英語学習は習慣化こそ最強!「ながら勉強」で差がつく【関 正生の英語コーチングTIPS】

英語の上達に欠かせないのが、「英語学習の習慣化」。この記事では、英語講師の関 正生さんが実際に行っている、「日常生活と英語を結び付け、勉強を習慣化する方法」についてお伝えします。

忙しい毎日からどうやって勉強時間を捻出すればいいのか

こんにちは、英語講師の関 正生です。

前回 までは「英語は手ごわい。だから本気で取り組もう」ということをお伝えしました。もちろん十分な時間を英語に割くことができればいいのですが、大人になると、なかなか勉強の時間を捻出することって難しいですよね。

でも、時間があったとしても、長時間も机に向かってひたすら英語の勉強をすることは苦痛です。もし、すきま時間を有効活用することができれば、「塵(ちり)も積もれば山となる」という効果が出ることも期待できます。

そこで今回は、 忙しい大人がどうやって勉強時間を作り出す のか、ボクなりにお話ししていきたいと思います。ただし、今回お話しするのは、新たに時間を捻出することではありません。ただでさえ忙しい社会人が、余分な時間を生み出すのは大変なことですから、今回はいわゆる「ながら勉強」について話していきたいと思います。

つまり、今まではある特定の作業だけに使っていた時間を、「英語の勉強をしながら」その作業をすることで有効活用する工夫です。もちろん、英語は手ごわいわけですから、家でもカフェでも、机に向かってしっかりと勉強することは絶対に必要であり、「ながら」だけではその効果が薄くなるのは言うまでもありません。

でも、やらないよりははるかに良いですし、長く続けてみると、意外と苦もなく続けられるものがたくさんあり、それはしばらくして振り返ってみたときに、あなたの英語力に大きく寄与するものとなっているはずです。

日常生活の中に英語を染み込ませる

コマ切れ時間の有効活用は、「家の中」と「家の外」で大きく2つに分けられますが、まず今回は「家の中でできること」を紹介します。中には、「なるほど、そういうのもアリだな」と思ってもらえるものもあるでしょうし、「そこまでしてやるの?」と思うものもあるでしょう。

でも、基本すべてボク自身がやったことのある(もしくは今も継続してやっている)方法であり、1日に12時間くらい勉強する人がやっているようなストイックなものではありません(ズボラなボクにはそんなものは一切できないので、人に紹介することはありません)。

家の中の場合、日常、つまり毎日行うことの中に英語を取り入れていくのがポイントです。今回紹介する、日常生活の中で作れる英語習慣は次の4つです。

1. 朝の準備中

少し前であれば、朝のニュース番組をつけっぱなしにするというのが定番だったかもしれません。今はいろいろなのかもしれませんが、スピーカーの音を大きくして、 常に英語を流しっぱなし にしてはどうでしょうか。

2. 食事

3食すべてでやると、せっかくの食事の楽しみもなくなりますので、1日1回でOKかと思います。よくイヤホンをしたまま食事している人を見かけますが、ボクには咀嚼(そしゃく)する音が気になって集中できないので、代わりに英語雑誌を読むことが多いです。

3. お風呂

ボクは防水のCDプレーヤーを使っていたことがあります。ちなみにそのときに聞いていたのは、東野圭吾『容疑者Xの献身』の英語版オーディオブックです。

4. 歯磨き中

ボクは子どものころから歯磨きしながら本を読む習慣があるので、これは数十年続けています。英語の場合は、簡単な文法のコツを解説した本などが気楽にできるのではないでしょうか。

もちろんここに書いたすべてをやると滅入ってしまうので、1つ2つ取り入れるのがおすすめです。どれもすぐに取り入れられるものばかりですから、まずは今日1つ、明日から2つ、始めてみてはいかがでしょうか。

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関 正生(せき まさお)

1975年生まれ。慶應義塾大学文学部(英米文学専攻)卒業。ストリームライナー代表。スタディサプリ講師。TOEIC L&Rテスト990点満点取得。2006 年以降のTOEIC 公開テストをほぼ毎回受験し、990 点満点を取り続けている。 リクルート運営のオンライン予備校『スタディサプリ』で、全国の小中高生・大学受験生対象に、毎年140万人以上に授業を、また、『スタディサプリ English』のTOEICテスト対策講座では、300 本以上のTOEICテスト対策の動画講義を行っている。著書は130冊超、累計300万部突破。

更新:2023/11/07

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