【サムライENGLISH 第17回】仙台宮城にございん音頭~仙台・宮城へございん、ございん♪

「仙台宮城にございん音頭」を知っていますか?松尾芭蕉様作詞による、伊達武将隊のオリジナルソングです。仙台・宮城の名所や特産品が歌詞の中にたくさん登場し、楽しく知る&学べてしまう、おもてなしのプロ・伊達武将隊ならではの一曲なのです。 おもてなしの場でもよく披露されていますが、強く勇ましい刀による演武や、扇を使った舞とはひと味違い、小さいお子さんから大人まで一緒に歌って楽しめると大評判です。

今回は、そんな「仙台宮城にございん音頭」の中から、これまで「サムライENGLISH」でご紹介していないエリアについて、ゆかりのメンバーにご案内いただきます。皆様の地元愛と情熱あふれるプレゼンとお写真で、いつにも増してボリュームたっぷり! なお、「仙台宮城にございん音頭」ニューバージョン動画は、今まさに伊達武将隊の皆様によって編集中とのこと。12月下旬にはお目見え予定なので、公開を楽しみに、まずはこちらの記事でお楽しみください☆

※以前もご紹介しましたが、「ございん」は宮城の方言で「おいでなさい」の意味です。

【芭蕉様プレゼンツ♪】 市内観光のマストアイテム!「るーぷる仙台」

Loople Sendai (るーぷる仙台)

Loople Sendai is a very convenient bus for traveling to the tourist spots in the city. Using it, you can visit the Sendai Castle site , Zuihoden Mausoleum, Osaki Hachimangu Shrine and Sendai City Museum at your own pace.

  • Using it, you can move to ~ at your own pace それ(るーぷる仙台)を利用すれば、~自分のペースで見て回れる。
 

仙台市内の観光名所を巡る「るーぷる仙台」をご存知ですか。JR仙台駅西口を出発し、瑞鳳殿や仙台城、大崎八幡宮、定禅寺通りメディアテーク前など、仙台の主要な観光スポットを網羅する循環バスです。15分~20分おきに出発し、620円の一日乗車券を使えば一日乗り放題。仙台の街を観光するなら、これを使わない手はないというくらい、欠かせない交通手段なのです。でも、外は寒い。仙台でいったいどこを見ればいいの?というあなたに教えたい!

自然を愛する松尾芭蕉がおすすめする、冬にこそ出会いたい杜の都の素敵な景色を2つご紹介します。

 

さすが伊達武将隊写真部部長の芭蕉様!今にも小首をかしげそうな、瞬間を切り取ったお写真です。それにしてもリスの爪ってこんなに鋭いんですね。

~るーぷる仙台で行く冬の仙台の見所その一・「仙台市博物館で出会う小さなお友達」~ 仙台市博物館の入り口にある五色沼。るーぷるを降りたらぜひ、そっと近づいてみてください。沼の立ち木に、カラフルな鴨が休んでいる姿に出会えるはず。この鳥の名前は「オシドリ」。おしどり夫婦と言われるとおり、雄雌いっしょに水辺で休んでいます。カップルで見たらきっと二人は幸せになるかも?

そして仙台市博物館の中庭、伊達政宗公の胸像の側にある大きなクルミの木。耳を澄ませると、上のほうから「カリカリカリ…」という小さな音が聞こえます。見上げれば、枝に座ってクルミをかじる、かわいい「ニホンリス」。杜の都の小さな隣人に、あなたも会いに来てね。

 

~るーぷる仙台で行く冬の仙台の見所その二・「三居沢不動尊の凍る滝」~ 仙台の冬にしか見られない絶景が、交通公園駅で降りて徒歩5分の場所にあるのです。 日本で一番初めに出来た水力発電所、三居沢発電所の隣にひっそりとたたずむ三居沢不動尊。お堂の後ろに回り込むと、落差5メートルの滝。その滝 が冬の冷え込んだ朝にだんだんと凍りはじめ、1~2月ともなれば真っ白い氷の柱に変わります。今年の冬は早くも寒くなる予報。例年よりも立派に育つ かもしれない 三居沢不動尊の氷瀑を、るーぷるに乗ってぜひ見に行きましょう!

