手元のスマホでカンタン受験(20分)、10分ほどで判定が出る、今噂の英語スピーキング能力を測る「VERSANTRSpeaking Test」。でも実際の受験結果や評価はベールに包まれている?!
今回はVERSANTを主催している日本経済新聞社の資料をお借りし、2019年に実施された「VERSANTRスピーキングチャレンジ」の結果をもとに、テスト受験者の傾向を斬ってみました!
資料データ元:第2回 VERSANT英語スピーキング・チャレンジ/実施期間:2019年10月1日~12月31日/主催:日本経済新聞社 人材教育事業局 ピアソン・ジャパン/協力:ディスコ社 ドリームブロッサム社
そもそも「VERSANTR Speaking Test」 って?
VERSANTは、仕事で使える実践的な英語力を測るテストです。世界最大規模の教育サービス会社、英ピアソン社で開発された高度な自動言語認識システムで、日本人が苦手とする英語スピーキング力を短い時間で客観的に採点されるテストです。国内外の200を超えるグローバル企業や世界中の政府機関でも導入されている信頼性の高い英語力テストで、累計受験者は20万人を突破、今注目の試験です。
▼スコアは試験終了後約5~10分で判定され、下記のように評価されます。
前回チャレンジ受験者のレベルは高い!47点以上も約5割。
左側のグラフが「第2回スピーキング・チャレンジ」の受験者のスコアの全体分布図です。全体の9割が日本人の平均スコアである38点を超えています。これは前回のスピーキングチャレンジ受験者のレベルが非常に高いことを示しています。
右側の図は、世界の語学教育業界でスキルの指標となるCEFR(欧州言語共通参照枠)での分布を示しています。上の円グラフは今回の第2回スピーキングチャレンジ、下の図は日本経済新聞社が実施している法人モニター受験のスコア分布です。法人モニターでは日本を代表するグローバル企業の社員が数多く受験しています。
注目していただきたいのは、上の図(=第2回スピーキングチャレンジ受験者)のVERSANT総合スコアで47点~57点「B1」以上のスコアが全体の半数近くを占めていることです。下の図(=法人モニター受験)において「B1」は20%以下でした。ほとんど英会話が成り立たない35点以下は全体の4割以上を占めています。
日本経済新聞社では、海外で英語を使う人材の英語力としてはまず、B1を目標にすることを推奨しています。 VERSANTをアセスメントテストとして英語スピーキング力を正確に把握して、スキルを高めていくことが非常に重要 です。
自分の「語彙・流暢さ・文章構文・発音」を把握、細部強化の指標に
VERSANTの特徴は 「語彙」「流暢さ」「文章構文」「発音」という4つのスキルごとに詳細かつ客観的に採点結果が出ること です。
特に日本人で苦手とするのは「流暢さ」と「発音」。リスニング力が主に試される「語彙」はほとんどの受験者がハイスコアを獲得しています。ただ、実際に仕事などで英語を話すには「流暢さ」のスキルアップが課題です。
TOEICスコアが同じでも、VERSANT結果に大きな差が
上記は第2回英語スピーキング・チャレンジの受験者の方のVERSANTとTOEICの相関グラフです。
TOEICスコアが同じ900点台でもVERSANTスコアでは大きな開きがあります。またTOEIC800点台ではさらに大きな差があります。日本企業では TOEICテストL&Rで「英語のできる人材」と認識されていても、スピーキングが苦手な方も非常に多い ことが分かります。
一方、TOEICスコアが相対的に低くても、スピーキングが得意な方もいます。大切なのはTOEICとともにVERSANTを受験してスピーキング力を把握し、より実践的なコミュニケーション力を身につけることです。
ハイスコアでも「流暢さ」と「発音」の弱さが露呈。
VERSANTの4指標、「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の平均スコアをTOEICスコア別にグラフ化しました。 語彙力と文法的な知識の文章構文に対して、スピーキング力の「流暢さ」「発音」の2指標の弱さが浮かび上がる 結果となりました。
TOEIC900点台は「語彙」が59.0点と突出したレベルにあります。「流暢さ」と「発音」の2 スキルについても日本人平均を大幅に上回っていますが、文章構文(55.9点)、語彙(59点)と比較するとそれぞれ50.1点、49.5点と5点以上の差があります。それは800点台の方にも当てはまります。 英語コミュニケーションで重要な4つのスキルをそれぞれ高めていくためのバランスの良い学習が重要 になります。
強化 を">VERSANTスコアを基準に、スピーキング力の 強化 を
多くの日本企業がTOEIC L&Rを800点を管理職への昇格条件や、海外赴任の必要スコアに採用されています。TOEICのL&Rテストはビジネス英語力を試す優れたテストですが、英語のスピーキング力を詳細に把握できるわけではありません。
「流暢さ」スコアは何を示しているのか?
TOEIC800点以上のうち、ほぼ半分は「流暢さ」スコアが39点~48点でした。これは「不適切な区切りやリズムが多く、言い淀みや言い誤りも目立つ」「発言は途切れ途切れで、明らかに流暢ではない」レベルです。
「流暢さ」は49点以上を目指したい
英語でビジネスを実際にしていくためには「流暢さ」でまず49点以上を目指して訓練をすることが大切です。ただ、49点~61点でも「ある程度リズム良く話せる」というレベルです。
「発音」は地道な基礎を継続、48点を目標に
スピーキング・チャレンジ受験者のTOEIC800点以上の方でも「発音」スコアは38点~47点が全体の6割でした。このスコアレンジでは「外国語訛りに慣れないと分かりにくい」というレベルになります。
発音の訓練は継続が重要です。実際に正確な英語を話すネイ ティブの音声のシャドーイングなどを徹底してスキルを高めることが重要です。母音と子音を正確に発話するスキルを詳細に採点できるVERSANTは非常に有効です。
完全レポート(PDF)についてはこちら をご覧ください。
資料提供/データ分析: 日本経済新聞社
▼VERSANTとは?
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