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英検1級合格の難易度は?英作文が一次試験突破のカギ?!

英検1級合格の難易度は?英作文が一次試験突破のカギ?!

この連載では、これまで英検1級に18回合格した経験のあるJunさんが、英検1級の英作文(ライティング)&二次試験(スピーキング)の効果的な対策について解説してくれます。

こんにちは、英語ジム らいおんとひよこ®代表のJunです。今回から6回にわたり、英検(実用英語技能検定)1級の英作文と二次試験、つまりライティングとスピーキング部分の対策や合格のコツについてお話ししていきます。

私自身、これまでに英検1級に18回合格しています。通常は1回合格するとそれで終わりになりますが、半分趣味として、半分は仕事のために、受験できるときは実際に試験を受けて、最近の傾向から対策・勉強方法を少しずつアップデートするようにしています。この初回では、英検1級の試験概要について紹介します。

英検1級合格の難易度は?

まず、英検1級と聞くと、どんなイメージでしょうか?「難し過ぎる」「実際には使わない単語ばかり出てくるテスト」「語彙力がないと合格できない」「4技能を測定されるからTOEIC L&Rより難しい」などでしょうか?

日本英語検定協会の公式ホームページでは、英検1級のレベルについて「大学上級程度」と記載されています。ちょっとピンとこないかもしれませんが、実際には大学生で英検1級に合格できるのはほんの一握り、しかも相当英語の勉強を頑張ってきたか、または、英語圏に住んでいたことがある、インターナショナルスクールに通っていたなど、何かしら英語学習の環境が整っていた人々ではないかと思われます。語彙数でいうとだいたい10,000語ほど必要と言われています。

国内で英検と肩を並べるくらい人気のあるTOEIC Listening&Reading Testと比較してみるとどうでしょうか? TOEICはリスニングとリーディングに限定されていることと、合否ではなくスコアで結果が出るのでそのまま比べることはできませんが、だいたいTOEICで900点を超えてくると英検1級合格が視野に入ってきます

そして、TOEICの990点満点を取ることに比べて、英検1級に合格することの方がずっと簡単であるとも言えます。英検の場合は、7割〜8割程度の得点で合格ができるためです。

また、英検1級が取得できると、その先に目指せる英語資格試験としては、国連英検特(国際連合公用語英語検定)A級、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検(ケンブリッジ大学英語検定)CPEがあります。

このように英検1級はかなりハイレベルな英語試験ではありますが、必要な対策を必要なだけやっていけば誰でも合格まで到達できますこれは断言します。必ず誰でも合格できます。「必要な」対策を「必要な」だけ行えば、受かります。どんな勉強方法が必要か、効果的かは記事の最後でお話しします!

試験構成・出題内容は?

詳しい試験構成は公式サイトでご確認いただければと思いますが、ざっくりと説明していきます。

まず、一次試験の試験時間は、「筆記」が100分、「リスニング」が約35分です。「筆記」には語彙問題・長文問題・英作文が含まれ、語彙問題と長文問題は4択の選択問題となっています。また、二次試験では、スピーチ1つと4分程度の質疑応答があります。

出題内容

芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など、幅広いジャンルから出題されます。特に一次試験の英作文と二次試験では、さまざまなジャンルからトピックが与えられ、自分の意見を論理的に書く、または話すことが要求されます。

日程

年に3回、例年、1回目は5月末〜7月、2回目は10月〜11月、3回目は1月末〜3月上旬頃に実施されます。

最近の傾向・難易度

2016年度第1回からリニューアルされ、一次試験、二次試験ともに「CSE2.0」に基づいてスコアが算出され、それに基づいて合否が出るようになりました。大学受験でも、合否ではなくCSEスコアを基準として入試に英検を利用するところもあるようです。

この変更から、一次試験において英作文の重要度がとても高くなりました。というのも、英作文を除く筆記部分は41問で850点満点、リスニングは27問で850点満点に対し、英作文は1つだけで850点満点となり、合計点数のうち三分の一を占めるためです。筆記・リスニングで6割弱の得点しかできなくても、英作文さえ得点できていれば一次試験を突破できるケースも実際にあります。

以前から英検1級は語彙が難しくてチャレンジできない、という声がありましたが、語彙が多少苦手でも英作文で頑張って得点すれば、一次試験突破できるようになっています。

私はここ8年間ほど、1年に1回以上は英検1級の受験を続けていますが、この期間、難易度の変化はあまりないように感じています。また、英検1級は準1級と比較すると全体的に見てかなり難しいですが、長文問題とリスニング問題の難易度はさほど変わりません。語彙問題については、以前からそうですが、市販の英検1級対策の語彙本だけでは太刀打ちできないような単語や熟語が3〜5個程度は必ず含まれています。

