「意味は分かるけれど、実際の会話でどう使えばいいか分からない」という英文法は意外とあるもの。英語ネイティブスピーカーはどのように使っているのでしょうか?デイビッド・セインさんが頻出フレーズと合わせて解説します!ぜひ例文を繰り返し読んで、会話で使ってみてくださいね。
「知ってるけど使えない」はもったいない!
Hi! デイビッド・セインです。日本で英語を教えて早30年以上経ちました。日本の英語学習者はとても熱心なのに、なぜか皆さん自信がないようです。「自信を持って発信すること」は、会話の発展、上達にもつながる大切な要素の一つです。
いつも「もったいないな」と思うのが、皆さん英文法の知識を十分お持ちなのに、それを使いこなせていないということです。
「文法」となると構えてしまうかもしれませんが、実はネイティブも会話で気軽に使っています。今回は、覚えておくと特に便利なものをピックアップしてご紹介していきたいと思います。
「今まさに」を表すbe about to
「について」といった意味のある前置詞のabout。be about to+動詞の原形で、「今まさにするところ」という意味になり、ちょうど何かをする直前であることを述べるときに使います。会話例を見てみましょう。
A: What are you doing?
何してるの?
B: I’m about to go to school.
ちょうど学校へ行くところだよ。
このように、誰かから電話やメッセージで何をしているか尋ねられて、「ちょうど出掛ける準備をしていて、靴を履こうとしている、まさにそのとき!」と答えたいときなどに使います。この「まさに」の範囲として、「〇分以内」とか「〇秒以内」など厳密に決まりはありませんが、感覚として1時間以上後や明日などの用事を表すときには使わないイメージです。
上の会話は現在形なので動作の直前となりますが、過去形の場合は、「まさにするところだった」という意味になります。
ほかによくあるシチュエーションとしては、電話をかけようとした相手からかかってきてI was about to call you.(今電話しようと思ってたんだ)と言ったり、親に宿題などをやるように言われて、I was just about to do that.(今やろうとしてたんだ)と言ったりします。
ネイティブが頻繁に使うletの用法
letといえば、Let’s go!などは誰もが知るフレーズですね。「~しましょう」と勧誘を表す表現で、Let’s ask Mary first.(まずメアリに聞いてみようよ)のように使います。
でもネイティブは、Let+人+動詞の原形のパターンで、「人に~させる」という使役の意味で使うことがとても多いんです。さっそく例を見ていきましょう。
A: Are you still working?
仕事まだ終わらないの?
B: I’ll let you know when I’m finished.
終わったら知らせるね。
上記のように、I’ll let you know when ...で「~したら教えるね」という意味になります。まだ現時点で答えることができない事柄などに対して、分かった時点で知らせる、と言いたいときに便利な表現です。
また、もう一つ、Let me know ...で「~を私に知らせてください」もよく使います。例えば、次のように、自分に知らせてほしいことがあるときに使えます。
A: Let me know if anything comes up.
何かあったら教えてね。
B: Sure. I will.
もちろん、そうするよ。
ほかにも、Let me ...のパターンでよく使われる表現をご紹介します。
Let me know if you need any help.
手伝えることがあったら教えてね。
Let me know if you have any questions.
質問があれば教えてね。
また、誰かに何かを聞かれて「確認します」というときは、Let me check.をとてもよく使います。お店などでお客さんから質問をされたとき、友達にスケジュールを聞かれたときなど、とても使い勝手のいいフレーズです。
残念な気持ちが伝わる仮定法
ご存じの通り、仮定法とは「もし~だったら」と仮の願望を表す表現です。
日本の教科書では、If I were a bird, I would fly.(鳥だったら飛べるのになぁ)といった例文が紹介されていますが、日常会話では、「~だったらよかったのになぁ」と、できなくて残念な気持ちを表すのにとても便利な文法なんです。
A: Wow, that car is so cool!
わぁ、あの車かっこいいね!
B: If I had the money, I’d buy it right away.
もしお金があったら、すぐに買っちゃうのになぁ。
A: I don’t think I can go to the concert tomorrow.
明日はライブ行けなさそうだよ。
B: If you went to the concert, you would have fun!
一緒に行けたら、きっと楽しいのに!
上記はIf+主語+動詞の過去形, 主語+would(should/could/mightなど)+動詞の原形で、「~だったら~なのになぁ」と、現在の事実とは異なることを表す「仮定法過去」のパターンです。
2つ目の例文は、行くのを渋っている人に対して、「行けば楽しいのになぁ」と背中を押すようなひと言になります。
もう一つ覚えてほしいのが、この仮定法過去にwishをプラスした使い方です。「~だったらいいのになぁ」と、うらやむ気持ちなどを表すフレーズです。
A: Shall we go to karaoke?
カラオケに行かない?
B: I’m not good at karaoke. I wish I could sing.
カラオケは苦手なんだ。歌えたらいいのになぁ。
会話では動詞を省略して、次のように使います。
A: Finish up your work and let’s go eat!
仕事は終わらせて、ご飯に行こうよ!
B: I wish I could.
そうできたらいいんだけどなぁ。
これもシンプルながら、「行けたら楽しいだろうけど、行けないの」という残念な気持ちを表します。誰かにお誘いを受けて断るとき、無下に断るのではなく、こういった表現を使えたら、残念な気持ちが伝わりますね。
このように、文法を覚えておくと、気持ちに沿った会話をすることができます。そうすれば相手に気持ちが伝わりやすくなり、会話もグッと弾みます。
「英文法だ」と構えてしまわず、「日常会話だったらどんな使い方ができるかな?」と考えると、会話の引き出しが自然に増えて、英語で会話をすることが楽しくなっていくはずです。
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