3分あれば、学べることがたくさんあります!TOEIC 対策特化型スクール「トイグル」の講師であり、代表の田邉竜彦(たなべ たつひこ)さんに、3分で英語の上達法を教えていただく連載。10回目は、英語のライティングの苦手意識を克服する3つのポイントを教えていただきます。
こんにちは。トイグルの田邉です。
インターネットの発達した現在、Eメールやチャットなど、英語を書く機会が増えています。しかし、ライティング(英作文)に苦手意識を持つ人は少なくありません。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 英文メールを正しく書いたつもりなのに、相手に内容を誤解されてしまった。
- 英語でビジネスチャットをすると、議論がかみ合わないことがある。
正しい英文を書くには、文法、単語、英語の論理構造など、気を付けなければならない点がたくさんあります。
ただ、初級レベルの学習者の場合、 初めに注意すべきは「文の体裁を整えること」 です。たとえ文法的に正しくても、体裁が整っていなければ、ひどく雑な文に見えてしまいます。
この記事では、文の体裁を整える観点から、ライティングで気を付けるべき3つのポイントをまとめました。1つずつ見ていきましょう。
正しい句読法を使って書く
ピリオドやクエスチョンマークなどの記号を句読点と呼びます。また、英語は文頭を大文字で始める、単語の間にスペースを入れるなどのルールがあります。これらをまとめて句読法と呼ぶことにしましょう。
英文ライティングでは句読法が重要です。句読法の誤りは誤解を招く原因になります。
次の文には句読法の誤りが2点あります。皆さんは、どの点を修正するでしょうか?
all information you provide will be treated confidentially
正しくは次のようになります。
All information you provide will be treated confidentially.
あなたが提供するすべての情報は秘密に取り扱われます。
1つ目の誤りは、文頭のallが小文字になっていたことです。英語では文頭は大文字で始めなければなりません。 allをAllに修正 しました。
2つ目の誤りは、 文末のピリオドが抜けていた ことです。ピリオドがなければ、英文がどこで終わっているのかわからず、読み手に大きなストレスを与えます。
これらは些細な点に見えますが、伝わる英語を書く上で、非常に重要なことです。ライティングの際は句読法の誤りがないよう、気を付けましょう。
スペリングミスに注意する
ライティングで注意すべき2つ目の点がスペリングミスです。スペリングミスは誤読のおそれがあるだけでなく、幼稚な印象を与えかねません。
スペリングの間違いが起きやすいのは、単語に発音しない文字がある場合です。例えば、campaign(キャンペーン)には 発音されないgの文字 があります。
また、スペリングの複雑な単語にも注意が必要です。例えば、colleague(同僚)をcollage(コラージュ)やcollege(大学)と間違えないようにしなければなりません。
スペリングミスを事前に防ぐには、校正ソフトを使うと便利です。私は Grammarly(グラマリー) という校正ソフト を使っています。 スペリングだけでなく文法ミスも指摘してくれます 。英文を書く機会のある方は、ぜひ試してみてください。
文は短くシンプルに書く
英文を書くときは、センテンスはできるだけ短く、簡潔に書くことが鉄則です。
例を見てみましょう。次の英文は工夫することによって、もっとシンプルにできます。
Many exam candidates lose marks because they do not read the questions properly.
この文は、 because(なぜなら)の箇所で2つに区切れば、よりシンプルな文にできます 。
Many exam candidates lose marks. This is because they do not read the questions properly.
多くの試験受験者は得点を失う。なぜなら、彼らは設問を正しく読んでいないからだ。
ライティングでは、10の難解な表現を使っても、1つのミスがあれば、全体の評価が一気に低下します。不慣れな単語やよくわからない文法は使わず、「間違いゼロ」を目指してシンプルな文を書くようにしましょう。
ライティングにおすすめの参考書はこちら
まとめ
この記事では英文ライティングをする際の注意点について紹介してきました。参考になれば幸いです。
この記事の詳細は、トイグルのウェブサイト「 英語ライティング力を上達させる10のポイント 」でご覧いただけます。
編集:増尾美恵子
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!