本を読んだり人の話を聞いたりして「なるほど!」と思っても、それだけでは忘れてしまい、身に付かないと言われています。それを防ぐには、見聞きした内容を書いたり人に話したりするのが有効です。「インプット」には「アウトプット」が必要なのです。英語学習も同じで、「十分にインプットしてから」ではなく、最初からどんどん発信すべきです。そのための身近なツール、SNS を活用した英語学習法を紹介します。
目次
英語は SNS を活用して勉強すべき
こんにちは、「プロ無職」という肩書きで活動しています、るってぃ( @rutty07z )です。SNS で発信活動をしながら、世界中を旅しています。センター試験の英語では9割を取って大学に進学、22歳でニューヨーク留学の経験もあります。
ところで、皆さんはどのように英語学習していますか?
TOEIC や TOEFL を受けるなら、普通に単語を覚えて文法を学んで問題集を解く、スピーキング力を付けたいなら、耳から聞いてシャドーイングしたりする、というのが一般的な英語学習法だと思います。
でも、発信活動を3年続けてきた僕が言いたいのは、「英語は SNS を活用して勉強すべき!」ということです。なぜなら、 SNS は最強の勉強補助ツール だからです。
今回は、SNS が勉強の補助として役立つ理由と、SNS を活用した英語学習法をお伝えします。SNS を使って、最短で英語を身に付けましょう!
インプットばかりだから英語が話せない
英語学習している日本人は、参考書を読んだり、単語帳を繰り返し見たりと、インプットに重点を置いている人が多い印象です。しかし、インプットだけでは記憶として定着しませんし、実践で何の役にも立ちません。
日本人は、英語の文章は多少読めるけど、話すのは全然できないという人が多いと思います。それはアウトプットが足りていない証拠ですよね。今、日本人に 必要なのはアウトプットの習慣 です。勉強した英語は、アウトプットしてこそ、記憶として定着して本当の力になります。
インプットとアウトプットの黄金比率は「インプット:アウトプット=3:7」 だと思います。しかし実際は、多くの人が「インプット:アウトプット=7:3」の比率になっていますよね。では、 具体的に どうやってアウトプットしていけばいいのでしょうか。
僕がおすすめしたいのは、 SNS を「アウトプットツール」として活用 する英語学習です。
例えば、勉強した文法や単語は Twitter で制限字数内に要約してツイートしたり、スピーキングは実際に話している様子を動画で撮影して YouTube、もしくはライブ配信したりするなど。
SNS をアウトプットツールとして活用すると、英語力が格段に伸びていきます。
SNS でアウトプットすることのメリット5つ
アウトプットが重要なら、SNS を使わなくても単に紙に書いてまとめたり、部屋にこもって発音の練習をしたりしても同じではないか、と思う人もいるかもしれません。しかし、 SNS を使って人に対してアウトプットすることに大きな意味がある のです。
発信する SNS は、Twitter や Instagram、YouTube などの主要な SNS であれば何でもいいと思います。
SNS で発信することのメリットは次の5つです。
(2) フォロワーからフィードバックがもらえる
(3) 本当に英語が上手な人や外国人とつながることができる
(4) 情報を公開することで自分にプレッシャーをかけることができる
(5) (結果として)フォロワーが増える
また、発信すると自分より英語が上手な人からアドバイスがもらえることもあります。SNS では世界中のいろんな人とつながることができるので、英語がかなり上手な人や外国人とも交流することができます。
それに加えて、SNS での発信を通して人に見られるため、自分にプレッシャーをかけることができます。間違った情報は出せないのでしっかり調べるし、目標を宣言してしまえばサボることもできません。正しく自分を追い込めます。
発信し続けていると、結果として SNSのフォロワーも増えます。フォロワーが増えることによって、英語の仕事につながってマネタイズできる 可能性 だって十分あり得ます。
このように、SNS でアウトプットすることで記憶として定着する上に、自分より英語が上手な人とつながれたり、フォロワーが増えて仕事を獲得できたりと、良いことしかありません。SNS を使わない手はないでしょう。
英語が苦手な人にこそおすすめの SNS 活用法
とはいえ、「英語学習について SNS でどんな発信をしていいか分からない!」という人も多いと思うので、僕なりのアウトプット方法を紹介します。
例えば、単語を勉強したら、
- 日本人が勘違いしている英単語シリーズ
- 今すぐビジネスシーンで使える英単語シリーズ
- 外国人とのカジュアルなあいさつに使える英単語シリーズ
次の僕のツイートでは、他の人にも役立つような「自分の気付き」「英語フレーズの使い方」を書いています。
