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TOEICリスニングのスコアがUPした「ながら学習法」&ノート1冊で挫折を防ぐ方法

忙しさを乗り越えろ!スキマ時間で満点TOEIC塾

濱崎潤之輔さんと星名亜紀さんの交互執筆連載!通勤電車の中で、バスを待っている間に、寝る前の時間やお昼休憩、家事の合間に・・・。忙しい中でもなんとか時間を見つけてTOEIC(R)L&Rテストのスコアアップを目指したい人のための学習法を紹介します。第3回では、星名さんが、スキマ時間学習を続けるための具体的な方法を紹介します。

TOEIC対策のための「スキマ時間」の見つけ方

皆さんこんにちは!英語コーチの星名です。

今回は、忙しいあなたもきっとできるスキマ時間の見つけ方、またスキマ時間の学習法「ながら学習」でも達成感を得る方法、そして忙しくても挫折しないモチベーションの保ち方をご紹介していきたいと思います。

まずは1日のスケジュールを書き出してみよう!

多くの英語学習者が、「忙しくてなかなか英語学習のための時間を作ることができない」という悩みを抱えているのではないでしょうか。

私が英語コーチをしている中でも、そのような声をたくさん聞いてきました。おそらく「時間が有り余っているから、時間の確保には困りません!」という方はほとんどいらっしゃらないと思います。英語学習をしている大多数の方が、さまざまな工夫をしながら学習時間を確保されていることでしょう。

忙しい中でも毎日の学習を継続し、短期間で確実にTOEIC目標スコアに到達する方を見ていて思うのは、「とにかくスキマ時間の使い方や『ながら学習』が上手!」ということ。

ぜひ皆さんも、どこかに英語学習に使える時間が隠れていないか、一度ご自身の生活を見直してみましょう。

そのためには、まず朝起きてから寝るまでの大体のスケジュールを書き出してみます

例えば、こちらは私が1日のスケジュールの一部を書き出したものです。

浜松の専門学校で講師の仕事がある日の朝のスケジュール

浜松の専門学校で講師の仕事がある日の朝のスケジュール

時間だけ見ると、英語の学習ができそうな時間は見当たらないかもしれません。しかし、ここで非常に大切なのは、「英語学習は机に向かわなくてもできる!」ということです。

音声教材を見つけて、「ながら学習」してみよう!

例えば、私は朝食の支度をしながら英単語を聞き流しています。数年前に購入したBOSEのスピーカーが大活躍しています。

「ながら学習」に大活躍のスピーカー

「ながら学習」に大活躍のスピーカー

まったく知らない単語を覚えようとする場合は、ただ聞き流すだけだとあまり効率がよくありません。しかし、すでに見たり聞いたりしたことのある英単語の場合、聞き流しをすることで、「この前、単語帳で見た英単語だな・・・」とか、「あ、この単語は忘れかけていたから、後で単語帳を見直しておこう」など、何度もその単語に触れる機会をつくることができます。これは、知識の定着をさせるための学習方法として非常に効果的です

私は、朝食の間にYouTubeの「CNN10」チャンネルを聞き流したり、メイクの時間に『CNN English Express』の音声を聞き流したり、お気に入りのTEDトークを聞きながら洗濯物を干したり・・・耳さえ自由になる時間があれば、英語に触れるよう心がけています。

ちなみに、メイクの時間と洗濯の時間はBOSEのスピーカーではなくAirPodsを活用しています。BOSEスピーカーとAirPodsは、私の英語学習の量と質を向上させるのにかなり貢献してくれました。

運転する時間は、シャドーイングに活用しています。運転時にシャドーイングをするようになってから、移動の時間が苦痛ではなくなりました。

以前、継続して『公式TOEIC Listening&Reading問題集』のリスニング問題のシャドーイングに取り組んだところ、苦労せずにリスニングパートで495点(満点)を取れるようになりました。最近は『CNN English Express』を運転中に行うシャドーイングのメイン題材としています。

