プロになるなら知っておけ!現場で役立つ「翻訳ビジネススキル」をOJTで体得 ― アイ・エス・エス・インスティテュート(ISS)

アイ・エス・エス・インスティテュート(ISS)は1966年に日本初の同時通訳者養成スクールとして設立され、現在までに多数のプロ通訳者・翻訳者を輩出しています。英語・中国語の通訳・翻訳コースがあり、2020年の初夏以降は全コースでオンラインクラスを導入。英語翻訳コースの宮坂聖一先生と受講生の方に、スクールと講座の魅力を伺いました。

アイ・エス・エス・インスティテュート
アイ・エス・エス・インスティテュート 東京校
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1麹町311ビル4階
電話 03-3265-7103

アイ・エス・エス・インスティテュート 横浜校
〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1-11-15横浜STビル8階
電話 045-325-3333
https://www.issnet.co.jp/

この記事はこんな人におすすめ

    • 翻訳者・通訳者としてのプロデビューを目指す人
    • プロデビュー前にOJT(On-the-Job Training)で実務経験を積みたい人
    • 時間や場所に縛られず、オンラインで翻訳・通訳を学びたい人

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アイ・エス・エス・インスティテュートってどんなスクール?

アイ・エス・エス・インスティテュートは、これまで多くのプロ通訳者、翻訳者を輩出してきた老舗スクール。産業翻訳業界のリーディングカンパニーである翻訳センターのグループ会社で、一定レベルに到達した修了生には翻訳の実務経験の有無を問わず、翻訳センターのトライアル(登録のための試験)の受験権利を付与。合格すれば、晴れてプロとして仕事をスタートできます。

「職業訓練校のようなものとイメージしていただければ」と事務局の横山さん。実力養成からプロとして仕事を始めるところまで、手厚いサポートを行っています。

スクールの一押し講座 「実践実務科」

本講座の特徴
(1) プロ翻訳者から、翻訳に必要なビジネススキルを学べる講座
(2) さまざまなジャンルの翻訳を経験することで自分の専門分野を見極められる
(3) OJTを通じて「未経験」から「実務経験あり」にステップアップできる

講師インタビュー 宮坂聖一先生

「実践実務科」ってどこがスゴイのでしょう?

この講座では、総合翻訳科の「本科」を修了した受講生を対象にOJT(On-the-Job Training)で実践トレーニングを行います。私が抱える翻訳業務を受講生に割り振るかたちで実務経験を積んでいただきます。

OJTで「翻訳スクールのお客さん」から「プロ翻訳者」への意識改革

扱うジャンルは学期によって異なりますが、社内報、書籍、マニュアル、論文、インタビュー、レポート、歌詞対訳、などさまざまです。受講生の翻訳を私が最終確認してクライアントに納品し、納品した訳を「正解」として受講生に配ります。受講生はそれを見て、自分の訳は採用されたのか、主語が変わっているのか、表現が変わっているのか、などを確認するのです。こうしたプロセスを繰り返すと、原文に対する意識が変わり、「いかにして商品としての翻訳物・成果物を作るか」が身に付いていきます。 目指すのは意識改革で、「翻訳スクールのお客さん」から「プロの翻訳者」になってもらうためのジャンプ台のような講座 です。

電子辞書の使い方、翻訳支援ツールの扱い方、インターネット検索で必要な情報を探し出すコツ、納期を守る重要性、など、翻訳ビジネスに携わる上で役立つポイントも伝えています。

「未経験」から「翻訳の実務経験あり」へのステップアップ

本当に些少ですが、最後に受講生には翻訳料をお支払いします。「報酬を受け取る」ということがプロの一歩を踏み出す上で大切だと思うのです。翻訳会社のトライアルを受ける条件に「翻訳の実務経験があること」とある場合などには、受講生は私のもとで仕事をしたと言うことができます。

自分の専門分野を決めかねている受講生には、年齢、これまでのキャリア、知識、文体、などからアドバイスをします。「今儲かっている業界だからそれを自分の専門にしよう」と考えるのはおすすめしません。専門を決めて訓練を始めてから自分がプロになるまでには数カ月、下手したら数年かかります。そんな先の状況は、だれにもわかりません。一方で、「専門分野を3つ持てば、その時々でどれかの仕事が減ってもなんとか食っていける」と伝えていて、例えば、「機械」に詳しい人だったら、そこから機械を運用するための「システム全般」にまで守備範囲を広げるといった考え方です。

翻訳ソフトが進化する時代に求められる翻訳者とは?

翻訳ソフト・翻訳支援ツールが進化を続けるなかで、これからの翻訳者に求められることは、大きく二つあると考えています。

一つ目は、「日英翻訳の力」 です。原文となる日本語の文章にはクオリティーのバラつきがあり、主語が抜けていたり論理が破綻していたりと翻訳ソフトで対応できないものが多いという実感があります。

二つ目は、「英日翻訳におけるコピーライティング的な力」 です。英日翻訳では翻訳力だけでなく、日本語のセンスがより求められるようになると思います。ときには原文とかけ離れた内容の文章を求められることも出てくるでしょう。

この講座には卒業生が加入できるメーリングリストがあり、そこでは翻訳訓練に関する情報交換だけでなく、翻訳会社に勤めている先輩から仕事の募集がかかったりします。翻訳者にとっては仕事をつかむチャンスですし、募集する側にとっては翻訳者の実力を予想できる利点があり、持ちつ持たれつです。受講生のなかからプロ翻訳者が出てくれるというのは私にとって非常にうれしいことです。この講座をジャンプ台にして、プロへの一歩を踏み出してほしいと思います。

受講生インタビュー 山藤理恵さん

「実践実務科」受講してみていかがでした?