僕はいつも英語圏で何か注文する時は「I’ll have」や「Can I get」ではなく、「Let me get」を使う。スピーキングは、動画を撮って Twitter や YouTube で発信していきます。理由は僕のネイティブの友達が使ってたの見てかっけぇなって思ったし、それっぽいから。友達がどういうフレーズ使うか研究して意味確認して即使う。こうやって英語勉強していった
? 【新】るってぃ裏垢 (@ura_rutty07z) 2019年1月15日
実際に僕の友人は、英語を話している動画を撮って Twitter に投稿しています。その人は「最初は恥ずかしくて投稿するのに躊躇(ちゅうちょ)したけど、一緒に投稿する仲間が増えたり、フィードバックがリアルタイムでもらえたりするから楽しい」と言っていました。記憶としての定着やモチベーションアップにもつながるし、最高のアウトプット方法だと思います。
人って出来上がった「結果」よりも、苦手な人が上手になっていく「過程」に興味があるんですよね。 そういう人たちの発信を見て、「私にもできるんじゃないかな」と共感できます。だから、 英語が苦手な人ほど発信する意味がある のです。
この記事を読んでもまだ、「苦手な英語を見られるのが嫌だから発信できない」とか「間違った情報を発信してしまったら恥ずかしい」という人には、「だからいつまでたっても上達しないんだよ」とお伝えしたいです(笑)。
今すぐ恥なんて捨てて、インプットした英語を SNS でアウトプットしていきましょう。
留学するなら現地の人とつながれる「何か」を持っておくべき
語学留学を考えてる人もいるかもしれませんので、留学時代の話も伝えます。
僕はニューヨークの語学学校に通っていました。アメリカでは、学生ビザで滞在している人はアルバイトが原則禁止されています。そのせいもあり、ほとんどの学生が語学学校と自宅を往復するだけで、ネイティブスピーカーとろくに交流する機会がありません。
せっかくニューヨークにいるのに、会話相手となるネイティブは学校の先生くらいで、基本的にクラスメートとしか話す機会がないのです。クラスメートも、言ってしまえば英語が苦手だから留学しているので、彼らと会話していても3カ月くらいで英語力が伸びなくなってしまいます。
では、どうしたら現地の人と交流する機会が持てるのか。そう考えて、僕は趣味のダンスを通してネイティブと交流することにしました。もちろん、最初は何を話しているのかまったく聞き取ることができませんでした。でも、だんだん慣れてきて、結果的にクラスメートよりも英語が格段に上手になりました。
残念ながら、当時は SNS での発信活動をしていなかったんです。Twitter や Instagram を使って、ニューヨークから日本人に向けてアウトプットすればよかったと感じています。
これから留学する人は、 現地の人とつながれる趣味 を何か持っておいた方がいいですね。僕の場合はそれがダンスでした。そして、学んだことを SNS を使ってアウトプットしていけば、一気に英語力は伸びます。
3分の積み重ねで人生が変わる
ここまでの話を読んで、「いや、 そもそも 仕事が忙しくて、英語を勉強する時間もアウトプットする暇もない・・・」という方もいらっしゃると思います。でも、忙しいのはみんな同じです。隙間時間をうまく使えば、いくらでも英語学習はできます。
例えば、移動中や食事中には英語のオーディオブックを聞きまくり、休み時間にはスピーキングしている動画を撮るなど。他にも、通勤時の電車に乗っている3分間に Twitter で単語を発信したりと、 隙間時間を活用 していきましょう。
動画は1分で撮れます。 編集なしであれば、そのままアップすればいいだけです。海外ドラマや映画が好きなら、英語音声・英語字幕で30分だけ見て、分からなかった単語を調べて、即座に Twitter でアウトプットするとか、やり方はいくらでもあります。
「仕事が忙しくて勉強できない」はただの言い訳です。
Twitter も Instagram も YouTube も、全て無料で使えるツールです。使わない手はありません。「英語学習したい」「英語力をアップさせたい」と思っている方は、今日から SNS を活用して英語学習していきましょう!
日々のアウトプットだけが、あなたの人生を変えます。
るってぃ
SNS 上での情報発信活動で生計を立てている「プロ無職」。大学時代にブレークダンスに没頭し、ニューヨークに渡る。自由かつストレートに生きるニューヨーカーのライフスタイルに感銘を受けて、「好きなことで生きていく」ことを決意。「スマホ1台旅」など、クラウドファンディングを活用したプロジェクトの企画・実行が得意。 @rutty07z https://rutty07.com/
写真(3枚目以外):Takumi YANO @takumiYANO_
編集:GOTCHA!編集部
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