日本語の「こだわる」は、ポジティブにもネガティブにも使える言葉です。英語では状況によって異なる表現を使い分けます。今回は「細部にまで気を配る」「頑固に譲らない」など、文脈ごとの自然な言い方を紹介します。
目次
「こだわる」は英語で?
「こだわる」は文脈によって意味が変わる表現です。ポジティブに「大切にしている」と言いたいのか、ネガティブに「しつこい」「頑固」と言いたいのかによって、使う英語が異なります。
be particular about(細部にこだわる)
最も一般的で中立的な表現がbe particular aboutです。「〜にこだわりがある」「〜にうるさい」といった意味で、人の性格や好みを表すときによく使われます。
She’s very particular about her coffee.
彼女はコーヒーにすごくこだわりがある。He’s particular about every detail of his work.
彼は仕事の細部にまでこだわる。
be obsessed with(強く執着する)
少し強めの「こだわり」を表す場合はbe obsessed withが使えます。良い意味でも悪い意味でも、「頭から離れない」「夢中になっている」といったニュアンスになります。
He’s obsessed with perfection.
彼は完璧にこだわりすぎる(完璧主義だ)。She’s obsessed with vintage fashion.
彼女はヴィンテージファッションに夢中だ。
be committed to(信念として貫く)
「こだわりを持って取り組む」「信念を持って続ける」と言いたいときにはbe committed toが自然です。プロ意識や継続性を感じさせる表現です。
Our company is committed to quality.
当社は品質にこだわりを持っています。He’s truly committed to his craft.
彼は自分の技術に本当にこだわりを持っている。
insist on(譲らない)
一方、ネガティブな「こだわりすぎ」「頑固さ」を表す場合にはinsist onが使われます。「〜に固執する」「〜を譲らない」という意味になります。
He insists on doing everything his way.
彼は何でも自分のやり方にこだわる。She insisted on wearing that dress despite the weather.
天気が悪くても、彼女はそのドレスにこだわった。
まとめ
「こだわる」は英語で一言に訳せません。中立的に「〜にうるさい」と言いたいときはbe particular about、強い情熱を表すならbe obsessed withやbe committed to、頑固なニュアンスならinsist onが自然です。文脈に合わせて使い分けることで、日本語の「こだわる」をより正確に伝えることができます。
