「任せて!」って英語でなんて言う?【ドラマで英語】

映画やドラマは生きた英語の宝庫。おすすめ映画・ドラマから、ちょっとおしゃれで すぐに 使える英語表現を毎回一つ紹介します!ドラマ「SUITS」から、「任せて!」と言うときの表現です。

今日のおすすめ表現

consider it done
今回は「 consider it done 」を取り上げます。そのままの意味だと「 完了 したと考えてくれ 」という言葉ですが、つまりは「 任せて! 」という意味のフレーズです。

表現の出どころ

この表現は、ドラマ「SUITS」で使われています。 

弁護士の条件
  • パトリック・J・アダムス
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法律事務所ピアソン・ハードマンでシニア・パートナーとして働く、ニューヨーク屈指の敏腕弁護士ハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクト)と、彼のアソシエイトであるマイク・ロス(パトリック・J・アダムス)が主人公。

アソシエイトとは、パートナー弁護士(法律事務所の共同経営者である弁護士)の補佐的な役割を担う弁護士で、若手であることが一般的です。

suit という言葉は、 「洋服のスーツ」 という意味があるほかに、そこから派生して、スーツを着ている人たち・・・つまり 「企業幹部」「マネージャー」 を意味する場合もあります。

ケンブリッジ英英辞典 のsuitの項目には、

a man who works in an office and wears a suit, especially a man with a high position in a company who is considered not to have human feelings and good ideasスーツを着てオフィスで働く男性。特に、企業で高い地位に就き、人間らしい感情や優れたアイデアを持たないと見なされている男性。
という説明が載っています。「優れたアイデアを持たない」は当てはまりませんが、クライアントには感情移入しないと断言するハーヴィーそのものですね。

表現の使い方

今回取り上げるフレーズは、シーズン1のエピソード1「弁護士の条件/プロボノ 前編」から。

ハーヴィーは、ピアソン・ハードマンの所長であり自分の上司でもあるジェシカ・ピアソン(ジーナ・トーレス)と食事をしています。

ジェシカは、大口クライアントになる 可能性 のある人物とハーヴィーとのミーティングを設定した、とハーヴィーに伝えます。

そして、

I want you to close him.彼との 契約 をまとめてきてほしいの。
とハーヴィーに伝えると、ハーヴィーはこう返します。
Consider it done. 任せてください。
ちなみに この後、乾杯する2人を見ていたウェイトレスが、「何かのお祝いでもしているのかしら」と声をかけると、ジェシカはハーヴィーをウェイトレスにこう紹介します。
In fact , you are looking at the best closer this city has ever seen.実はね、この人はニューヨークで前代未聞の敏腕クローザーなのよ。
それを聞いたウェイトレスは、「Closer, huh? Baseball?」(クローザー?野球なの?)と聞きます。というのも、リリーフ投手はクローザーとも呼ばれるからです。

ハーヴィーはこう返します。

Attorney . I close situations.弁護士だ。難局をまとめるんだ。
situations「状況」「事態」 などさまざまな意味がありますが、 「難局」「難問 」という意味もあります。

番組の冒頭で、ハーヴィーは「I specialize in troubled situations」(難局に直面した状況が専門だ)と発言していることや、「 close 」(まとめる)と言っていることから、ここのsituationsは単なる「状況」ではなく、「難局」であると思われます。

まとめ

今回は、 「任せて!」 という意味のフレーズ、 Consider it done を取り上げました。命令形で「 Consider 」と言っているところからも、自分が問題なく すぐに 対処できる、という自信を感じさせる表現です。

何かを依頼されたときに自信満々に すぐに できるよ!」「任せて!」 と言いたいときに使ってくださいね。

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松丸さとみ フリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。訳書に 『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』 (日経BP)、 『限界を乗り超える最強の心身』 (CCCメディアハウス)、 『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』 (サンマーク出版)などがある。
Blog: https://sat-mat.blogspot.jp/
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