楽しく学べる日本の英語版アニメは、英語学習として非常におすすめです。カリスマ英語講師の関 正生さんが実践していた、「日本の英語版アニメを勉強に取り入れるコツ」を紹介します。
目次
最高のエンターテインメントで英語を学ぶ
こんにちは、英語講師の関 正生です。
前回までは「ありとあらゆるところで英語を勉強する」ということで、少し厳しめの話となりました。そこで今回は、楽しく学ぶ方法の1つとして、アニメを使った勉強法を紹介します。自分が好きなアニメで英語を学ぶことで、勉強へのモチベーションが上がります。
そもそも英語の教材には、ドラマ・アニメ・映画など、最高のエンターテインメントがあるのです。教材そのものが楽しいというのは、他の科目の勉強と決定的に違うところだと思います。
海外でも大人気!「日本のアニメ」を英語版で
従来、リスニングの教材として勧められてきたものに、洋画や海外ドラマがあります。
もちろんこれはこれで素晴らしい教材ではありますが、ボク自身はこういうものにまったく興味が持てませんでした。そこで見つけたのが、日本のアニメの英語吹き替え版DVDや英語版の本なんです。
今や日本のアニメが海外でも人気なことはご存じの方も多いでしょう。相当な数のアニメが海外でも人気を博しているので、みなさんの好きなアニメの英語版がいくつでも見つかるはずです。
もちろんアニメといえど、その英語はネイティブが見て自然なものですから、完全に理解するには相当の英語力を要します。しかし、好きなアニメであれば、ストーリーを知っている(なんなら日本語のせりふを覚えている)ことが英語理解の助けになります。
1975年生まれのボクは、世代的には、30代の頃に『Dragon Ball』『DEATH NOTE』などを使ってリスニングの力を強化しました。もちろん『ONE PIECE』など、好みに応じて選んでください。
本とDVD、何に効果的なのか?
日本のアニメはDVDで楽しめますが、これを使う場合、リスニング力の強化が目的です。他にも英語版の漫画もあり、こちらはリーディング力を強化することができます。
もちろん好きなほうを選べばいいわけです(好きだからこそ「両方」というのもアリでしょう)し、強化したい力に応じて選ぶ人も多いでしょう。
ここで、ボク自身、日本の英語版アニメや漫画のヘビーユーザーとして、いくつかアドバイスをします。
漫画の「大文字」は慣れます!
英語版の漫画の特徴として、全文が大文字で書かれています。これ、最初はかなり違和感があり、正直読みづらいのです。しかし不思議なもので、2話くらいだけ頑張ってしまえば 意外と慣れます 。1冊読み終わったときには、自分でも驚くほど違和感なく読めてしまっているのではないかと思います。やはり「コンテンツの力」というのはすごいなあと感じます。
アニメ再生のDVD機器はリージョンフリーが便利
本は日本の大型書店で売っているので、簡単に手に入ります。
DVDの場合は、書店にはないので、少し手間がかかるかもしれません。Amazonなどでアニメのタイトルと「英語DVD」などを合わせて検索してみてください。
注意点としては、海外で販売されているDVDの場合、日本のDVDプレーヤーで再生できない可能性があります。ただ、その場合は「DVD リージョンフリー」で検索すれば、海外のDVDに対応したプレーヤーがすぐヒットしますし、秋葉原の外国人向けの電器店でも買えます。
値段は最新の事情には詳しくないので、各自お調べください。ボクは10年前に、5600円のDVDプレーヤー1台(ノーブランド)、17000円のポータブルDVDプレーヤー(ノーブランド)、26000円のポータブルDVDプレーヤー(SONY製)を買いましたが、SONY製のものは今も好調です。
DVDか本か、アニメのタイプで選ぶ
たとえば『Dragon Ball』は、物語の後半になると、「ウォォォォ」みたいな叫びが多く、英語が少なくなってしまいます。ですから、本のほうがいいかなというのがボクの感想です。
逆に『DEATH NOTE』のように、会話量がものすごく多く、しかも登場人物が冷静に話してくれるタイプのものは、DVDでリスニングを強化するのに最適です。このように、アニメのタイプで使い分けるのもいいでしょう。
ちなみに、ボクが人生で一番聞き込んだリスニング教材は『DEATH NOTE』です。本当に苦労なく英語の勉強ができる最高の教材だと思いますので、みなさんもお気に入りの教材で勉強してみてください。
関正生さんのおすすめ新刊
更新:2023/11/20
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!