10月31日はハロウィーン!料理研究家であり、英語のスペシャリストでもある、行正り香さんに海外でのハロウィーンパーティー体験を交えて、 イベントがすてきな一日になるアイデアを、使える英語表現と一緒に教えていただきます。
アメリカのハロウィーンの思い出
私にとってハロウィーンは、アメリカの2番目のホストファミリーと出会った日です。最初のホストファミリーはメイドさんの代わりに留学生を家にステイさせるという感じだったので、食事も満足に取らせてもらえず、私に掃除をさせることが目的だったようです。
私は「留学生って、みんなそんなものなのかな」と思っていたのですが、そのうち体重が減って生理も止まってしまったのです。「これはまずい!」と思いましたね。留学先の学校の先生方も「こんなに痩せたらダメよ。普通は留学生は太るんだから」と、痩せていく私を見て声をかけてくれました。
それで、あるクラスの男の子のファミリーが、「前年にホストファミリーとしてアイルランドの女の子を預かって楽しかったから、困っている日本人の女の子がいるのだったらうちに呼ぼう」と言ってくれたらしく、私は知らないままにその子の家に呼ばれたのです。
ハロウィーンと言えば、パンプキンパイ!
私はそのファミリーが自分のホストファミリーになるということは知らなかったわけです。そのお母さんがパンプキンパイを作ってくれたのですが、それがおいしくて。
私は3カ月の間、いつもおなかが空いていたので、進められるままに何切れも食べていたら、「あなたは痩せているのにどうしてそんなに食べられるの?」と聞かれたんです。
思わず涙を流しながら最初のホストファミリーのことを話し、「だから、ちょっとおなかが空いているんです」と言ったんです。と言ってもその頃はまだ、英語はそれほど話せなくて、それこそ「I’m hungry!」くらいでしたが。そうしたら「うちにいらっしゃい」ということになりました。
それからそのホストファミリーとは5カ月くらい一緒に住みましたが、その後ホストファミリーのお父さんとお母さんが、「もし家でご飯を作って週末に掃除機をかけてくれるんだったら無料で住ませてあげるから、短大に行ったら?」と言ってくれて、それで短大に行けたのです。
本場アメリカでのハロウィーンの過ごし方
その当時のハロウィーンパーティーはそんなにデコレーションはなかったですが、みんな仮装していました。今みたいに危険のある時代ではなかったので、かごを持って「Trick or Treat! 」と言ってご近所にキャンディーをもらいに行くという風習もまだ残っていましたね。
今はドラッグディーラーとか危ない人もいるので、知らない人の家に行かせることは少ないですね。また、小さい子どものいる家はどこのおうちも部屋をハロウィーンらしく飾りますが、子どもが大きくなるとやらないです。むしろその後のクリスマスがメインです。
イーストコーストに行くとハロウィーンがすごく盛んなところもあります。ウェストコーストのうちの周りでは、特にキラキラしたものはなかったですね。ただ、パンプキンは置いていましたね。
パンプキンパイを焼いて、パンプキンをくり抜いて、その中にろうそくを入れて、玄関に飾ります。日本のハロウィーンは少し違います。どちらかというと本来アメリカのハロウィーンは日本のお盆のようなものだと思います。
ゴーストを迎えてみんなで楽しむという感じです。もともとはご先祖様を敬うという由来があったと思うのですが、今は子どものパーティーになってしまったということです。
本場のハロウィーンを日本で取り入れる、一番のおすすめは、パンプキンパイです。このパンプキンパイはおいしいですよ。作って楽しいと思います。
私が作るパンプキンパイは、アメリカの2番目のホストファミリーのお母さんが作ってくれたものと同じです。レシピもそのお母さんからもらいました。もう20年以上、毎年必ずハロウィーンの日はホストファミリーに電話しています。1時間ぐらいベラベラしゃべっています。
今年はハロウィーンを英語ですてきに過ごそう!
ここからは、海外のハロウィーンシーズンによく使われる英語フレーズをご紹介します。ホームパーティーや海外の友人にイベントなどに招待されたときなどに、ぜひ使ってみてください!
Pre-party:パーティーの準備
What are you going to be for Halloween this year?
今年のハロウィーン何に仮装する?I want to carve the pumpkin.
かぼちゃを彫ってみたい。Why don’t we make some spooky ghosts to hang from our trees?
ちょっと怖いお化けたちを木にぶら下げてみない?Let’s put a skeleton in that chair.
その椅子にがいこつを置いてみよう。
Party time:パーティーの時間
Happy Halloween!
ハッピーハロウィーン!What a frightening face on that jack-o’-lantern!
あのジャコランタンの顔が怖い!Your house has the best decorations.
あなたのおうちのデコレーション、最高!Great costume! Did you make it yourself?
衣装すごいね!自分で作ったの?How do I look?
似合う?Oh, that’s terrifying!
わ~、怖すぎる!I hate it when women dress up as cats or something cute. They should be scary!
女性が猫とかかわいいものに仮装するのは気に入らないな。怖くなくっちゃ!Wow! You’re going to win the prize for best costume.
うわ~!仮装コンテスト優勝しちゃうんじゃない。Eek! You scared me to death!
きゃあ!怖くて死ぬかと思った!
Related, but not for parties:パーティー以外の関連フレーズ
Have a nice time trick-or-treating! Get lots of candy!
トリック・オア・トリートを楽しんでね!たくさんキャンディーをもらってね!Trick or treat!
お菓子をくれないといたずらするぞ!Are you a witch?
あなたは魔女?Grandma didn’t know who I was!
おばあちゃん、私に気付かなかったわ!Let’s watch a creepy movie tonight.
今日は怖い映画を見よう。
次回は、行正り香さんに海外でのクリスマスの体験談を交えて、 すてきなクリスマスシーズンを過ごすアイデアや、使える英語表現を教えていただきます。お楽しみに!
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行正さんの簡単で美味しいお菓子の本はこちら!パンプキンパイのレシピもあります。
行正さんの英語勉強法を詳しく知りたい方はこちら!
行正り香
高校3年生の時にアメリカに留学、カリフォルニア大学バークレーを卒業。広告代理店勤務を経て料理研究家に。著書に「だれか来る日のメニュー」など50冊。英語の基礎学習アプリ「カラオケEnglish」をローンチ。
インスタグラム: rikayukimasa
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