ちなみに、シャドーイングはさまざまな新しい英文に取り組むより、同じ会話文を繰り返し行う方がずっと効果的です。

例えば、「今週はPart 3のQ. 32-34をマスターする!」と決めて、1週間ずっと同じものに取り組んでみてください。

運転中にスクリプトの確認はできないので、何度聞いても聞き取れなかったり、同じ箇所でつまずいたりすることがあるかと思います。そのような場合は、車を駐車場などに停めた後や車を降りた後、なるべく早めのタイミングでスクリプトを確認し、その箇所だけをピックアップして集中的に練習すると効果的です(この作業は後回しにせず、できるだけすぐに取り組むことをおすすめします!)。

こうした耳を使った学習を先程のスケジュールに追記すると、以下のようになります。

忙しい朝にも、1時間半以上もの学習時間を確保できた

忙しい朝にも、1時間半以上もの学習時間を確保できた

このように時間を上手に活用すれば、一見大忙しの朝も、1時間半以上英語に触れる時間を作り出すことができるのです。

「英語学習は机に向かってするもの」という認識を変え、「耳だけでも自由になる時間があるなら英語に触れよう!」「耳と口が空いていたらシャドーイングだってできる!」という意識を持つところからスタートしてみましょう。

「ながら学習」でも達成感を得る方法

学習を視覚化してみよう!

皆さんの生活に大いに取り入れていただきたいスキマ時間の学習や「ながら学習」ですが、達成感を得にくいのがデメリットかもしれません。

例えば、公式問題集200問を2時間通して解けば、かなりの達成感と満足感が得られますよね。単語学習においても、ノートに今日覚える単語を書き出し、1ページが単語で埋まったらなんだか頑張った気分になれます。

しかし、机に向かわなくてもできるスキマ時間を使った学習や「ながら学習」は、そうした目に見える結果がすぐには得られないので、「英語学習をやった気にならない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方におすすめなのが、学習記録を視覚化してみること。

アプリでも、PCのスプレッドシートでも、手帳でも構いません。たとえ1回に行う学習が15分であっても、それが4回積み重なれば、1時間も英語に触れていることになります。達成感を得るためには、自分の頑張りを視覚的に確認するのも大切なことだと感じています。

学習を視覚化するには「ハビットトラッカー」がおすすめ!

最後に、私がモチベーションキープのために使っている「ハビットトラッカー」をご紹介します。スキマ時間を上手に活用するのにおすすめの方法です。

筆者が作成した2020年12月〜2021年1月のハビットトラッカー

筆者が作成した2020年12月〜2021年1月のハビットトラッカー

ハビットトラッカーとは、「habit(習慣)tracker(追跡するもの)」という意味で、自分が習慣にしたいことを、毎日達成できたかどうかをチェックするためのリストのこと。

写真は、英検1級に向けて必死で学習していた頃のものです!私はこのハビットトラッカーをつけるようになってから、確実にスキマ時間の使い方が上手になりました。また、これまでの頑張りを視覚的に確認できるので、モチベーションのキープにもかなり役立ったと感じています。

ハビットトラッカーの作り方

効果的なハビットトラッカーを作る上で、私が大切だと考えていることは次の3つです。

1. 重いタスクばかりにならないよう、タスクは細切れに!