 

【成実様プレゼンツ】 雄大な海と穏やかな気候はまるで成実公のよう。「亘理」

亘理郡亘理町の観光PR係長「わたりん」と♪兜には名産品のいちごと町花である山茶花(さざんか)が付いています。

Watari (亘理)

Watari is a district located in southeastern Miyagi prefecture . Shigezane Date ruled this area as the first head of the Watari Date family and built the foundation of the current town of Watari. As you might expect , there are lots of spots associated with him, including his family temple, Daiouji Temple.

  • built the foundation of the current town Watari ⇒現在の亘理の礎を築いた
  • spot(s) associated with ~ ⇒~にゆかりのスポット
 

宮城県の南部で、太平洋に面した亘理郡亘理町。わし成実が政宗様からお預りして、およそ410年となる。その魅力は歴史のみに留まらぬ。四季を通して豊富な海産物に恵まれ、比較的温暖な気候であるため甘い果物も実る。また海沿いに面した絶景の温泉もある。まさに行って良し!住んで良し!の素晴らしき町じゃ。

亘理郡山元町の「MIGAKI-ICHIGO(ミガキイチゴ)」。大粒ですね!食べる宝石と言われ、スパークリングワインなどの商品も人気です。…一番右の方はいちごの妖精さんでしょうか?

さて、亘理のおすすめをいくつかご紹介しようか。秋の味覚といえば、400前から現在まで伝わる、今では宮城県を代表する郷土料理のひとつ「はらこめし」がござる。が、これからの時期は「ほっき貝」じゃな。“貝の王様“と呼ばれるほっき貝は、12月中旬から翌年4月にかけてが旬となっておる。このほっき貝をふんだんに使った伝統的な炊き込みご飯「ほっき飯」がわしの一押しじゃ!

また、同じく旬を迎える「いちご」も外せんな。“東北一のいちご生産地“として知られただけあり、甘さ・みずみずしさ・香りと、どれをとっても一級品にござる。まもなく各いちご農園では、毎年恒例の〈いちご狩り〉も行われる。「ほっき飯」と「いちご」、皆々も是非ご賞味あれ!

【常長様プレゼンツ】 まさに温泉パラダイス!鳴子温泉

Naruko Onsen( 鳴子温泉)

Naruko Onsen has been a popular area for relaxing in hot springs since ancient times. In addition to a variety of hot springs for rest and recuperation, there are tourist spots where you can enjoy magnificent views, including the famous Narukokyo Gorge.

  • area for relaxing in hot springs ⇒湯治場
  • rest and recuperation ⇒休息や療養
  • magnificent views, including the famous Narukokyo Gorge ⇒有名な鳴子峡などの壮大な景観
 

宮城県内数ある温泉の中で、その筆頭に挙げられる温泉地が「鳴子温泉郷」にござる。鳴子温泉郷には日本にある11の泉質のうち、9つまでが湧き出ており、泉質・湯量は抜群じゃ。鳴子温泉郷は5つの温泉街で構成されておる。仙台に近い方から順に紹介いたそう。

  • 川渡温泉:古くより「脚気川渡」と呼ばれ、脚気や関節痛に効能があるとされる。
  • 東鳴子温泉:伊達家の御殿湯があった地で「美肌づくりの湯」重曹泉が多い。高友旅館の黒湯は一度入るべし!
  • 鳴子温泉:鳴子温泉郷の中心部に位置し、大きなホテルから味わいある宿、こけし屋さん、お土産屋さんが建ち並ぶ。150円で入れる共同浴場「滝の湯」は1000年を越える歴史がある。
  • 中山平温泉:「うなぎの湯」と呼ばれるとろとろしたお湯に癒される。共同浴場「しんとろの湯」は拙者のお気に入り。
  • 鬼首温泉:鳴子のさらに奥にある秘湯。間欠泉や地獄谷など名所も多い。滝の流れる露天風呂はこの地に建つ峯雲閣にござる。
 

鳴子の楽しみ方じゃが…まず、湯に入ろう。共同浴場でも、旅館でもいい。湯めぐりしたい者は鳴子温泉駅などで湯めぐりチケットを買うとお得じゃ。湯から出たら名物「栗まんじゅう」で小腹を満たし、鳴子温泉の街中で卵を買って湯めぐり駐車場の足湯へ。足湯の側には温泉たまごを作ることのできる装置がある故、買った卵を入れてオリジナルの温泉たまごを作るのじゃ。こけし屋さんに立ち寄り、工人さんの巧みな技を見たら、あとはお気に入りのこけしをお土産にいたそう!