航空会社に勤務しており、乗務員向けの規程を作成する職場に異動して外国人乗務員向けの関連文書を日英翻訳するようになったことをきっかけに「もっと英語力を上げたい」と、アイ・エス・エス・インスティテュートに入学しました。フルタイムで仕事をしながら通学し、総合翻訳科の「基礎科」「本科」を経て、現在「実践実務科」で宮坂先生の授業を受けています。

「勉強している」というより「仕事をしている」感覚

先生の仕事にOJTのようなかたちで関われるので、「勉強している」というより「仕事をしている」という感じで、臨場感があります。これまでは、一文一文に対して「自分の訳が合っているかどうか」がとても気になっていましたが、今では 全体の流れを見て、訳し方や表現といった細かいところまで気を配り「仕事としてどう仕上げるか」 を気にするようになりました。

今やっている課題は外国のバンドの歌詞対訳。自分でストーリーを作り上げる感じが面白くて、「自分の訳がもし採用されたら歌詞カードに載るのかな」と思うとすごく楽しみです。課題ごとに、他の受講生さんの訳、先生がクライアントに納品した訳、最終的にクライアントがGOを出した訳、というところまで見せてもらえるので、非常に勉強になります。

総合翻訳科の「基礎科2」を受講時の教材。先生の添削が入った課題は自分だけの“オリジナル教材”

いくつになっても世界中どこでもできる「翻訳」を一生の仕事に

「実践実務科」まで受講して、読むスピードが上がり、流し読みで概要をつかむこともできるようになりました。会社の仕事でネイティブチェックをしてもらったときに修正が少ないと、自分の上達を感じられてうれしくなります。

次の目標は、自分の専門分野を決め、翻訳センターのトライアルに合格し、翻訳者としての仕事をスタートすること。「実践実務科」で、サポート体制が万全ななかでプロの一歩を踏み出せたことはとてもありがたい経験でした。

翻訳は、いくつになっても、世界中どこにいてもできる仕事。長い目で見て、まずは今の会社の仕事と両立させ、いずれは先生方のように独立できたらなと思っています。

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初級からプロのスキルアップまで幅広いラインナップ!

おすすめ講座リスト

本校の翻訳者養成コース、通訳者養成コースにはさまざまな講座があります。

翻訳者養成コース一覧

総合翻訳科

レベルチェックテスト:要

翻訳スキル、表現力、文法力、構文読解力を段階的、かつ総合的に養成。基礎科1、基礎科2、本科、そして実践実務科の4レベルで構成されており、翻訳の土台となる英文法強化と翻訳プロセスの理解から、プロ翻訳者に求められる「現場対応力」の理解、習得までを、レベルに合わせてきめ細やかに指導します。

アイ・エス・エス・インスティテュートの翻訳コースでは、すべての授業を録画し、受講生限定で授業動画を配信しています。授業動画は、配信期間中いつでも、何度でも視聴でき、欠席した際や復習する際に活用できます。オンラインクラスに一度も参加しないまま、すべて授業動画を視聴してご受講いただくことも可能です。

【通信講座】ビジネス英訳入門

レベルチェックテスト:不要

【新開講】ビジネスのグローバル化に伴って英語による情報発信の機会が急増する中、ジャンルを問わずニーズが高まる和文英訳。全6回の受講により、和文英訳の基礎スキルを獲得すると同時に、オフィスでの情報発信(メール、レターなど)に活用できるビジネスフレーズの習得をめざします。

通訳者養成コース

レベルチェックテスト:要

翻訳コース同様、現役の通訳者が講師を務め、最新のトピックを盛り込んだ教材を用いて、現場で生きる実践的なスキルを養成します。通訳スキル向上に加え、仕事力(現場対応力)を講師が自らの体験やOJTを通して指導しています。

なお、講師経験豊富な外国人講師による、通訳訓練法を取り入れた英語学習上級者向けのクラス「ハイレベル実践英語」はレベルチェックテスト不要で受講できます。

短期集中コースと無料イベント

夏と冬に開催される短期集中コースは、短期間でピンポイントのスキルアップに最適です。
また、3月と9月に行われる各種セミナーや説明会、レギュラーコースの無料体験レッスンでは、スクールや授業の様子を知ることができます。

アイ・エス・エス・インスティテュートでは、2020年初夏以降、全コースで双方向型オンラインクラスが導入されています。これまで遠方で通学できなかった人にも通訳・翻訳訓練を受けるチャンスが広がっています。

ISS公式サイトで詳細を見る

文・編集:株式会社 REGION

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