中上級者向けTED動画『良きリーダーはどのように人を惹きつけるか』を解説します!
中上級者向けTED動画『良きリーダーはどのように人を惹きつけるか』を解説します!
今回ご紹介するのは『良きリーダーはどのように人を惹きつけるか(How great leaders inspire action )』というTED動画です。約18分の動画で、話すスピードもネイティブの会話に近いと感じます。このレベルが聞き取れればTOEIC800点越えも近いですよ!
800点を達成するレベルの人に必要な知識を中心に、こちらのTED動画に沿って解説していきます。
リスニングのポイントはココ!
プレゼンターが熱くプレゼンしているため、話すスピードが速くなっている部分もあります。ただ、抑揚がハッキリしているので、スピードに慣れてしまえば聞きやすい動画です。リスニングで難しい部分はほとんど無いのですが、再確認しておきたい3つのポイントを解説します!
1. つなぎの you know
動画の8分あたりに出てくるこの部分。
I always say that, you know, if you hire…
文章の途中や、次の言葉を考えている最中に発する you know は、「え~っと」とか「あれだよあれ」みたいなつなぎ言葉です。深い意味はありません。
テニスの錦織圭選手が、試合後のインタビューで “ ~, you know, …” とよく使っていますよ!ぜひ機会があれば、彼のスピーチを聞いてみてください!
2. 西暦の発音
西暦の発音の仕方、意外に知らなかったりしますよね。10分19秒のこの部分で見てみましょう。
And, eventually , on December 17th, 1903, …
1903は “nineteen oh-three“と発音されていますね!
西暦の読み方 に関して は複数の方法がありますが、1900年は “nineteen hundred”、1901~1909年は “nineteen oh-one”のように「0」を「オー」と読むのが一般的なようです。
1910~1999年は “nineteen-ten” のように2つに区切って読みます。2000年は “two thousand”、2001~2009年は “two thousand (and) one” のように読むことが多いようです。2010年以降は1910年などと一緒で、2つに区切って読みます。
3. 金額の発音
金額の読み方についても、なかなか日本人にとっては馴染みのない考え方なので、もう一度確認しておきましょう!12分45秒あたりのこの部分です。
These are the people who spent 40,000 dollars…
40,000 dollarsは “forty-thousand dollars” と読みますが、40,000とみて すぐに “forty-thousand” と連想できたでしょうか。また、逆に発音だけ聞いて、数字をイメージすることができるでしょうか。
実は英語での金額の数え方は、一定の法則があります。
このように、カンマの打たれる位置で区切って読んでいるんですね!よって、先ほどの40,000は「40」と「thousand」に分解できるので、“forty-thousand” と読まれるというワケです。
文法のポイントはココ!
TOEIC800点を目指すレベルともなると、おそらくかなりの文法知識が身に付いていることと思います。このTED動画の中で、特に複雑な文章や、忘れがちな部分を4つ解説していきたいと思います!
1. asの使い分け
最初の一文を訳してみましょう。
How do you explain when things don’t go as we assume ?
「物事が想定した通りに進まなかった時、あなたはどのように説明しますか?」
ここでの as は接続詞で「~するように」という意味で使われています。 as は複数の意味があるので、使い方や文脈によって意味を使い分けなければなりません。 as の主な意味を確認しておきましょう!
接続詞の as :~する時/~だから/~ではあるが/~のように/するにつれて
比較の as :「~と同じくらい」
as if ~:「まるで~のように」
前置詞の as :「~としての」
2. 関係代名詞や間接疑問文を使った複雑な構文
4分30秒のこの部分は、関係代名詞や間接疑問文によって、複雑な文章になっています。
What it proves to us is that people don’t buy what you do; people buy why you do it.
「これが私たちに示すことは、人々は「何を」の部分を買うのではなく、「なぜ」の部分を買うのです。」
文章を 整理する と、以下のような形になります。
[What it proves to us]is [that people don’t buy <what you do>; people buy <why you do it>].
最初のWhat節は関係代名詞のWhatです。be動詞のisで繋がれることで、What節=that節という構造になっています。that節の中には、buyの目的語として2つの間接疑問文が置いてあるという形です。
ちなみに 文中にでてきている「;(セミコロン)」は、「文章はまだ続くけど、いったん区切りをつけたい時」に使うもので、「,(カンマ)」よりも区切り度合が強いといったイメージです。
3. It is ~ that…の強調構文
16分25秒のこの部分には、強調構文が使われています。
It’s what they believed about America that got them to travel in a bus for eight hours to stand in the sun in Washington in the middle of August.
「バスに8時間も乗ってワシントンへやってきて、8月中旬の太陽のもとに彼らを集まらせたのは、彼ら自身のアメリカに対する信念なのです。」
It is ~that…は、「…なのは~だ」と訳す強調構文です。「~」の部分に入るものを強調するために、It と that ではさみます。今回は「彼らのアメリカに対して信じていたことなのである」という部分を強調したくて、It と that ではさんでいる形になっています。
4. 倒置によって難しくなっている文
最後に、この動画の中で最もややこしいと思われる一文を解説します。16分47秒から始まるこの一文です。
And not until all the laws that are made by men are consistent with the laws made by the higher authority will we live in a just world.
「そして、人が作った法が神の作った法と 一致する まで、私たちは正しい世界に住むことができません。」
全体の構造としては、”Not until ~”という否定の副詞節から始まったことで、そのあとに続く文に倒置が起こり、”will we live in a just world”というwillが前に出た形になっているということです。
否定的な意味の副詞、副詞句、副詞節が文頭に置かれた場合、倒置が起こるのです。
まとめ
今回はTOEICスコア800点を目標とするレベルの人向けのTED動画を解説しました!発展的な文法事項も説明しましたので、ぜひ復習しつつ、リスニング対策をおこなってみてください。
TED動画を使うことで、無料でリスニング力をアップすることができます。実際、私もTEDを 有効 活用してTOEICのリスニングセクションで満点を達成することができました!みなさんもぜひ、 有効 に活用してみてはいかがでしょうか。
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