【片倉家プレゼンツ】 仙台武士の強さと優しさに思いをはせる「白石」

Shiroishi (白石)

Shiroishi flourished as the castle town for the Shiroishi Castle, where the Katakura clan resided. The castle was demolished in 1875, but it was restored in 1995.

  • flourish (ed) as the castle town for the Shiroishi Castle, where the Katakura clan resided ⇒片倉家の居城である白石城の城下町として繁栄した
  • was demolished /was restored ⇒取り壊された/再建された
 

まず、某(それがし)からは、我が居城にして白石市の象徴たる「白石城」についてご紹介いたしまする。白漆喰の美しきこの城は、何と申しても、江戸時代に「一国一城令」(※)の例外として存続を認められし全国でも稀有な城であったことが自慢にござります。存続を許されたのは、我が父・景綱が、陪臣ながら徳川家への貢献が大きかったため。やはり父上は偉大にござります…!嗚呼、父上!!

白石城は、1602年に父上が政宗公から与えられ、その後明治年間までの260年あまり、我が片倉家の居城として存続し、城下町は大いに発展し申した。ゆえに白石の町は、武家屋敷や堀割など町の随所に、いまも城下町の香りが残っておりまする。掘割である沢端川には、初夏に梅花藻(ばいかも)が咲き乱れまする。「梅」と云えば、我が妻にして真田幸村の娘たる「阿梅」。清流に揺れる、儚く可憐な梅花藻は、阿梅の人となりそのものにござります。

※慶長20年(1615年)大阪夏の陣直後、徳川幕府が制定。1つの領国(藩)に1つの城しか認めず、それ以外は全て廃城となりましたが、伊達領のように対象外とされた例もあったようです。(編集部)

片倉家の旗印、「黒釣鐘」。景綱様と重綱様の陣羽織の背にも縫い込まれています。その意味については、「サムライENGLISH」第7回・陣羽織の項で確認しましょう♪

 

わしからは白石のおすすめを2つご紹介じゃ!

まずは「白石温麺(うーめん)」。今から400年ほど前より白石で愛され続けておる、油を使用せずに作る麺である。 すなわち 、身体に優しい麺じゃ!!そうめんとも間違えられるが、然にあらず。そうめんとは異なり、白石温麺は短く柔らかい故に、まこと食べやすい!!老若男女に大好評じゃーー!温めても良し!冷やしても良し!茹でる、煮込む、炒める…等、調理方法は多種多様。お吸い物やサラダに合わせても良いぞ。白石市内でも名物白石温麺を食す事が出来ますぞ!白石温麺、ぜひ味わってくれぃ!!

「サムライENGLISH」二度目の登場、「宮城蔵王キツネ村」!キツネの可愛らしさ、いえ、景綱様の情熱に押されました。さすが、モフモフ武将様です。

そして二つ目が「キツネ村」じゃ。これは以前、この「サムライENGLISH」でわしが紹介済みなのだが、ぜひ再度紹介させてくれい!!日本全国、世界各国より毎日多くのお客人が来るキツネ村では、世界中でも珍しいキツネの放し飼いが見られますぞ。キツネにエサをあげる事も可能。指定場所にてエサをあげはじめると可愛いキツネたちがどんどん集まってくるのじゃ。…んー、可愛い!たまらん!!たまらんぞーーっ!!冬季はモッフモフで更に可愛さを増すキツネたち…。

そこのお主!可愛いキツネたちが待っておるぞ!さあ、すぐ白石へ参られいぃ!!

【幸村様プレゼンツ】 四季それぞれの美しさと楽しさに溢れた「蔵王」

Zao (蔵王)

Daihachi Sanada (Morinobu Katakura), Sanada Yukimura's son, became a retainer of the Date clan and gave some territory to what is now the town of Zao. So you can see many historic sites related to Sendai’s Sanada family. Zao is also popular with wonderful Okama Crater, ski resort and juhyo, or “ice trees”.

