第一興商と東洋大学総合情報学部の湯舟英一教授が「洋楽カラオケ歌唱による英語発音向上に関する調査」を実施。カラオケ歌唱によって英語の発音が向上するという結果に。
今回の調査の背景
第一興商は、東洋大学総合情報学部の湯舟英一教授とビッグアップルカンパニー社が共同開発した英語発音表記システム「Nipponglish(ニッポングリッシュ)」を、洋楽カラオケで利用できるサービスとして2017年10月より提供開始。
このサービスでは、英語音声学の理論に基づいて英語曲のテロップ歌詞にオリジナルの歌声を聞こえるままのカタカナルビを付けています。また、前後の単語がつながって発音が変わるリンキングや強勢アクセントをカナの大小で表現するなど、ネイティブライクな発音を視覚的にも補助しています。
調査の概要
英語教育の課題のひとつである「スピーキング」。このスキルを向上させる学習方法の確立を目指して、第一興商と東洋大学総合情報学部は本調査を企画しました。
つまり、上で紹介したNopponglishが、英語力を向上させるのか?という調査です。
調査の概要。TESOLは、英語を母国語としない人に英語を教えるために確立された教授方法のこと
調査によると、洋楽カラオケを5回歌唱することにより英語発音評価が向上すること、さらに、Nipponglish のカタカナ表記により歌唱した方が、ネイティブライクな発音となることがわかったそうです。
調査結果
実験後の被験者の感想
- 聞こえた音声を復唱する際、被験者の83%において、Nipponglishのカタカナ表記によりネイティブライクな発音になる
- 一方、音読後のアンケート調査では、Nipponglishのカタカナは「読みやすさ」「見やすさ」「発音しやすさ」「ネイティブライクな発音ができると思うか?」などの回答は6点法では中間点をわずかに上回る3.5~4.0未満程度に止まっており、Nipponglishのカタカナ付与が、本人も気付かないうちにネイティブライクな発音になるように誘導していることが示唆されている
Nipponglishの今後の展開
研究チームでは、本調査の結果を踏まえ、英語教育におけるカラオケの活用、例えば、英語教育の「エデュテインメント」ツールとして、カラオケ機器が教育機関に導入されるよう、積極的に働きかけて行きたい、とのことです。
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まとめ
英語で歌うことが勉強としても有効なのは古くから言われてが、Nipponglishはさらに楽しそう。機会があればぜひ歌ってみたいと思います!
構成・文:GOTCHA!編集部
GOTCHA(ガチャ、gάtʃə)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。