「今度TOEIC受けるけど一緒にどう?」――ある日、上司から降ってきたこの一言がきっかけで、十数年ぶりにTOEICを受験することになった一人のアルク社員。900点超えを目指して取り組んだ学習方法や、スコアアップに効果抜群の書籍など、TOEIC受験に役立つ情報たっぷりの連載をお届けします。
昼メシどう?みたいなノリで
皆さん、初めまして!アルクで働いているK川と申します。
本日から3回ほどの予定で、TOEICスコアアップを目指して取り組んだ学習記&受験記をお送りさせていただきます。
初回となる今日は、学習の心強い味方となったTOEIC対策本を一気にご紹介したいと思います。
その前に、まずはTOEICに関する自己紹介を少しさせてください。私がTOEICを最後に受けたのは、はるか昔、13年前の2009年でした。干支が・・・1周ちょいしている・・・。名称もまだ「TOEIC(R)テスト」で旧形式だった時代です。それが3回目の受験で、1回目と2回目は大学1、2年の時に受験しています。
そしてスコアは、以下の通りでした。
●1回目(2002年): 多分620点くらい
●2回目(2003年): 多分740点くらい
●3回目(2009年): 825点
なぜ3回目だけハッキリ覚えているかというと、当時働いていた会社の先輩とランチをかけて勝負し、勝っておごってもらった鳥めし定食が非常に美味しかったからです。食い意地の勝利。
そして、縁あってアルクで働き始めて1年弱が過ぎようとしていたある日、上司から「今度TOEIC受けるけど一緒にどう?」と誘われました。
完全に 「今から昼メシ行くけど一緒にどう?」 みたいなノリだったので、うっかり「あっはい、受けまーす!」と陽気に答えてしまったのです。
ほぼ初心者にピッタリの2冊
その時点で申し込める公開テストの日までは、残り3カ月弱ほど。しかし、何しろ13年ぶりの受験となるため、もはや100%初心者です。覚えていることなんて、「 リスニングとリーディングに分かれている 」くらいしかありません。そこで、「昼メシ一緒にどう?」みたいなノリの上司に相談。するとこの上司、満点(990点)を34回取得している人物だということが判明しました。
ん?
ちょっと意味がわからない部分がありましたよね。
満点を?34回?
アッハッハッ。
先に言って~~~~~~~~~!!!!!!(クソデカボイス)
さて、そんな上司から勧められたのは次の2冊でした。
1つ目は、『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』(アルク)です。こちらは、 「TOEICの必須受験テクニックと頻出分野をコンパクトにカバーしている1冊」 (by 上司)。さらに、 スコアが上がりやすい順に学んでいく構成 になっているのが最大の特徴です。
TOEICはリスニングがPart1、2、3、4まであり、次にリーディングのPart5、6、7と続きますよね。私は「勉強もその順にするのが自然で一番いいはず」と思っていたのですが、 この『直前の技術』で最初に取り組むのはPart2 。まずPart2の傾向や、早く&正確に解くコツ(=技術)を学び、それから練習問題・復習問題を通して技術を定着させます。続いて、リーディングのPart5に移って同様に進め、終わったら次は同じリーディングのPart6に。その後はまたリスニングに戻ってPart3を・・・というように、 Part2→5→6→3→4→7→1の順 で学んでいくのです。
いずれのパートも、1日もしくは2日間で無理なくできるボリューム になっていて、 全部で11日間という短い期間で全パートに強くなり、スコアアップにつながる という優れもの。
「テストの日までもうあまりないけど、何かちょっとでも勉強しとかなきゃ!」と焦っている場合に特にピッタリだと思います。13年ぶりに勉強した私でさえできたのだから間違いありません。(普段は「あつまれ どうぶつの森」で素潜りばかりしている)
2つ目は、公式問題集の最新版「8」。 公開テスト2回分の問題と解答・解説 が収録されています(過去問ではなく、「実際のテストと同じプロセスで作成した問題」です)。 本番の試験がどういうものかを知るためには欠かせない1冊 ですよね。冒頭には全パートのサンプル問題や解き方が収録されていて、初心者や、私のように久々の受験という人も肩慣らしができるので重宝すると思います。ちなみに私はこの肩慣らしだけで驚くほどグッタリしました。難しすぎィイ・・・。
スキマ時間で文法力をがっつり鍛える
それからもう1冊、主に通勤のお供として使ったのが『TOEIC(R) L&Rテスト 詳説英文法』(オープンゲート)でした。
こちらは、TOEIC対策のカリスマ・濱崎潤之輔さんによる教材です。特長は主に下記の3つ。
●1冊やり切ることで 頻出の文法事項をすべてカバー できる
●問題数は 厳選して70問 に絞り、 構成や解説の丁寧さ にこだわった
●学習や試験本番に 役立つコラムや情報 が満載
興奮してきませんか?しますよね。私はしました。すべてカバーとかおトク!70問ならなんかできそう!お役立ち情報はいくらあっても困らない!(コラムとかでとにかく息抜きしたいタイプ) 『詳説英文法』では、1問につき4ページにわたって、解くプロセスや押さえるべき文法ポイント、重要語句、頻出熟語、チャンク(句)の区切りと対訳 などが説明されています。
この4ページというのがミソ。とても丁寧な解説でありながら5~10分くらいで読み終わることができるため、電車の中や寝る前、トイレの中など、スキマ時間にもちょこちょこと進められてとても学びやすかったんです。 「まとまった勉強時間が取れない」 という方にこそぜひ試していただけたら・・・!13年ぶりに勉強した「あつ森」中毒の私でさえできたのだから間違いありません(2回目)。
本番対策はやっぱり模試で
そして、当たり前だけど決して忘れてはいけないのが、「本番の状況に慣れること」ではないでしょうか。
公開テストはリスニングとリーディング併せて2時間という長丁場です。さらに、当日の試験会場までの移動時間~帰宅までと考えたら、ほぼ半日がかりと言っても過言ではありません。
2時間を乗り切り、また、時間内に全問解き切れるようにする。そのために、公式問題集の他にも取り入れたのが「模試本」でした。
使ったのはこちらの2冊。
黄色いほうの『TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問』(アルク)には 3回分の模試 が、青いほうの『TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+』(アルク)には3回分に加えて、復習用にもう1回と、 合計4回分の模試 が収録されています。
どちらもA4変形サイズ(高さがちょっとだけ短い)で、厚さは『至高』が2.5センチ、『究極』が3センチほど。
ずっしりと存在感のある重さですが、ご安心ください。『至高』は各回の「解答・解説」を、『究極』のほうは各回の「模試」を取り外せるようになっているので軽くできます。また、どちらも解答・解説の「電子書籍」を無料でダウンロードできる特典つき。スマホで採点や解答の確認をすることが可能です。
分厚いままだと「いや絶対無理~~~~~!」と逃げたくなる私は、 必要な分だけ取り外して薄くして、とにかく少しずつ、まずは1回分だけ でもこなしていく。そして、 解答は使い慣れたスマホでチェック する、という方法をとっていました。
990点満点への道も1問から、ですよね!(打たれ弱いので、本番の点数がめちゃくちゃ低かったときに備えてハードルを下げておくスタイル)
次回は、いざTOEIC本番。13年ぶりの受験の結果をご報告いたします・・・!嫌ァァァ怖ィィイ~~~!
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