ディクテーション、やりっぱなしになってない?EJ特派員が分析までやってみた!【画像付き】

アルクの英語学習誌『ENGLISH JOURNAL(EJ)』の読者が、EJを使った感想や自らの英語力を生かした取材など、編集部とは違った独自の視点で「おもしろ&お役立ち」英語情報をレポートする「EJ特派員」の活動。今回はEJ特派員のKAZUさんが、EJを使ったディクテーションの様子を公開。ディクテーションのやり方に悩んでいる人は参考にしてみては?

こんにちは、「EJ特派員」のKAZUです。

ENGLISH JOURNAL11月号の表紙とインタビューは、イギリスを代表する俳優のベネディクト・カンバーバッチさんです!

思慮深く知的な話し方。あんなふうに話せたらなと憧れる一方、とにかく聞き取るのが難しい!EJではこれまでも何度か彼のインタビューが取り上げられていますが、今回もEJが設定した難易度は最高 Level の5です。

ということで、今回はどれくらい聞き取れるか腕試し!以前ボクがご紹介したEJ学習法の4ステップではなく、ディクテーションを中心とした学習方法を実践したので、その 取り組み の様子をお伝えします。

ej.alc.co.jp

ビフォー・ディクテーション

いきなりディクテーションから始めてもいいのですが、インタビューの背景を知らないまま聞くと何について話しているのかさっぱり分からないことがあるので、インタビューの背景情報を読むことから始めます。

今回は映画『クーリエ:最高機密の運び屋』で実在のスパイを演じたカンバーバッチさんが、この作品に引かれた理由などを話すインタビューです。映画に関するインタビューでは、他の俳優や監督、映画などの固有名詞が出てくることが多いので、スクリプトの下の語注欄にもざっと目を通します。これで最低限の準備は 完了 です。

ボクはスクリプトを一切見ずに何度かインタビューを聞いてからディクテーションを始めようと考え、1日1回のリスニングを5日間続けてからディクテーションすることにしました。何度かリスニングをするメリットは、カンバーバッチさんの声に慣れること、話の大まかな内容をイメージできるようになることです。どのように学習するかは個々の英語レベルによって変わると思うので、ぜひアレンジしてみてください。

ディクテーションにチャレンジ!

実際にディクテーションに 取り組み ます。ボクはインタビュー冒頭の最初の1トラック(2分半程度)のみディクテーションしてみました。iPadのGoodNotes 5というアプリにディクテーションしたので、実際の画像を一部ご紹介しますね。

アルクの「ALCO」という専用アプリにダウンロードした音源を使い、分からないところは何度も巻き戻して聞いて、とにかく聞こえたままに書き出します。分からなくても何かしら聞こえた単語を前後の文脈も考えながら推測して埋めていきます。それでも聞き取れず想像がつかない場合は、空欄を作っておきます。後で赤入れや書き足しをするときのために、行と行の間に幅を取っておくとやりやすいと思います。

アフター・ディクテーション

ディクテーションを終えたら答え合わせをします。EJを開き、スクリプトと自分がディクテーションした文を照らし合わせて、間違えたところを色ペンでチェックしていきます。このような感じになりました。

個人的には以前よりだいぶ聞き取ることができるようになった印象です(EJで学習を続けてきた成果だと信じてます!)。

大事なのは、「どこが聞き取れなかったのか」「何が自分のウィークポイントなのか」を 分析 することです。ボクは間違えた箇所を分類してみました。

紫→主に前置詞や接続詞、冠詞などの機能語の聞き取り間違い

黄緑→チャンクの聞き取り間違い

黄色→聞き取れなかった単語

分析 すると、最も聞き取りミスが多かったのは紫のマーカー(機能語など)で、andやin theなどがしっかりと聞き取れていないことが分かりました。続いて黄緑のマーカーが多く、中学1、2年レベルの単語で構成されたチャンクが聞き取れていないときがあると分かりました。黄色のマーカーは多くはなかったです。内容語を中心にはっきりと発音されるものはしっかりとキャッチできているということが分かりました。

ディクテーションしたものを見ながら何度も聞いてから音読とシャドーイングをして、カンバーバッチさんと同じように発音できるようになることを目指していきたいです。音の変化を認識し自分で再現できるようになることがリスニング力向上のポイントだと思うので、しっかり練習していきたいと思います。

この分量のディクテーションでも意外と 時間がかかる のですが、やってみるとたくさん発見があるので、皆さんもディクテーションをしてみてはいかがでしょうか?EJで楽しみながら英語学習をしましょう!

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Kazu 東京生まれ。首都圏で英語を教えています。外国語(英語)科教員免許保有、英検1級、TOEIC L&R980、国連英検A級取得。約9カ月のイギリス語学留学の経験から、イギリス英語とイギリス文化が好きになり、イギリス愛を貫き突き進んでいこうと決心しています。
ブログ: https://eigo-note-edu.com
Twitter: https://twitter.com/eigo_note_edu

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