年度末編【キムタツ式クイックレスポンス】

年度末編【キムタツ式クイックレスポンス】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!

第24回 年度末編

今回のテーマは年度末に関する表現です。下の指示に従って、Let’s get started!

「クイックレスポンス」トレーニングの手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese
  1. 年度末が近づくたびに、高校の卒業式を思い出す。
  2. 一年の終わりの忘年会に加えて、3月に年度末の打ち上げをするのはばかげていると思う。
  3. 毎年この時期に退職する社員がいるので、わけもなく寂しい気分になる。
  4. 新しい街に転勤するので引っ越し業者に電話をしたら、あまりに忙しくて予約できなかった。
  5. 3月で父は会社を定年退職になり、4月から農業を始める計画を立てています。
  6. まもなく年度末を迎えますが、来るべき新年度に向けて、やる気を盛り上げていきたいと思います。
  7. 新年の誓いが実行できているかどうかを新年度が始まる前に確認することは大切であろう。
  8. 3月に本屋さんでたくさんの人を見るのは、人が新しいことに挑戦しようと考える時期だからだ。
English
  1. Whenever the end of a fiscal year comes around, I recall my high school commencement ceremony.
  2. I think it is silly to have an end-of-year party in March in addition to the calendar year-end party.
  3. Some employees leave the office at this time of the year, so I feel kind of lonely for no special reason.
  4. I’m being transferred to a new city, so I called some movers, but they are too busy to schedule me in.
  5. My father is supposed to retire from his company in March, and he is planning to take up farming in April.
  6. As we approach the end of this fiscal year, I will try to stir up some enthusiasm for the coming fiscal year.
  7. It is important to check whether your New Year’s resolutions have been carried out before the start of the following fiscal year.
  8. You will see a lot of people in bookstores in March because that’s the time people think of trying new things.

2年間、ありがとうございました!

3月になると、教員は12 月以上に忙しくなります。この一年間の成績をつけなければなりませんし、教員以外の人の目には触れることのない「指導要録」というかなり大変な書類を作らねばなりません。

僕のクラスには51 名の生徒たちがいますので、短期間で採点をした後に、彼らの通知簿や指導要録を作るので、相当大変な作業なのです。自分が選んだ職業とはいえ、この時期だけは逃げ出したくなります。

私立学校の教員は、これらの書類さえ作成すれば一段落とはなるのですが、公立学校の先生の場合には異動の可能性があります。数年に一度の異動に当たった年度末には荷物を運び出すだけでなく、場合によっては引っ越しをしなければならないわけで、そりゃ大変なのです。

進学校からそうでない学校に異動したり、その逆であったりする場合には、教え方や教材を変えなければなりませんから、さらに忙しくなります。新しい学校の習慣や規則などに慣れるのだって一苦労です。

現在、教育改革という名のもとに入試改革が行われていますが、文科省主導で「改革だ!」と声高に叫んで教育システムを変更しても、師弟の「師」の方が疲弊していては「弟」の成果など上がるわけがありませんよね。

そういうわけで、年度末にはお疲れ顔の先生が増えるのですが、心と体の健康に気を付けながら生徒たちの指導にあたっていただきたいと願っています。

さて、2020 年度、EJ での僕の連載はお休みすることになりました。そのぶんは、僕のブログや昨年10 月に始めたメールマガジンをお読みくだされば幸甚の至りです。また、僕が作った本たちをかわいがってくださっている方々にも改めてお礼申し上げます。

時には悪く言う人もいて、そういうときにはわが子の悪口を言われているのと同じでとても悲しくなります。逆に、「いい子ですよね」と笑顔で褒めていただくと、とてもうれしい気持ちになります。著作って自分の分身であり、自分のマインドが物質化したものなんですね。

それではこのへんで、このコラムもいったんおしまいです。読んでくださった皆さんには感謝申し上げます。どうもありがとうございました!

これもついでに覚えてしまおう!

  • transfer(転勤する)
  • commencement([高校・大学の]卒業式)
  • deviation value(偏差値)
  • first-choice school (第一志望校)
  • fiscal period(会計年度)
  • cherry blossom forecast([桜の]開花予想
  • get a promotion / suffer a demotion(昇進する/左遷される)
  • receive a parting gift(餞せん別べつをもらう)
  • I’m going to major in history at the university.(大学で歴史を専攻するつもりです)
  • The farewell party held for Jason was lively.(ジェイソンのための送別会は盛り上がった)

木村達哉(きむらたつや):1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。1998 年から灘中学校・高等学校英語科教諭。著書に「夢をかなえる英単語 新ユメタン」シリーズ、「灘高キムタツの東大英語」シリーズ(いずれもアルク 刊)など。ウェブサイトhttp://www.kimu-tatsu.com/も人気。

Narration:Jon Mudryj、桑島三幸

本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年3月号に掲載された記事を再編集したものです。