イングリッシュ・ドクター、西澤ロイさんによる新しいラジオ番組「西澤ロイのスキ度UPイングリッシュ」とGOTCHA!のコラボ企画!この連載では、ラジオ番組のメインコーナー「英作文チャレンジ」で、番組のゲストや一般の方が Twitter で回答した楽しいフレーズを紹介します。
「スキ度UPイングリッシュ」ってどんな番組?
西澤ロイです。「スキ度UPイングリッシュ」は、英語を「スキルアップ」したいなら、その前に「スキ度(好きな度合い)をUPさせよう」、つまり、英語を好きになれば自然と英語は上達していくがコンセプトのラジオ番組です。番組のメインコーナー「英作文チャレンジ」では毎回お題を変えて、リスナーの方から英語フレーズを募集しています。
参加方法
Twitterにアクセスいただき、お題に対するあなたなりの回答をハッシュタグ「#スキ度」と「#英作文チャレンジ」を付けて、つぶやいてください。過去のお題はこちらです。
▼「スキ度UPイングリッシュ」について詳しくはこちら。
SNSにまつわる英語表現をマスターしよう
今回は、8月第4週の放送で、パーソナリティーが行なった英作文の回答や、リスナーさんたちがTwitterなどでシェアしてくれた英作文チャレンジの回答を(もし誤りなどがあっても基本的に原文のまま)発表して、使えるフレーズも紹介します。8月のサブパーソナリティーは、バンクーバー発音の鬼、リチャード川口さんでした。
英作文チャレンジのお題は「SNS」です。
SNSは英語でSNSとは言わない?
SNSは「social networking services」の略で「SNS」だと覚えている人が多いかもしれませんが、実は英語ではSNSとはあまり言いません。
In English, you don’t usually say ‟SNS”, or ‟Social Networking Services”. You usually say ‟social media”.(西澤ロイ)
英語では普通SNSやSocial Networking Servicesとは言いません。social mediaと言います。
英語では通常social mediaと言います。テレビやラジオ、新聞、雑誌などの、大衆向けのメディアを「マスメディア(mass media)」と言いますよね。現在ではインターネットの発展により、個人がメディアを持ち、発信できる時代になりました。「人と人」という、社会的なつながりによるメディアなのでsocial mediaと呼ばれるのです。
ちなみに、social networking servicesという言葉が間違いというわけではありません。また、social networking sites(siteは「場所」)という表現もあります。
ただしnetworkingとは、人間関係を構築したり、人脈を広げたりする活動を指します。そのため、social mediaよりも意味が限定的なのだとお考えいただくと良いでしょう。
YouTubeもsocial mediaの1つですが、動画を見ることはsocial networkingとは言えませんよね。ですから結論としては、一般的な表現はsocial mediaであり、SNSという略語を見かけることはまずないと考えると良いでしょう。
I started SNS later than others. But now I like twitter because I can communicate with people who like same things.(かぜのこさん)
他の人よりもSNSを始めるのが遅かったのですが、同じものが好きな人とコミュニケーションできるツイッターが好きです。
I started SNS ...と書いてくれましたが、これをただsocial mediaに書き換えて、I started social media...という風に言うのは、ちょっと日本語的な発想であり、意味的に曖昧になってしまうことがありますのでご注意ください。
mediaというのは、「媒体」を表すmediumの複数形です。さまざまなサービス(social media services)、もしくはプラットフォーム(social media platforms)を総称した言葉がsocial mediaなのです。
つまり、start social mediaのように言ってしまうと、サービスの利用を始めることにも、はたまたビジネスとしてサービスを始めることにも、どちらにも取れてしまいます。常識的に分かるでしょ?と思ってしまうのが、日本語的な発想なのですが、英語的には明確に表現できた方が望ましいでしょう。
もしビジネスとして、サービスを新たに始めるのであれば、以下のように言えます。
start a (new) social media service/platform
個人的にサービスの利用を始める場合には、「social media」という表現を使うならば、例えば以下のような言い方ができます。
get started with social media(SNSを始める)
start using social media(SNSを使い始める)
また以下のように、具体的なサービス名を挙げるのも良いでしょう。
start Twitter/Instagram(ツイッター/インスタグラムを始める)
make a Facebook account(フェイスブックのアカウントを作る)
具体的なサービス名を出して書き込んでくれた回答を紹介します。
I don’t have Facebook account. So I’m glad to use Twitter in this program.(かぜのこさん)
フェイスブックのアカウントを持っていないので、この番組でツイッターを使えてうれしいです。
アップロードの許可を得る表現
写真や動画をSNSにアップロードしても問題ないかを確認するのは大切なことです。そのための表現をいくつかご紹介しておきます。
Is it okay to post this photo/video online?
この写真/動画をネットに載せても大丈夫ですか?
onlineという表現はとてもシンプルです。
Can I upload your photo to my social media?
あなたの写真をSNSにアップしてもいいですか?
動詞としてupload(略してupと言うこともあります)を使う場合には、前置詞はtoになります。
Would you mind if I put a photo of you on Instagram/Twitter?
あなたの写真をインスタグラム/ツイッターに上げて問題ありませんか?