▼英検1級の詳細はこちら

www.eiken.or.jp

必要な英語力・効果的な勉強方法

英検の公式サイトには、最近の一次試験の過去問題が公開されています。一次試験については、過去問を解き、英作文を除く筆記とリスニングで常に8割程度正解できる英語力を付けることを目指してください。その部分を8割程度正解できる語彙力や英文法の知識があれば、英作文・二次試験に必要な英語の知識は十分あります。

その上で、英作文・二次試験では、与えられたトピックに沿った内容について、論理的に意見を書く・話すスキルが必要です。公式サイトや市販書籍に掲載されている模範英作文・模範スピーチを参考に、どんな内容が求められているか確認してください。

では、一次試験で必要な対策はなんでしょうか?単語暗記でしょうか?過去問研究でしょうか?多読・多聴・精読・精聴でしょうか?あるいは時事ニュースに精通することでしょうか?

答えは、すべてYESです。どれか1つでも欠けると不利になります。そして、一次試験突破の最重要課題は英作文対策です。

これから英検1級に初めてチャレンジするという方、何度か挑戦しているがまだ結果が出ていないという方、それぞれ下記のステップで対策してみましょう。

初めて英検1級にチャレンジする方
  1. まずは最新の過去問1回分を公式サイトからダウンロードし、一次試験の問題を時間を測って解いてみましょう。筆記が100分、リスニングが約35分なので、2時間15分程度確保してください。
  2. 選択式の筆記・リスニング問題は自己採点し、何割くらい取れるか確認。英作文は添削サービスで添削してもらって復習に利用しましょう。
  3. この後解説する「効果的な勉強方法」をチェックしましょう。
なかなか一次試験の突破ができない方
  1. 過去に受験したスコアシートでパート別の点数を確認しましょう。もし、直近の試験を受験していない場合は、上記の「初めて英検1級にチャレンジする方」と同様に過去問で今のレベルを確認しましょう。
  2. この後解説する「効果的な勉強方法」をチェックしましょう。

効果的な勉強方法

一次試験パート別対策

過去問の自己採点または過去の受験のスコアシートを参考に、下記のうち7割取れていないパートを中心に復習しましょう。(7割正解できていないパートを優先的に強化し、すべてのパートで8割以上正解するのを目指します)

語彙問題

英検1級 でる順パス単』と、『究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語』の2冊を使って、まずは英単語を見て日本語の意味(1つ目の意味だけ)が出てくるようになるまで覚えることを繰り返します。

読解(空所補充・内容一致)

解いた問題の本文・設問・選択肢をすべて精読をしましょう。じっくり丁寧に1つの文書に取り組むことが、遠回りに見えて実は、速く&正しく読めるいちばんの近道となります。知らない単語・表現はもちろんのこと、1文1文、どれが主語で動詞か、単語同士の修飾関係、使われている構文、代名詞の指すもの、関係詞の先行詞はどれか、なぜ冠詞がaもしくはtheなのかを考えながら文を読みましょう。

リスニング

解いた問題で、なぜ間違えたのか、聞き取れなかった原因は単語知識なのか文法なのか速度なのか分析し、さらにその音源を、ディクテーションやシャドーイングをして、丁寧に音を聞く作業を行いましょう。

英作文

過去に出題された英作文のトピック、二次試験のトピックについて220語程度で書けるように練習をしましょう。書いたものは必ず誰かに添削してもらって復習をしましょう。読解問題の対策で「精読」をすることについて前述しましたが、精読が英作文スキル向上にも役立ちますので、並行して精読も頑張ってください。

二次試験対策

二次試験対策で必要な準備は3つです。

  1. 過去に出題された可能な限り多くのトピックについて、日本語または英語でYes/No,、Agree/Disagree両方の観点から、根拠となりうる論点を考える。
  2. 英会話レッスンなどを利用して、英語で話すことへの抵抗を減らし、会話の練習をする。
  3. ストップウォッチを使って、2分間スピーチの練習をする。

以上です!

英作文対策、二次試験対策については2回目以降で詳しく取り扱っていきます。お楽しみに!

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Jun

Jun英語ジム らいおんとひよこ® 代表。 SEとして10年以上IT業界で勤務後、オンライン英語スクール「英語ジム らいおんとひよこ®」を立ち上げる。英検1級に18回合格、TOEICでは990点満点を21回取得し、英語発音指導士®︎の資格も保持。運営するYouTubeチャンネル「ヴィダロカTV」では、英語学習者に役立つ情報を発信している。 言語学習好きで英語以外にスペイン語・中国語・韓国語も勉強中。Twitter:@Jun_suerte