日本でアルバイトといえば、コンビニやスーパーなどの小売店、ファミレスなどの飲食店での募集が多いのではないでしょうか。では、他の国のアルバイト事情はどうなのでしょう。日本での当たり前が海外では違ったりしますよね。留学生の場合も含めてご紹介します。
日本人留学生は海外でアルバイトができるの?
留学生は、留学先の国や 取得 したビザの種類によって、アルバイトができる かどうか が決まります。許可されていても、制限が設けてある場合がありますので注意が必要です。留学先として人気の国の、学生ビザでの就労条件をご紹介します。留学中も稼ぎたいと思う場合には、就労可能な国を選びましょう。
- アメリカ:原則就労は不可だが、校内であれば週20時間まで可能。
- カナダ:原則就労は不可だが、学期中は週20時間、長期休み期間は週40時間まで可能。
- イギリス:長期留学の学生であれば週20時間まで就労可能。語学留学は不可。
- アイルランド:外国人登録をすると週20時間まで就労可能。
- オーストラリア:2週間で40時間まで就労可能。語学留学も同じ。
- ニュージーランド:週20時間まで就労可能。語学留学も同じ。
- フィリピン:就労不可。
日本人留学生に人気のアルバイトは?
一般的に、ワーホリやインターンシップを除いて、留学生でアルバイトをしている人の方が 少ない と考えてよいでしょう。日本語が生かせるアルバイト先でない限り、働くためにはそれなりの語学力が必要になります。毎日の授業についていくだけでも大変な留学生にとって、アルバイトをするような時間がないというのが実際のところです。
それでもアルバイトをしたいと思ったときに考えられるものは、大学校内での場合、ブックストア(学校生活で必要なものを販売しているお店)での接客やレジ打ち、カフェテリアや学食での盛り付けやバッサー(ウエイターやウエイトレスの補助をする仕事。注文は取らず、お客さんが帰った後テーブルを片付ける)、TA(Teaching Assistant-教育助手)として自分の学部の教授などについて働くなどがあります。
校外で働く場合には、日本人がオーナーのレストラン、または現地レストランやカフェなどが人気です。しかし校外でのアルバイトが許可されていることを確認した上で働きましょう。仲良くなった日本食レストランで頼まれたから、などの安易な理由で始めると強制送還などになりかねません。
チップがもらえるアルバイトは人気が高い
日本ではチップを支払う習慣がないので、海外では戸惑うこともあると思いますが、アルバイトをする側にとっては時給とは別に、自分のサービスに対してもらえるお金です。
そのためチップが習慣となっている国では、直接お客さんからチップがもらえるアルバイトは人気です。時給が安くても、チップだけで1日200ドル以上稼げることもあるからです。接客が好きで明るい性格の人にはぴったりのアルバイト先です。
チップがもらえる仕事としては、飲食店での接客、ホテルでのベットメイキングなどの仕事、そしてあまりアルバイトでは働けないでしょうがタクシーの運転手などがあります。
飲食店の場合、人気のお店で働ければ、チップだけでも相当な収入になるでしょう。
では、留学先として人気のある国で、チップが必要な国はどこなのでしょうか。
チップが必ず必要な国
- アメリカ
- カナダ
サービス料が含まれていない場合にはチップが必要な国
サービス料が含まれているかいないかは、お店のメニューに書かれていたり、会計時にレシートに「サービス料」としてすでに金額が入っていたりするので確認ができます。その場に応じて支払いましょう。
- オーストリア
- オランダ
- アイルランド
- 南アフリカ
義務ではないが、心のこもったサービスにはチップを支払う国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- イギリス
- スイス
- ドイツ
- スウェーデン
- ノルウェー
- フィンランド
- インドネシア
- デンマーク
- イタリア
- スペイン
- シンガポール
- マレーシア
- 台湾
- 香港
- 中国
- 韓国
1日働いて160ドル稼ぐアメリカの高校生
アメリカの労働 基準 法では、基本的に14歳から労働可能となっていますが、州によっても異なります。ファストフード店などでのアルバイトが人気ですが、日本で高校生のアルバイトが多いコンビニは、アメリカでは危険を伴うという理由で、高校生が働いているのは目にしません。
国として定める最低賃金は7.25ドルですが、年齢同様、これも州によって異なります。また、企業やお店の規模、年齢によっても少し違うようです。
探し方はオンラインだったり、直接お店に出向いたりします。「Hiring(募集中)」のサインが出ていれば「まだ募集している?」などとお店の人に聞いてみます。場合によっては履歴書などもなしで、オーナーと直接話をして「じゃあ明日から来られる?」という感じでアルバイトが決まったりします。
例えば高校生のアルバイトのひとつとして、レストランでの「バッサー」があります。その場合時給10ドル?12ドルにチップが少し加わり、日曜日に一日働く(約10時間)と150ドルくらいの収入になります。十代のアルバイトとしては充分な額ですよね!