項目の欄に記入するタスクは、10分〜15分程度で完了できるものにしましょう

例えば、「毎日公式問題集のTEST1回分(200問)を解く」というタスクを作ったとします。そうすると、そのたった1コマを塗るために最低でも2時間かけなければいけません。2時間もかかるようでは「スキマ時間」とは言えませんし、毎日模試200問を解き続けるのにはかなりの気合が必要です。

この場合、私であれば、タスクをPart 1〜Part 7までの7コマに振り分けます。

こうすれば、学習時間がたっぷり2時間とれる日は模試を通して解いて7コマ塗ればいいですし、仕事が忙しい日や家族の用事がある日でも、「5分あればPart 1を解く」「15分あればPart 5を解く」などと決めて1コマずつ塗りつぶすことができます(場合によっては、Part7をシングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージに分けるなど、さらに細分化してもOKです)。

不意に空いた15分を活用しやすくするためには、「15分あればこの項目が塗り潰せる!」と思えるようなタスクにしておくことが大切です。

先程の私のハビットトラッカーを見ていただくとわかるように、「パス単」(『英検でる順パス単』)、つまり単語学習は、AMとPMの2コマに分けています。単語は一気にやるより、その単語に出会う回数を増やして何度も繰り返すことが習得のこつ。そのため、午前中に10分単語帳をやり、午後〜夕方、もしくは寝る前にも10分程度単語学習をするようにしていました。これでたった20分で2コマも塗れる上に、単語の定着度も高まります。

2. 項目はいつ変えてもOK!

ハビットトラッカーを作ろうとすると、おそらく最初の頃は欲張りたくなってハードすぎる項目を作ってしまいます。結局、「こんなハードスケジュールは無理だ!」と挫折し、「やっぱり自分にはできないんだ」と自信を喪失してしまう方も見てきました。

ハビットトラッカーのせいで自信を喪失してしまっては本末転倒です。一度立てた項目の達成が難しいと感じたら、柔軟に項目の見直しを行いましょう

私も、月の始めに張り切って英検対策とTOEIC S&W対策すべてを盛り込んでしまい、半月経ったところで、「これは無理だ!」となってしまったことがあります。そこで、後半は思い切ってTOEIC S&W対策を省き、英検対策中心のメニューへシフトしました。

3. 英語学習に関する項目に限定しなくてもOK!

ハビットトラッカーの項目は、英語学習に関係しないものでも結構です

例えば、私のハビットトラッカーを見ていただくと、英語学習に関するもの以外の項目がご覧いただけるかと思います(パープルで色を塗っている部分)。

私は、毎日するようにしている趣味のヨガとピラティスの項目を入れています(ちなみに、ヨガとピラティスは英語でレッスンを受けているので、英語環境作りに役立っています!)。

また、自分にとって大切だと思われること、例えば「夜11時までに寝る」とか「1日の楽しかったことを3つ思い浮かべる」など、ご自身がハッピーな気持ちになれるような項目を入れておくのもおすすめです。私の場合は「娘を褒める」とか「娘に感謝する」という項目を入れています。

せっかくハビットトラッカーを作ったのなら、モチベーションキープのためにもやはりなるべく多くの項目を塗り潰したいですよね!そのためにも、このように時間や労力をそこまで使わなくても実行できるタスクを作っておくことをおすすめしています。

ハビットトラッカーという形で自分の努力の成果を形に残していくことで、「私にもできた!」という達成感を得ることができます。こうした小さな成功体験を積み重ねていくことは、自分との孤独な闘いになりがちな英語学習において非常に大切なことだと感じています。

ということで、今回はどうすればスキマ時間や「ながら学習」が効果的に行えるかというヒントをご紹介させていただきました。1つでも取り入れられそうなことがあれば、ぜひ今日からやってみてくださいね!

濱崎潤之輔さんによる第4回記事はこちら!

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星名亜紀

星名 亜紀(ほしな あき) 英語コーチ、TOEIC講師。大学卒業後は全日本空輸株式会社で客室乗務員として勤めたのち、外資系企業にて外国人役員秘書を経験。現在は完全マンツーマンの英語コーチのほか、専門学校のエアライン科や企業研修でTOEIC講師として活動中。また、濱崎潤之輔先生と一緒に「濱崎TOEIC研究所」オンラインサロンを開講中。TOEIC L&Rテスト990点。英検1級。
Instagram: https://www.instagram.com/hoshina_aki/