子どもに英語で話しかけたい。そんな方のために、英語の語りかけ表現をご紹介。今回取り上げるのは、子どもでなくても言われるとうれしい「ほめる・励ます」表現です。英語でたくさん語りかけてみましょう。
1 Good.
「よくできました」
子どもが自分の考えを言ったとき、質問に正しく答えたとき、または何かがうまくできたときなどに使う、基本中の基本のほめ言葉です。
OK. や All right.(いいですよ)という意味でも使われます。例えば次のように使います。
Parent: (写真や絵を見せて)What’s this? これなあに?
Child: Reindeer! トナカイ!
Parent: Good! (次の絵を見せて)What’s this?
Child: Santa Claus! サンタ!
Parent: Good!
2 Good job.
「よくできました」
行動や成果をほめるときの言い方です。You did it.(よくできました)、Very good.(とてもよくできました)、 Well done!(お見事!)のような言い方もあります。
「すばらしい」というほめ言葉もいろいろあります。
Great.
Excellent.
Marvelous.
Beautiful.
Wonderful.
言葉だけではなく、お手製の表彰状などを作ってほめてもいいですね。そんなときは少していねいに、You did a very good job.(たいへんよくがんばりました)と言ってもいいでしょう。
Parent: You did a very good job. (表彰状をわたす)
Child: Thank you.
3 Give it all you’ve got.
「力を出し切ってがんばろう」
運動会やスポーツの試合、何か難しい問題に立ち向かうときに、相手の気持ちを高める表現です。Go for it.(がんばっていこう)、Give it a try.(やってごらん)なども同じ場面で使えます。
もうひとつ、Break a leg. という面白い表現を紹介します。文字通りに読むと「脚を骨折しろ」ですが、そのくらい「がんばってほしい」という意味になるのです。例えば学芸会の舞台に向かう子どもに、Break a leg! と声援を送りましょう。 Good luck.(幸運を祈っています)も同じ意味で使えます。
4 Take your time.
「ゆっくり、落ち着いて」
何かがうまくできなくて焦っている子どもには、Take your time. と声をかけましょう。You can do it.(できるよ)、Hang in there.(〈つらいかもしれないけれど〉がんばって)という表現もあります。
「その調子でがんばって」なら、Keep going. や Keep it up. という言い方もあります。
そして、最終的にうまくできたなら、You did it.(よくできました)。たとえ結果が良くなかったとしても、その努力を Good try.(よくがんばりました)とほめてあげましょう。
5 Give her a big hand.
「彼女に大きな拍手をしましょう」
子どもの発表が終わった。よくがんばった。そんなときはこの Give(人)a big hand. という表現。周囲の人に拍手を促すときに使いましょう。big を使わずに Give her a hand.(彼女に拍手をしましょう」と、軽く言うこともできます。
文:増尾美恵子
子ども英語教育研究家。通称「なつめ」。英語講師、児童英語教師、英語イベントの企画および司会、英語劇やミュージカルの演出、英語教授法ワークショップの講師などを経験。
(『kids com 2001年1月号』(アルク)より転載)
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