夏に食べたい定番料理の一つ、「冷やし中華」。日本人にはおなじみの食べ物ですが、外国の方にはどう説明したらいいでしょうか。
目次
「冷やし中華」は英語でどう説明する?
さっぱりとして冷たく、彩りも鮮やかな「冷やし中華」。蒸し暑い日本の夏にぴったりな、人気の麺料理です。
まず、「冷やし中華」という言葉を英語で言うとどうなるのでしょうか?
chilled/cold Chinese noodles (with mixed toppings)
Japanese-style cold noodles
使われるのは中華麺なので、「冷やした/冷たい中華麺」で chilled/cold Chinese noodlesか、日本で生まれた料理のため、Japanese-style cold noodlesと言われることが多いようです。
Hiyashi chuka is a popular Japanese summer dish consisting of chilled Chinese noodles, served with a colorful assortment of julienned toppings, such as cucumber, ham, tomatoes and egg as well as chopped tomatoes. The dish is typically garnished with a sauce made from vinegar and soy sauce, or a sesame-flavored dressing. It offers a refreshing and satisfying dining experience, making it a sought-after choice during the hot months.
冷やし中華は、人気のある日本の夏の料理で、冷たい中華麺を使用し、細切りのきゅうり、ハム、トマト、卵など色とりどりのトッピングと一緒に提供されます。一般的には、酢じょうゆのたれ、もしくはごま風味のたれが添えられます。さっぱりとした満足できる食体験を提供し、暑い季節には特に人気のある一品です。
中華なのに和食!?冷やし中華発祥の地は日本
冒頭、「日本で生まれた料理」と書きましたが、「そうなの?」と思った方もいるかもしれません。「中華」と付いているので中国から渡ってきた料理と思われがちですが、実は、冷やし中華は日本生まれなんです。
The origin of hiyashi chuka is said to be from the Chinese restaurant “Ryu-tei” located in Sendai City, Miyagi Prefecture. In 1937, they invented hiyashu chuka as a response to the significant drop in sales during the hot summer months. It was created as a chilled noodle dish that could be enjoyed even in the heat.
冷やし中華を考案したのは、宮城県仙台市にある中華料理店「龍亭(りゅうてい)」だと言われています。1937年、夏の暑い時期に売り上げが大きく落ち込むのを受け、冷やし中華を考案しました。冷やし中華は、暑い中でも食べてもらえる冷たい麺料理として誕生したのです。
(※冷やし中華の発祥については諸説あります)
冷やし中華・冷麺・冷やしラーメン・・・なんて呼ぶのが正しいの?
読者の皆さんの中には、トップの写真を見て「冷麺だ」「冷やしラーメンだ」と思った方もいるのではないでしょうか。
In some regions of Japan, hiyashi chuka is known by different names. In the Kansai region, it is commonly called “rei-men,” while in Hokkaido, it has long been called “hiyashi-ramen.”
日本のいくつかの地方では、冷やし中華は別の名前で知られています。関西地方では「冷麺」と呼ぶ人が多く、北海道では古くから「冷やしラーメン」と呼ばれてきました。
「冷やし中華はじめました」を英語で言うと?
中華料理店の壁やドアに「冷やし中華はじめました」という貼り紙を目にすると、「ああ、夏が来たな」と感じる日本人は少なくありません。そして無性に食べたくなるのはなぜ・・・?
Every year around May or June, many Chinese restaurants start putting up signs and posters saying “hiyashi chuka hajimemashita” (“Now serving hiyashi chuka.”) Interestingly, in Japan, there’s even a song with the same title, “Hiyashi Chuka Hajimemashita.”
毎年5月、6月頃になると、多くの中華料理店が「冷やし中華はじめました」という看板や貼り紙を設置し始めます。面白いことに、日本には「冷やし中華はじめました」という歌まで存在します。
まとめ
夏の風物詩とも言える「冷やし中華」について紹介しました。ちなみに、冷やし中華の食べ方として、マヨネーズを「かける」派と「かけない」派のどちらも存在しますが、皆さんはどちらでしょうか?東海地方では「かける」派が多いようですよ。