamikozawa

編集:増尾美恵子

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