すらすら言えたらネイティブ以上!?朗読で鍛える摩擦音【英語音声付き】
イラスト: 市村譲

奇麗な発音を心掛けているつもりなのに、気が付くと違う発音になっていませんか?英語上級者は「通じればいい」というアドバイスをくれるものの、やっぱり美しい英語を話したいーー。『ENGLISH JOURNAL』2022年4月号では、fやv、sやzなどに代表される「摩擦音」を取り上げ、毎日繰り返せるトレーニングの「保存版」をご用意しています。本記事ではその一部をご紹介します。

「棒読み」を卒業しましょう!

英語は圧倒的に子音の使い方が重要な言語です。その子音の1種類が、摩擦音です。静かにしてほしいときに鼻の前に人さし指を当てて「シー」とやりますが、それが「sh」の音です。また、スマホのバイブレーションの振動を/v/ や/z/ の音でまねてみてください。日本語ではここまで強い摩擦音は使いませんが、英語では普通のこと。子音に慣れてくると、英語の発音だけでなく、英語特有のリズムで話せるようになります。

うまく発音できない部分は、単語レベルでの練習がおすすめです。その後、2~4語程度のフレーズレベル、最後にセンテンスレベルへと伸ばしていきます。

また、発音トレーニングを通して卒業したいのが「棒読み」です。英語らしいイントネーションを身に付けるために、ぜひ感情を込めて読んでみてください。ナンセンスな内容ではありますが、感情を込めるためにも意味をしっかりと理解しておきましょう。もちろん、発音チェックのために録音は必須ですよ!

では、次の[準備編][実践編]で提案している内容を参考にして、文章の朗読に取り組んでみてください。

こんなトレーニングをしてみましょう

LとRの3編の文章を朗読する前の「準備編」、朗読トレーニング中の「実践編」。それぞれの項目に取り組んでみましょう。

[準備編]

  1. 知らない単語の意味や発音を調べる
  2. 音声を流して聞く
  3. 強く読む場所に印を付ける
  4. 音がつながる場所に印を付ける
  5. 脱落する音をスラッシュで消す

[実践編]

  1. 「準備編」で印を付けた部分を意識しながら読む
  2. 文章の内容を頭に思い浮かべながら読む
  3. 「誰に」「どのような状況で」聞かせているかを想定しながら読む
  4. 録音しながら読み、発音を比較する
  5. 息継ぎをせずに1 文を一息で読む

Passage 1 A Story of “f ” “v” and “h”

The victorious horse forced its way into the vale as its fellow foals ate various ferns and fed voles to the vicious vipers floating in the violet waterhole. Then it folded a file it held in its hoofs and ventured into the fairground to fling a flippant Viking into the fjord. We averted our eyes and laughed before we could improve our behavior , but the horse cavorted with a friendly vulture and the Viking fled while flailing his arms.

仲間の子馬がさまざまなシダを食べ、紫色の泉に浮かぶ意地の悪い毒蛇に野ネズミを与えている間に、勝利を得た馬は谷に押し入った。それからそれは、ひづめで抱えていた書類とじを折り畳み、湾に不真面目なバイキングを投げ込むために遊園地に足を踏み入れた。私たちは、自らの振る舞いを正す前に目をそらして笑ったが、その馬は友好的なハゲタカと一緒に跳ね回り、バイキングは腕を振り回しながら逃亡した。

上手に朗読できましたか?

EJ4月号の特集「極めろ!摩擦音マニア」ではさらに3つの朗読用ストーリーのほか、聞き取りクイズや早口言葉も掲載。英語指導のエキスパートによるアドバイスもあります。

特集「極めろ!摩擦音マニア」をEJ4月号でチェック!

LとRの発音トレーニングもどうぞ!

ej.alc.co.jp

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※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2022年4月号に掲載している記事を再構成したものです。

問題&英文作成:Owen Schaefer/トレーニングアドバイス執筆:早川幸治/ナレーション:Emma Howard

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