ベビーシッターもアメリカでは人気のアルバイトです。特に女子に人気で、このベビーシッターが初めてのアルバイトとなる高校生も多いようです。だいたい知り合いから頼まれることが多く、時給は10ドル?15ドルくらいで、数時間だったり丸一日の場合もあります。
また、必ずしもその両親が外出していて不在なとき、というわけではなく双子や三つ子の母親から手伝いを頼まれたり、在宅で働く親が家で仕事をしている時にみていて欲しい、などもあるようです。
アメリカでアルバイトをするといくらくらい稼げるの?州別最低賃金
日本と似ている韓国、アルバイトの習慣のない中国
お隣の国、韓国のアルバイト事情は日本と似ています。人気なのはコンビニやスーパーでのアルバイト。レストランやカフェ、ファストフード店、居酒屋などの飲食店でのアルバイトも多くあります。しかしニュースでもしばしば取り上げられているように、受験戦争が過酷な韓国では勉強に忙しい学生が多いようです。また、近年、韓国では最低賃金が引き上げられ、アルバイトを見つけることが難しくなってきています。コンビニのアルバイトでさえ以前と比べると難しいようです。
一方中国ではアルバイトの概念が日本と少し異なります。日本では、学生の場合生活のためというより社会勉強のため、おこずかい稼ぎのため、アルバイトをする人が多いですが、中国では「学生は勉強に集中する」という考えが根付いており、よほどの理由がない限り高校生がアルバイトをするのは稀です。大学生であっても基本的に勉強に専念するため、募集自体も 少ない ですが、アルバイトをする場合には、在籍する学部に関係があったり、将来を見据えて経験を積むためにアルバイトをしている学生が多いです。プログラミングなどの専門知識があると時給はよいですが、ファストフード店などでのアルバイトは時給がとても安いので、日本に来る中国人が日本のファストフード店での時給を知るとびっくりするようです。
イタリアには存在しない「アルバイト」
日本では雇用形態が「正社員(正規雇用)」と「非正社員(非正規雇用)」に分けられ、アルバイトは「非正規社員」になります。しかしイタリアでは働く人は全て「正社員」です。
フルタイムとパートタイムに分けられており、
フルタイム 1日8時間、週40時間まで勤務
パートタイム 1日8時間未満、例えば1日4?5時間くらい勤務
という感じです。そのため、日本のアルバイト的なものは「パートタイム」に入るのかもしれませんね。パートタイムでも正式雇用され、雇用者側は被雇用者の身分の 保証 と福利厚生を与えるというイタリアのこの制度は素晴らしいですね。 ちなみに イタリアの大学生も中国と同じように、勉強が忙しくアルバイトをする人は 少ない ようです。
留学中は働けないフィリピン。でも・・・
近年語学留学先として人気のフィリピンでは語学学校が多数ありますが、就労ビザがなければ働けないフィリピンでは留学生がアルバイトをすることはできません。しかしセブ島をはじめとした世界的にも人気のリゾート地が点在するフィリピンには、美しいビーチや景色が豊富です。現地にいる強みを生かして、それらの美しい写真を提供したり、記事を書いて提供するなどして多少の収入を得ることは可能です。これはどの国でも可能なお小遣い稼ぎですが、就労が許可されていない国へ留学している場合には特にやってみたいですね。
働くことができるワーキングホリデーの場合
学生ビザだと就労不可であったり、可能でもさまざまな制限がありますが、ワーキングホリデービザであればそのようなことはありません。では、どんな仕事でいくらくらい稼げるのでしょうか。
ワーホリで人気の3カ国の仕事と賃金についての詳細は下記でご覧いただけます。
いかがだったでしょうか。高校生、大学生になったらアルバイトをして好きなことに使う!アルバイト先で仲の良い友達を見つけたい!将来の夢のためにその近くで働いていたい!もしくは両親に甘えず学費の足しする!などさまざまな理由でアルバイトを頑張る日本人ですが、他の国では そもそも 「学業に専念するためにアルバイトはしない」という考えの国もあるのですね。しかし、これは日本の学生が勉強をおろそかにしているというわけではありません。「学費が圧倒的に安い」という理由もあります。
海外へ行かれた際にはその国のアルバイト事情にも関心を持ってみてください。日本の当たり前が実は違っていたりして面白いですよ。
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