Ethiopia エチオピア【世界の英語】

英語を話すのは「英語圏の人」だけではありません。「ノン・ネイティブ」の多種多様な英語を、世界を旅するように楽しみましょう!

今回のスピーカー

Menberuさん

40代/会計

アメリカ滞在歴 23年

聞き取りの難易度(1:易→5:難) 2

音声を聞いてみよう!

音声には、インタビュアーの声も含まれています。

※発言されるべき部分で抜けている箇所を( ) で、言い間違えている部分で本来の正しい表現を[ ] で、英文中に補足しています。

Q. 出身地について教えてください。

I’m from (1)Ethiopia. Ethiopia is located in Eastern Africa. It is a very traditional country. We (have) never been (2)colonized. (3)Italy tried to (4)occupy Ethiopia, but with five years of our (5)forefathers fighting they (6)expelled It?Italy. So , we are proud to be a free country.The (7)historical sites in Ethiopia are mostly related to (8) Christianity . There are churches (9)carved out of single stones. Uh, (e)specially (10)Lalibela, which is ? (in) the northern part of Ethiopia ? is a tourist (11)attraction in Ethiopia. And we have also (12)Aksum, the kingdom, the oldest kingdom in Ethiopia, which also has lots of churches around there.There are lots of tribes, maybe around 86 languages spoken in Ethiopia. The official language is called (13)Amharic ? that’s the only language I know from my country. That’s also , um, the working language of the government.
エチオピア出身です。エチオピアは東アフリカにあって、非常に伝統のある国です。一度も植民地化されたことがありません。イタリアがエチオピアを占領しようとしましたが、祖先の人たちが5年間戦ってイタリアを追い出したのです。それで私たち国民は、他国の支配を受けない国であることに誇りを持っています。エチオピアの史跡は、そのほとんどがキリスト教関連です。一枚岩を彫って作られた教会群があります。特にラリベラ―エチオピアの北部ですが、ここはエチオピアで観光客に人気のスポットです。それからアクスムは、エチオピア最古の王国(の中心地)で、この辺りにも多くの教会があります。エチオピアには多くの部族があって、おそらく86くらいの言語が話されています。公用語はアムハラ語といって、自国の言語のうちで私が知っている唯一の言語です。これは政府の使用言語でもあります。
語注

(1)Ethiopia エチオピア ★東アフリカに位置する連邦共和制国家。首都はアディスアベバ。 (2)colonize ~を植民地化する (3)Italy イタリア ★南ヨーロッパの共和国。首都はローマ。 (4)occupy ~ を占領する (5) forefather  (特に男性の)祖先 (6)expel ~を追い出す、~を追い払う (7)historical 歴史的な (8) Christianity  キリスト教 (9) carve out of ~ ~(像など)を彫って作る (10)Lalibela ラリベラ ★エチオピア北部の都市。12~13世紀に建造されたラリベラ岩窟教会群は世界遺産。 (11)attraction 呼び物、人を引きつけるもの (12)Aksum アクスム ★エチオピア最古のアクスム王朝の中心として栄えた古都。考古遺跡群が世界遺産に指定されている。 (13)Amharic アムハラ語 ★エチオピアの公用語。

Q. 時間があるときは何をしますか?

I do enjoy soccer. I like to play soccer with my kids. And that is actually my hobby. Uh, I also like politics. I watch, um, (14)cable news a lot. And, um, so I spend my weekends mostly attending my kids’, uh, soccer tournaments, training. And also , every Sunday morning, I go to (an) Ethiopian (15) orthodox church in the town.
サッカーを楽しんでいます。子どもたちと一緒にサッカーをするのが好きで、つまり私の趣味ですね。政治も好きで、よくケーブルテレビでニュースを見ます。週末はほとんど子どもたちに付き添って、サッカーの試合や練習に出掛けます。そして毎週日曜の朝には、街にあるエチオピア正教会に行きます。
語注

(14)cable ケーブルテレビ (15) orthodox  正教会の

Q. 日本に来たことはありますか?

I went to Japan in, uh, 2009, I believe, for , uh, (16) administration training, to a company I work for . I was actually only in Tokyo. I like Tokyo. Since I lived in (17)New York for some time, it reminded me of New York, Tokyo being a little cleaner than New York. Uh, what I was surprised about (in) Tokyo was that most people do speak Japanese only, and I was having difficulty finding people who I could communicate ( with ) in English, even (18)cab drivers. Uh, I (19) assume cab drivers need to know different language(s), especially English ? being, um, (an) international language ? but, uh, this is (an) opportunity I wanna say I was surprised.
2009年だったと思いますが、日本へ行きました。働いている会社の管理研修でした。実際に行ったのは東京だけです。東京は好きですね。以前ニューヨークに住んでいたことがあるので、ニューヨークを思い出しました。東京の方がニューヨークより少しきれいですね。東京で私が驚いたのは、ほとんどの人が日本語しか話さないことでした。英語でやりとりができる人を見つけるのは大変で、タクシーの運転手でさえ同じでした。タクシーの運転手は外国語、特に英語、国際語を知っていなければならないと思っていたので、この機会に私がびっくりしたということをお伝えしたいです。
語注

(16) administration training 管理研修 (17)New York ニューヨーク ★アメリカ合衆国ニューヨーク州にある、アメリカ最大の都市。 (18)cab  タクシー (19) assume (that) . . . ……と思い込む、……を当然と思う 

解説:上昇調のイントネーションが多く見られる英語

communicateでは第1強勢の位置がずれているものの、全体的に1音節ずつはっきりとした聞き取りやすい発音です。アメリカ式の発音が基調ですが、hobby、politicsや assume の発音に見られるように、イギリス式の発音も混在しています。文末で上昇調のイントネーションが多く見られるのも特徴的ですが、母音や子音でもいくつか特徴があります。goでは二重母音が長母音になっています。Ethiopia(n)、2009のthousandのthの発音は/t/となり、years、churches、 stones、news、driversや、ofなどの語尾は/s/・/f/に無声化しています。また、training、morningの語尾の発音は、つづりのgの音が入った音で発音されています。

音声解説:里井久輝(さといひさき)

龍谷大学教授。イギリス、リーズ大学大学院修士課程修了。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了、博士(言語文化学)。専門は音声学、言語学、英語教育。著書に 『英語で歌おう! スタンダード・ジャズ』 『「世界の英語」リスニング』 (いずれもアルク)がある。

取材:平戸りら翻訳:吉田章子

記事は『ENGLISH JOURNAL』2018年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

SERIES連載

2024 04
NEW BOOK
おすすめ新刊
観光客を助ける英会話
詳しく見る
メルマガ登録