私たちが「出川イングリッシュ」を目指すべき3つの理由とは?

お笑い芸人・出川哲朗さんの英語に、私たち英語学習者が見習うこととは何でしょうか。英会話講師のパンサー戸川さんに、その理由をお話しいただきます。

「出川イングリッシュ」を目指すべき理由とは?

こんにちは、英会話講師パンサー戸川です。

今や多くの世代に愛されている一流お笑い芸人、出川哲朗さん。既に多くの英語学習者の方は、「出川イングリッシュ」を知らない方はいないでしょう。

某テレビ番組では、定期的に「出川哲朗のはじめてのおつかい」として放送されていますよね。僕も毎回のことながらお腹を抱えて笑っています。

しかし、こうやって出川さんのミッションを観て笑いつつも、実は僕にも毎回たくさんの気づきがあります。そして、これから英語を話したい方にとって、見習うべきポイントがたくさんあるのです。

「えっ、あの出川さんから見習う所がたくさんあるって?いやいや、出川さんみたいな英語は喋っちゃダメでしょう笑」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんお世辞とは言えないほど、出さんの英語はめちゃくちゃです。でも、それ以外の所で、私たちが見習わなければいけないことがたくさんあるのです。

「え、そうなんですか?私たちが出川イングリッシュを目指すべき理由ってあるんですか?」

はい、あります。理想としては、これからお伝えする3つのことを全てマスターしてほしいと思っています。もちろん急にとは言いません。しかし、「目指す意味」は大いにあると思います。

それを1つでも成し遂げることができれば、あなたにとってこれからの英語(いや、むしろ人生)に大きな勇気と自信が生まれるからです。

それではこれから、私たちがなぜ「出川イングリッシュ」を目指さなければいけないか、その3つの理由を書いていきたいと思います。

理由その1)失敗を恐れない自分になれるから

テレビを見ていると、出川さん自身が「あちゃー、失敗したー」と思っている映像はほとんど見られないと思います。もちろん多少はあるかもしれませんが、それでも失敗に対して、過剰にバッドな感情になっていないのです。

僕はこれが「出川イングリッシュ」を目指す理由の1つと考えています。私たちは失敗(特に英語の失敗) に関して 過剰反応する 傾向 があります。それは日本人特有の「完璧主義」から来るもので、「失敗=許されないもの」と考えている方が多いからだと思います。

しかし、英語の場合は失敗の連続です。失敗して当たり前なんですね。なぜなら私たちは、英語を第二言語として学んでいますし、 そもそも 私たちはネイティブではありません。さらに言えば、日本語も完璧とは言い張れないですよね。

ここで理想をお伝えすると、「毎回の失敗を経験に昇華させる」ということです。これはどういうことかというと、「その失敗を学びに変え、次に同じようなシチュエーションに出合ったときに、乗り越えられるようにすること」です。

これができれば今の課題を乗り越えられ、次のレベルへと進むことができます。こうなってくると、「失敗ウェルカム思考」になってきて、失敗があればあるほど、どんどん自分のレベルが上がるので楽しくなってきます。

ここまで来ると、もう失敗を恐れず、むしろ楽しみになってきませんか?こういう意味でも、私たちは出川イングリッシュを目指すべきなのです。

理由その2)恥ずかしい気持ちが薄れるから

出川さんが英語を喋っているのを見て、「恥ずかしそうにしているなぁ」と感じたことはありますか?ほとんどないと思います。出川さんの場合、今持っている英語力や思いつく限りの全ての言葉を出し尽くして、必死に相手に伝えていますよね。

そこには、「恥ずかしい」とか「間違えたらどうしよう」などの気持ちは一切ありません。むしろ、恥ずかしい気持ちはほとんどないので、迷いなく相手の懐に飛び込み、100発100中で通行人の足を止めています。

迷いがないので出川さんの声が相手に届いていますし、無視されることはほとんどないのです。私たちは英語を話したいと言っていますが、英語はコミュニケーションをする上での「手段」であり、「目的」ではありません。ですから、最終的には「コミュニケーション」にまで昇華させないといけないのです。

そう考えると、出川さんのコミュニケーションレベルはめちゃ高いんですね。同じ日本人でも、「日本語は話せるけどコミュニケーションは苦手・・・」という方はいらっしゃいます。ですから、「コミュニケーション」という視点からも、出川イングリッシュを見習うべき大きな理由の1つとなるのです。

理由その3)積極性が増すから

出川さんを見ているとめちゃくちゃ積極的ですよね。「あ、この人だ!」と決めたら すぐに 相手の人に質問をします。英会話では、初期の段階では相手から質問されることの方が多いと思います。しかし、時間がたつにつれ、自分からも相手に質問をしなければいけない状態になってきます。

なぜなら、そうでもしないと「会話が続かないから」です。会話が楽しいことの1つは「会話のキャッチボールが続くから」ですよね。最初は相手からボールを投げてもらえるのですが、こちらからもボールを投げていかなければいけません。

でも、これができようになると、聞きたいことを相手の人に聞けるようになり、英会話が楽しくなってきます。このことから、出川さんの「積極的な姿勢」を見習って、あなたからも英語で質問できる自分になっていただければと思います。

まとめ

今回お伝えした3つのことを、一気に達成することはできません。しかし、それを「意識」するだけでも、 今後の 英会話やコミュニケーション、人との関わりという点において大いに生きてきます。

「英語」という限られた範囲を通り越して、「コミュニケーション」「人間関係」という意味でも役立ちますので、ぜひ「出川イングリッシュ」を見習ってください。

応援しています。

パンサー戸川

2005~2008年の約3年半、オーストラリア留学後、日本に帰国。その後約3年間、フィットネスクラブでアルバイトを経験し、2012年にインターネットを活用したスカイプ英会話講師として独立。ツイッターフォロワー数約15万人、アメブロランキング1位獲得(英語・英会話部門、アラサー男性部門)

ブログ  https://togawaakio.com/
Twitter(3秒英会話@パンサー戸川) https://twitter.com/akiotogawa8888/
インスタグラム(3秒英会話) https://www.instagram.com/3secondsenglish/

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