2018年本屋大賞は辻村深月さんの『かがみの孤城』

4月10日(火)に2018年の本屋大賞が発表され、大賞は辻村深月さんの『かがみの狐城』に決定しました。

本屋大賞は新刊書籍を扱う書店で働く書店員の投票によって決まるもの。2018年度については、2016年12月1日?2017年11月30日に刊行された小説を対象に投票が行われ、大賞となった辻村さんの作品は2位以下に大差をつけての受賞となりました。

『かがみの狐城』は不登校の中学生がたどり着いた異世界の城での物語。辻村さんは2014年から今回まで4度、本屋大賞の 候補 に選ばれ、今回が初の大賞受賞となりました。

大賞  『かがみの孤城』辻村深月(著)ポプラ社
2位  『盤上の向日葵』柚月裕子(著) 中央公論新社
3位  『屍人荘の殺人』今村昌弘(著) 東京創元社

かがみの孤城
また、本屋大賞では「翻訳小説部門』も 同時に 発表され、『カラヴァル 深紅色の少女』 という翻訳小説が1位に輝きました。

本作はイギリス、フランス、ドイツ、スペインなど12カ国で翻訳された話題作ですが、今回の結果を受けて日本でも多くの人に読まれることでしょう。

1位  『カラヴァル 深紅色の少女』ステファニー・ガーバー(著)、西本かおる(訳)キノブックス
2位  『13.67』陳浩基(著)、天野健太郎(訳)文藝春秋
3位  『その犬の歩むところ』ボストン・テラン(著)、田口俊樹(訳)文藝春秋

カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女
「翻訳小説部門」の1位『カラヴァル 深紅色の少女』の原書は英語で書かれています。英語でも読んでみたい作品ですね。

本屋大賞のウェブサイト: https://www.hontai.or.jp/

 

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。編集者歴18年。

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