今回、英会話講師のパンサー戸川さんが取り上げるのは、英語が上達する人が共通して持つ特徴について。多くの生徒を育ててきた戸川さんに、ご自身の経験を基にお話しいただきます。
英語が上達する人に共通する5つの特徴
こんにちは、英会話講師パンサー戸川です。
僕は今までたくさんの方に英会話や英語勉強法をお伝えしてきました。
そして次第に、「あ、この方は伸びるな」とか、「この方は 時間がかかる な」といったことが分かるようになってきました。
レッスンを重ねれば重ねるほど、「英語が上達する人に共通すること」が分かってきたのです。
とても単純な話にはなりますが、なかなか英語が伸びない方は、これからお伝えすることを1つでも多く実践していただければ、英語が話せるようになる確率がグンと上がります。
1つ1つ、目の前の事を変えていくことによって、必ず英語力は上がります。ですから、ぜひ次の5つのことを実践していただければと思います。
その1)素直である
英会話レッスン中、僕が生徒さんに「じゃあ○○と××はしておいてくださいね」とお伝えすると、次回のレッスンまでにそれを必ずされています。
そして、「この本、良いですよ」とお伝えすると、次のレッスンまでに購入されていることが多いです。
英語はやはり「素直な方」の方が伸びます。
他の言葉で表現すると、「自分を 捨てる 」ということでしょうか。多くの方は、「○○はした方が英語は伸びる」とか「こうした方が良い」と、頭のどこかでうっすら分かっているのに、そうせずに他のことをしてしまいます。
時間 に関して 言えば、「この時間を英語学習に費やせば単語1個でも覚えられるのにな」と、心のどこかで思いながらも、スマホでゲームをしたり、SNSを眺めたりしています。
もちろん、その全て悪いと言っている訳ではありません。
息抜きとして、ネットサーフィンしてもよいのです。ただ、今までと同じリズムで日常生活を送っても、ほとんど何も変わりませんよね。
3カ月で5キロやせたい人が、今までと同じ生活リズムや食事を続けても何も変わりません。このように、「今までの自分」を挟んでしまうと、出る結果も出にくいのです。
ですから、先生から言われたことや本に書いてあることを理解し、自己責任の上で、素直に実践する。
これが伸びる人に共通することになります。
その2)積極的である
伸びる方は積極的です。特に積極的に質問されている印象を受けています。もちろん何でもかんでも聞けばよい、という訳ではありませんが、そのときに感じたことや疑問に思ったことをその場で質問されています。
レッスン以外の時間でもメールで質問される生徒さんもいました。このとき、「自分ではいろいろ考えたけど分からない。この疑問に対してこう思ったんですけど、それで合っていますか?戸川さんはどう思いますか?」のように、「まず、自分で調べたり、考えたりしている」のです。
この「調べて、考える」過程があるかないかでも、英語の伸びはかなり変わってきますが、この過程はなくても、「積極的である」ことは、英語が伸びる特徴の1つだと感じています。
その3)失敗を英語学習のエネルギーに変換させている
基本的に英語学習はたくさんの失敗をします。発音を間違えたり、文法を間違えたり、言いたいことがとっさに出てこなかったりします。
世間一般では「失敗=良くない」とされていますが、伸びる人はこの定義を「失敗=英語が伸びるための材料」または「失敗=気づき」のように、「今回はここが間違いだったのか。でもこの経験のおかげで、また英語力がアップするぞ!」と、負のエネルギーを正のエネルギーに変換しているのです。
子どものころ、補助輪なしの自転車に乗れるようになるまでに、何度も転んで失敗して、でも、最終的に乗れるようという方も多いですよね。英語もこれと同じで、失敗は、良い・悪いを抜きにして「英語をレベルアップさせるために必要な気づき」として捉えているのです。
僕も未だに間違いますし、日本語でも完璧だ!と胸を張って言い切る自信はありません。
その4)英語が好きである
伸びる人は、純粋に英語自体を楽しんでいます。「○○しなきゃ!」などの思いもありますが、基本的には英語が好きで、「○○したい!」のように、“want to ”の姿勢で取り組んでいるんですね。
嫌いな状態で 取り組む と、“ have to (~しなければならない)”状態になり、ストレスもかかります。ですから、「英語が好き、英語が楽しい!」のように、趣味など好きなことをしているのと同じような状態でいることが、英語が伸びる特徴の1つになります。
その5)目的・目標が明確である
「目的・目標がなければ、英語は伸びない」と言い切るつもりはありませんが、英語が伸びる人は、多くの確率で「目的・目標が明確な方」が多いです。
例えば、僕の生徒さんにJRAの騎手の方がいらっしゃいます。「世界でも通用する騎手になりたい」という目的があるので、「何のために英語を学んでいるか?」が本人の中で明確なんですね。
他にも「仕事で必要」とか「ハリーポッターを原書で読みたい」など、何かしら「英語を身に付けたい強い理由」がある方が多いです。もちろん、その理由は人それぞれですから、ここで挙げた例と同じである必要はありません。
でも、それくらい「英語を身につけたい理由」がある方が、英語が伸びやすい 傾向 にあります。
まとめ
さていかがでしたでしょうか?もちろん数を上げればキリはないですが、特に僕が「英語が伸びる方って、このような特徴がある」と考えていることを厳選して5つご紹介しました。
これを機に皆さんも、ご自身の状態を一度振り返っていただいて、これからの英語力アップのヒントとしていただければ幸いです。
2005~2008年の約3年半、オーストラリア留学後、日本に帰国。その後約3年間、フィットネスクラブでアルバイトを経験し、2012年にインターネットを活用したスカイプ英会話講師として独立。ツイッターフォロワー数約15万人、アメブロランキング1位獲得(英語・英会話部門、アラサー男性部門)
ブログ https://togawaakio.com/
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