「置く」ことを表すputも使いやすい動詞ですね。この場合、前置詞はonを使ってください。
なお、Would you mind ~?はかなり丁寧度の高い表現です。ただし、mindという動詞は「嫌がる(≒問題がある)」ことを意味するため、Noが問題ないという返事になることにご注意ください。
あなたなりのSNSとの付き合い方や、SNSの功罪を表現してみよう
人によっては、SNSへの苦手意識を持っているかもしれません。そういったことも、ぜひ遠慮なく英語で表現してみましょう。
I’m trying my best to keep up with social networking services.(リチャード川口さん)
SNSについていくのに精いっぱいです。
I was afraid to use SNS at first. But now I have chances to meet many people through SNS.(tomoさん)
最初はSNSを使うのが怖かったです。しかし今では、フェイスブックを通じて多くの人と出会うチャンスがあります。
さまざまなSNSは道具にすぎませんから、うまく使うことが大事だと言えます。自分なりのSNSとの付き合い方だったり、哲学のようなものがある方はぜひそれを英語で表現してみてください。
There are many kinds of social media. I think the Important point is how to use them.(くみちょうさん)
いろんなSNSがあるけど、使い方次第だと、私は感じています。
Actually, I’m not familiar with SNS. Not sure how to effectively use each SNS. However, as far as I fell, many person who are living in outside of Japan still use Facebook. This is very useful to make a network and keep in touch.(Hiro-LYSさん)
実はSNSにあまり明るくなく、それぞれをどう使えば効果的なのかが分かりません。しかし経験上、海外に住んでいる多くの人がフェイスブックを使っています。つながったり、連絡を取り合うのにとても便利です。
I do social media on twitter and blogs on a daily basis, but it’s still not good to get out of these things.(とし@中野区民さん)
私はソーシャルメディアは日頃ツイッターやブログなどをやっていますが、やはりこれらのことにうつつを抜かしてしまうのは良くないですね。
I do social media on twitter and blogs... の箇所は、具体的なサービスを出していますので、social mediaという言葉は特に不要ではないでしょうか。
I write twitter and blogs on a daily basis...
ツイッターとブログを日々やっています。
で十分かと思います。
なお、「うつつを抜かしてしまう(のは良くない)」とおっしゃりたいのであれば、もう少し具体的な動作に落とし込むと表現がしやすくなるでしょう。例えば
It’s not good to spend too much time on social media.
SNSに時間を割き過ぎるのは良くない。
などと私だったら表現します。
Social media is fun, but it’s pain in the neck sometimes.(リチャード川口)
SNSは面白いが、時には厄介です。
I stopped saying ‟happy birthday” to anyone on Facebook because everyday is someone’s birthday, and it’s time-consuming.(西澤ロイ)
フェイスブックで「誕生日おめでとう」と言うのをやめました。毎日が誰かの誕生日であり、手間がかかるからです。
英作文チャレンジ参加方法
Twitter にアクセスいただき、あなたなりの回答を Twitter で、ハッシュタグ「#スキ度」と「#英作文チャレンジ」をつけて、つぶやいてください。番組公式 Twitter にて、いいねやリツイートをさせていただきます(Facebook にも回答を投稿可能です)。過去のお題はこちらです。
あなたの名言も、この連載や番組内で紹介させていただくかもしれません!挑戦、お待ちしております♪
ラジオ番組「スキ度UPイングリッシュ」情報
ラジオ番組名 | 西澤ロイのスキ度UPイングリッシュ |
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放送日 | 毎週木曜夜8時~8時30分 (※毎週日曜夜9時から再放送あり) |
放送局 | クローバーメディア(埼玉県志木市のコミュニティFM)77.5 MHz |
パーソナリティ | 西澤ロイ(イングリッシュ・ドクター)他 |
聞き方 | 埼玉県の可聴地域(志木市・朝霞市・和光市・新座市とその周辺地域)では、周波数を「FM77.5 MHz」に合わせてください。また「リスラジ」などのアプリを使うことで、日本全国(世界どこででも)お聞きいただけます(radikoでは聞けません) |
バックナンバー |
番組内で放送された楽曲を除いた形で、全て音声アプリHimalayaで公開 |
SNS | 番組公式Twitterアカウントはこちら 番組公式Facebookページはこちら 番組公式ブログはこちら |
西澤ロイさんの本
▼西澤ロイさんの人気連載が電子書籍になりました!書き下ろしも豊富に追加。

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執筆:西澤ロイ
イングリッシュ・ドクター(R)(英語のお医者さん)。
英語への「苦手意識」や「英語嫌い」を解消し、英語が上達しない原因である「英語病」を治療する専門家。獨協大学英語学科卒業。TOEIC満点(990点)、英検4級。アメリカのジョージア州に1年間の留学経験あり。「英語感覚」や「英語の考え方」を分かりやすく日本語で伝えるスキルには定評があり、「長年の疑問がすっきり解消した!」「そんなふうに英語を捉えたことがなかった」「目からウロコ!」という多くの感動や喜びの声が寄せられている。著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、「TOEIC L&Rテスト最強の根本対策」シリーズ(実務教育出版)など、計9冊で累計15万部を突破。メディア出演多数。木8(木曜夜8時)の英語バラエティ ラジオ番組「スキ度UPイングリッシュ」の他、コミュニティFMにてレギュラー番組・コーナーを4本オンエア中。
公式HP:http://english-doctor.co.jp/
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/990english
写真:山本高裕