英語プレゼンテーションの第2回目となる今回は、プレゼンの始めを飾る「イントロダクション」に焦点を当てます。愛場吉子先生が指導する、聞き手を引き込むための表現方法やアイデアを紹介します。
目次
皆さんこんにちは!ビジネス英語研修Q-Leapの講師、愛場吉子です。
第1回の効果的な英語プレゼンテーションのための手法とコツ、読んでいただけましたか?
第2回の今回は、聞き手が「この人できる!」と思うようなプレゼンのイントロダクションの英語表現を5つのカテゴリーに分けてご紹介いたします。
スピーカーの情熱が伝わるイントロ
オープニングの際にスピーカーの熱意と、オーディエンスを歓迎する気持ちが表れていることが重要です。逆に自信が無さそうに話すイントロはネガティブな印象を与え、オーディエンスも話を聞こうという前向きな気持ちが湧いてきません。
Hello and welcome to our presentation!
こんにちは、そして私たちのプレゼンへようこそ!
Thank you very much for having me here today.
本日はお招きいただき誠にありがとうございます 。
※招かれた場合に使う。Thank you very much for inviting me here today.も可。
I’m very excited to talk to you today about our new global mission.
私たちの新しいグローバルミッションについて、皆さんにお話しすることにとてもワクワクしています。
笑顔で自信を持って話せるように練習しましょう。
プレゼン目的を明確にするイントロ
展示会や学会など、忙しいオーディエンスが実質的な情報を求めて聞きにきているような場合には、イントロでプレゼンの目的やゴールがはっきり分かるようにすることが重要です。
The purpose of this presentation is to share the current state of our latest research.
このプレゼンの目的は、私たちの最新の研究の現状をお伝えすることです。
I’m here to discuss sales strategies that you can implement easily and explain why they would be effective.
皆さんが簡単に導入できる営業戦略についてお話し、そしてなぜそれらの戦略が有効かについてご説明するためにここに来ました。
プレゼンの目的が製品を紹介して売り込むことであれば、具体的に製品名を入れて話しましょう。
Today, I'm going to talk about our exciting new product, the Mobby Sound.
本日は弊社の素晴らしい新製品、モビーサウンドについてお話しします。
アジェンダやタイムラインを伝えるイントロ
ビジネスミーティングやテーマが決まったカンファレンスなどでは、アジェンダ(議題)やアウトライン(構成)、プレゼンの所要時間をイントロで伝えておくと、忙しいオーディエンスへの配慮を見せることができます。
Here is what I’m going to talk about in this presentation. First of all, ...
こちらが、このプレゼンテーションで 私がお話しすること です。まず始めに・・・
※パワーポイントなどのスライドでアジェンダを見せながら話す場合
Let’s look at today’s agenda. I have divided my presentation into three parts. First, ...
本日のアジェンダを見てみましょう。話の内容は3つに分かれています。始めに・・・
コンテンツを順番に説明する際は、First, ●●. Second, ●●. Finally, ●●.などと言うと分かりやすいです。
I’ll be speaking for about 30 minutes.
これから30分ほどお話しいたします。
プレゼンの所要時間が最初に分かると、オーディエンスも集中して聞いてくれます。
質問で注目を引くイントロ
プレゼンのイントロを質問で始めることは珍しくありません。オーディエンスの注意を引くことができますし、オーディエンスと繋がりやすくなります。
How many people here want more vacation days?
ここにいる人でもっと休暇が欲しいと思う人はどれだけいますか?
Please raise your hand if you want to double your income.
収入を2倍にしたいと思う人は手を上げてください。
質問はこれからプレゼンするテーマに関わるものにしてくださいね。
名言の引用で始まる印象的なイントロ
最後は少し上級編です。普遍的で誰もが知っている名言、あるいは著名人の言葉であなたのプレゼンテーマに関係しそうなものがあれば、その引用で始めるのも効果的です。
“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.” This is what Steve Jobs said at Stanford University’s Commencement in 2005.
「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです」これは、2005年のスタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブズが話した言葉です。
いかがですか?イントロは、プレゼンの中で特に重要です。自信のある力強いイントロができれば、あなたの第一印象が良くなるだけでなく、オーディエンスの心をしっかり掴むことができます。
まずはオーディエンスやプレゼンの目的に合わせて、効果的なイントロを準備してください。そして何度も口頭練習をして覚えましょう。そうすれば、どんなに緊張してもスムーズにプレゼンを始めることができますよ!
説得力のあるプレゼンをしたい方、必読の一冊
プレゼンの準備は、「本番5日前」から始めても間に合う! 英語プレゼンの達人が、原稿とスライドの定番パターンを大公開。初めて英語で発表するあなたも、型に従って作り、アドバイス通りに練習すれば、説得力のあるプレゼンができるようになります!
構成・編集:Natsue Tanaka
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。