  • historic sites related to Sendai’s Sanada family ⇒ 仙台真田氏ゆかりの史跡
  • Okama Crater ⇒(蔵王の)御釜。 Craterは火山の噴火口や月面のクレータ-を指します。
  • juhyo, or “ice trees” ⇒樹氷、つまり氷の木々。その不思議な姿から「ice monster」と呼ばれることも。
 

宮城山形両県にまたがる蔵王連峰、その宮城側を一般に「宮城蔵王」と呼び、その宮城蔵王の中核を担うのが蔵王町に御座る。秀麗なる蔵王山、豊かな温泉、豊富な農畜産物と、宮城県の食材と自然観光の 拠点 でもあり、近年は拙者真田幸村の血筋が残ったという歴史も注目されておる。蔵王町矢附地区は拙者の次男「大八」が伊達家に召し抱えられたときに伊達家から与えられた地で、以来江戸時代通じて仙台真田氏の本貫として真田の血脈を残していたのじゃ。

樹氷の白銀に幸村様の真紅の面頬が映えていますね。

蔵王では、何よりも矢張り蔵王山を味わい尽くすのじゃ!春から夏は御釜を見つつの登山、秋は見事な紅葉見物、冬にはスキー、スノーボードなどのウインタースポーツと四季ごとの楽しみに溢れておるぞ。斯く云う儂もスノーボードが大好きでな、この写真の様に毎年楽しんでおるぞ!全国でも珍しい「樹氷」もお楽しみあれ!!そして冬の蔵王を愉しんだら、蔵王山の恩恵である遠刈田温泉につかり、身も心もポカポカに温まるのじゃ!

ご覧ください、20キロ超の甲冑を付けての、この見事な滑り!さすが日ノ本一の兵です。(でも、ゲレンデで遭遇したら思わず逃げちゃうかも…)

【政宗様のまとめ】 だから、おぬしも「仙台・宮城にございん、ございん!」

寒い冬を越すと、こんな美しい花たちにも出合えます。

「仙台宮城にございん音頭」は、郷土愛が詰まった我らの宝である。6年前に蘇った、我ら、伊達の武士。戦国の世を生きた力強さと勇ましさで、平成の民を元気づけることはもちろんであるが、戦うだけが武将ではない。国を想い、民とともに生き、土を耕し、街を築いた。それが現在の仙台・宮城へと到る礎になっておるのじゃ。積み重なった400年の歴史、移り変わるも名残を残す仙台の街の景観、自然の美しさ、土地土地の名産。これら伊達の文化をわかりやすく、且つ楽しく世界へ発信する。それこそが我らが編み出した「仙台宮城にございん」音頭である。 是非ともこれを見て仙台・宮城へ来てもらいたい。そしてともに歌い、踊ろうではないか。さぁ、おぬしもございんございん!

 

それでは最後に全員で、「ずんだ餅っ!」

 

伊達武将隊の皆様が、まさに先月、宮城各地に赴いて撮影してきたニューバージョン動画「仙台宮城にございん音頭」は、YouTube「奥州・仙台おもてなし集団伊達武将隊」チャンネルにて12月下旬に公開予定です。何度もリピートして、ぜひ覚えてくださいね♪(公開日などの情報は伊達武将隊の公式サイトにてご確認ください。)

www.youtube.com

過去に掲載した「サムライENGLISH」では「仙台宮城にございん音頭」に出てくる仙台城、松島、秋保、作並などをご紹介しています。こちらもあわせてご覧ください!

gotcha.alc.co.jp

 

次回予告

いよいよ最終回!スペシャルバージョンでお届けします。
更新 日:12月27日(火)&28日(水)
担当:伊達武将隊オールメンバー
テーマ:「今年はお世話になりました!無礼講で、大忘年会やっちゃいます☆」

奥州仙台おもてなし集団・伊達武将隊(The Oshu Sendai Welcome Squad Date Busho-tai)

杜の都・仙台の魅力を広めるため、 仙台藩祖である伊達政宗公と家臣団などで結成。 仙台城跡を 拠点 に、日本国内から海外まで、仙台をPRするために日夜出陣中。 最新情報は公式サイトや Twitter にて随時配信。また、週2回の英語 更新 がある Facebook や、今すぐ仙台に行きたくなる美麗な Instagram も要チェック!

公式ホームページ

企画・構成:理桜
ご先祖は東北武士。今は東京女子。GOTCHA!プランナー

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