「オンライン英会話」2020最新事情~始める前に知っておこう!

始める前に知っておきたい!「オンライン英会話」最新事情

近年、英語学習法の一つとして注目度が高まっている、オンライン英会話。しかし、「たくさん種類があってどれを選べばよいかわからない・・・」と思っている方は多いのではないでしょうか?オンライン英会話界隈の人気ブロガー/英語コーチの嬉野克也さんに最新事情を教えていただきます。

オンライン英会話の歴史は、なんと10 年以上!

オンライン英会話としてまず知名度を得たのは「レアジョブ英会話」で、フィリピン人の講師とSkypeを使って1回25分間のレッスンという、日本におけるオンライン英会話のベースを作ったといえるでしょう。その頃はすでにほかのスクールも増えてきていたものの、サービスの差別化が難しいといわれていました。

2012年には、「DMM英会話」がスタート。レアジョブよりさらに安い料金体系、24時間いつでもフィリピンだけでなくさまざまな国の講師のレッスンが受けられるといったサービスを実現し、学習者から支持を得て、「レアジョブかDMMか」という二強時代が訪れました。当時は、オンライン英会話の最大のメリットといえば「毎日受講して月数千円という安さ」「マンツーマンでたくさん英語を話せること」と認識されていました。

二強時代を経てもなお、後発のオンライン英会話スクール、既存の通学型英会話スクール、英会話以外の英語教育関連企業など、さまざまな事業者によるオンライン英会話サービスがたくさん生まれました。

二強時代までに広く認識されていたオンライン英会話のメリットは、前述のとおり「料金が安くて、たくさん話せること」。それに対し、僕が実際に経験して感じたメリットは、「英語が話せるようになること」そのものです。しかしその実現のためには、オンライン英会話のレッスンだけでは不十分で、自分自身でいろいろと工夫をする必要があるのです。それを知らないため、オンライン英会話を試してみたものの続けることができない、または思うように英語が上達しないという人も多いのではないでしょうか。

この時期に、さまざまなタイプの生徒が自分に合った方法で「英語が話せるようになること」にたどり着けるような形へと、オンライン英会話は変革していったように思います。

2020年、オンライン英会話はどう変わった?

現在に目を向けると、前述の自分自身での工夫も含めて学習をサポートしてくれるスクール、生徒の英語学習の目的や強化したいスキルに特化してトレーニングできるスクール、日本語でも教えてくれるバイリンガル講師を擁するスクールなどが、続々と誕生しています。

これらのサービスを実現するには料金が割高になりますが、それでも選ばれているという事実は、オンライン英会話が「ただ安いからいい」学習法ではなく、「本当に英語が話せるようになる」学習法と認識されてきたことを表しているといえるでしょう。

「オンライン英会話サービスの比較」は、以前は1レッスン当たりの料金の安さを指標とするのが一般的でした。しかし今後はご自身が英語学習を通じてなりたい姿、身に付けたいスキルを実現するための最短距離になるかどうか指標とすることをおすすめします。さらに、生活スタイルや個人の性格を加味して、自分に本当に合うオンライン英会話を選ぶことが重要となっています。

それでは次に、2020年の最新の観点から、優れた特徴を打ち出しているオンライン英会話スクールを見ていきましょう。

予約不要でレッスン回数無制限

「Skypeではなく専用アプリ(PCではWebブラウザ)を使用」「予約不要で思い立ったらすぐレッスン可能」「レッスン回数無制限」などの革新的な仕組みで、人気スクールの一つとなった「NativeCamp」。スタート当初はフィリピン人講師のみでしたが、現在は英米などのネイティブだけでなく北欧や日本人まで在籍し、コスモピアや旺文社など出版社の教材を使ってレッスンできることも大きな魅力です。

大手通学型スクールの充実したフォロー

イーオン、ECC、ベルリッツなど通学型としておなじみのスクールも、オンラインレッスンを提供するようになりました。オンライン専業のスクールと比べると料金は高めですが、これまで培ってきた英会話レッスンのノウハウや、ネイティブ講師だけでなく日本人カウンセラーなどの手厚いフォローが充実していることを考えると、特に英語学習を始めて間もない人や、より短期間でのレベルアップを狙う人には、十分にその価値があるといえるでしょう。

その人に合わせた学習を指導する「コーチング」

通学型スクールでも、2016年に登場した「RIZAP ENGLISH」をはじめとする「コーチング系」英会話が、新たな方向性として注目を集めています。料金はほかのサービスと比較すると高額ですが、生徒に合ったカリキュラム・課題添削・アドバイスなどでコーチが伴走してくれるため、ビジネスなど短期間のうちに英語力アップを目指す必要性のある人や、一人で学習を続けることが難しいという人に人気です。

コーチング系のオンライン英会話の例を挙げると、「ALUGO」はスマホだけですべて完結という、オンライン、モバイルに特化したプログラムを提供しています。英語力のアセスメント、外国人講師との電話での英会話レッスン、バイリンガルの専属カウンセラーとのセッション、AIにより最適化された宿題や学習管理など、今の時代に実装できる機能をふんだんに組み合わせたスクールといえます。

オンライン英会話で英語を学ぶメリット

今まさにEJを読んでいる皆さんには、ぜひオンライン英会話を英語学習に取り入れることをおすすめします。

その理由は、英語を口からアウトプットするには、まずは英語をインプットしておく必要があるからです。EJで著名人のインタビューや時事ニュースなどの本格的な英文を読み、音声を聞いている読者の皆さんには、その時点で多くのインプットがあります。そこにオンライン英会話でのアウトプットをさらに加えることで、英語を運用する力を格段に高めることができます。「こんな素晴らしいインプットを、アウトプットに生かさないなんてもったいない!」ということです。

さらに、EJで取り上げられている内容は、世界中の人たちと共通の話題になるものが多いため、オンライン英会話講師とのレッスンの題材にするのにもうってつけです。

オンライン英会話やスマホアプリを使った学習は、今やオフライン(通学)の代替手段ではなく、メインの学習法として確立されています。この時代の動きに適応できるかどうかが、新しい時代の学習効果を多く享受できるかを左右するともいえます。

しかしながら、EJをはじめとした紙の教材や、オフラインの場でこそできる学習は今も多くあるので、自分自身の英語の目標・目的を明確にした上で、その達成の手段としてオンラインとオフライン、電子媒体と紙媒体をうまくミックスして活用することが、今後は大切になっていくでしょう。

オンライン英会話の詳しい内容はENGLISH JOURNAL8月号で!

オンライン英会話を始める前に読んでおきたい!

嬉野 克也

文:嬉野 克也
1973年生まれ・大阪府出身。関西大学文学部英文学科卒業。36歳から学生時代以来の英語学習を再スタートした、元々は英語をやる必要がなかった会社員。オンライン英会話の徹底活用とTOEICテスト900点突破を経て、外資系企業担当として日常的に英語を使うようになった経験を、ブログや書籍、雑誌などで発信している。オンライン英会話、英語学習法についての著書多数。

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年8月号に掲載した記事を再編集したものです。

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