無料ダウンロードOK!カズオ・イシグロの音声で英語のリピーティング練習

カズオ・イシグロ氏

数ある英語トレーニングのひとつ「リピーティング」。学習者への負荷は高いですが、英語のレベルアップには非常に高い効果があります。スマホアプリ「ALCO」を使ってこのトレーニングを行う方法を、アルクの編集部員・信田がご紹介します。

こんにちは。アルクの編集部員ノブタです。

前回ご紹介したスマホアプリ「ALCO」はもうお試しいただけたでしょうか。

※ALCOって何?という方は、ぜひこちらの記事からご覧ください。

さて、昨年、大きな話題となったことのひとつがカズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞でした。

今回は、「ALCO」で彼のインタビューを使った学習法を紹介したいと思います。示唆に富んだフレーズ満載の彼のインタビューを「リピーティング」しながら、英語レベルを引き上げましょう。

リピーティング練習がもたらす「3つの効果」

まずはリピーティングについて簡単にご説明します。

リピーティングとは、多くの指導者が勧めている英語力を上げるトレーニングのひとつです。

1文ずつ、もしくはある程度のかたまりで英語の音声を流し、音声を聞き終えたら、その音声を自分の口でそのまま再現するトレーニングです。

テキストを見ないで音声を再現する ことが大事なポイントとなります。

それでは、リピーティングにはどんな効果があるのでしょう。ここでは3つをご紹介します。

自分の聞き取れないところが浮き彫りになる

リスニングの問題では、全てが聞き取れていなくとも内容を理解できていれば正解することができます。

一方で、リピーティングでは、正確に聞き取れていなければ、音声をそのまま再現することはできません。よって 聞き取れていない箇所をよりシビアに浮き彫りにする ことができます。

リテンション(記憶保持力)や集中力が高まる

音声を正確に真似するには、直前に聞いた内容を短時間記憶に留めておく必要があります。リピーティングを繰り返すことで、 英文を短期的に記憶するリテンションや集中力を高める ことができます。これらは会話やパッセージを聞いた後に3つの問題を解くTOEIC パート3、4のスコアアップにも繋がるスキルです。

ネイティブの発音やリズム、イントネーションが習得できる

音声を何度も繰り返し真似することで、自分が身につけたい 英語の発音やリズム、イントネーションが身について いきます。

また、単語ではなく、フレーズ、文 単位 で英語が頭に残るので、 スピーキング力全般を高める ことができます。

「A-B間リピート機能」がリピーティングに使える!

自分の課題が浮き彫りになる、記憶力・集中力が高まるといった効果のある「リピーティング」の練習には、スマホアプリ「ALCO」が便利です。

リピーティングの練習には、何度もリピートしたいと思える「音声」を使うことがおススメです!

しかし、有名人のインタビューなど「生の英語音声」は、速くて一度で聞き取れないことも多いかと思います。また音声が細かくトラックで分かれていないこと多く、短い英文をリピーティングするには少し面倒です。

ここで便利なのが、スマホアプリALCOです!

ALCOの「数秒戻し機能」を使えば、聞き逃してしまったポイントへ簡単に戻ることができます。また「話速変換機能」を使えば、速すぎてついていけなかったポイントをゆっくり確認することができます。

そして、何より便利なのが「A-B間リピート機能」。 何度も繰り返したい箇所を自分で指定して練習 することができます!

ALCOを使ったリピーティング練習の方法

「ナイン・インタビューズ」に収録されているカズオ・イシグロさんのインタビュー素材をもとにリピーティングの練習をしてみましょう!

次のリンクから今回のGOTCHA記事用のサンプル音声をALCOにDLできます。スマホでこの記事をご覧の方で、すでに「ALCO」をインストール済みの方はアプリが起動します。

カズオ・イシグロさんインタビュー音声DLはこちらから

ALCOのダウンロードがまだの方は、こちらから。

インタビューの冒頭部分(トラック2-18 kazuo Ishiguro_01-1、2-18 kazuo Ishiguro_01-2)を一度通しで聞いてみましょう。

インタビュアーは翻訳家の柴田元幸さんです。

いかがでしたでしょうか。内容の理解、聞き取りはできましたか?

全ての内容を繰り返すのは大変なので、ここでALCOのA-B間リピート機能を活用して少し英文を短く区切りましょう。

まず、1つ目の音声を使って、イシグロ氏の最初の発言「Yes. I suppose it sounds slightly insulting at first to say that we’re all butlers.」をA-B間リピートで練習してみましょう。

  1. リピートアイコンをタップ して「A-B間リピートモード」を設定します。
  1. 「0:0:18」(18秒)からイシグロ氏の発言が始まるので、 音声を一度止めて「A」をタップ しましょう。こうすることで、リピートしたい音声のスタート地点を設定できます。
  1. 最初の文が終わる「0:0:23」で、 音声を停止して「B」をタップ しましょう。こうすることで、音声のゴール地点を設定できます。

こうして再生すれば、指定した箇所だけを繰り返し再生できます。

A-B間リピートの使い方はおわかりいただけましたか?

実際にリピーティング練習をやってみましょう

では続く文(「0:0:23」~「0:0:32」)を、実際にリピーティングしてみましょう!

何度も繰り返し確認したいときは、A-B間リピートを活用してみてください。

いかがでしたでしょうか。

リピーティング練習をした英文「0:0:23」~「0:0:32」の音声スクリプトはこちらです。

But what I was suggesting was that at kind of moral and perhaps political level …this is the reality of most of our lives.

私が言おうとしていたのは、ある種の倫理的な、さらには政治的な次元では、それが我々にとって人生の現実ではないかということです。

聞き取れなかった部分が多かった、上手くリピーティングできなかったという箇所でALCOを活用しながら、弱点克服に役立ててみてください!

今回のサンプル音声の2つ目のファイルには、インタビューの続きが1分収録されています。「人は皆、執事である」とはどういうことか、気になる人は是非ご確認を。

書籍とセットで練習すると、さらに効果的!

リピーティングの練習は音声だけでもできますが、 英文、日本語訳、語彙解説などが載った書籍があれば、より効果的な学習ができます

『ナイン・インタビューズ』には柴田元幸さんによる9名の作家のインタビューが収録されています。海外文学に興味があるけど、どの作家の本を読んだらいいのかわからない、という方にもおススメです! 

ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち
  • 作者: ポール・オースター,村上春樹,カズオ・イシグロ,リチャード・パワーズ,レベッカ・ブラウン,スチュアート・ダイベック,シリ・ハストヴェット,アート・スピーゲルマン,T・R・ピアソン,柴田元幸
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 2004/03/26
  • メディア: 単行本
  • 購入: 9人 クリック: 99回

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gotcha.alc.co.jp

文:信田康平(のぶた こうへい)

アルクの編集部員。スマホ学習塾の英語講師としても活躍中。外国人向けすし教室を開くことが今年の目標。

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