春になると、何か新しいことに挑戦したくなりますね。英語学習を始めるのにもぴったりの季節です。そして、気軽に英語学習を始めたい方におすすめなのが、町の本屋さんに並ぶ英語学習誌。本記事で徹底比較しますので、あなたに合うものを見つけて、スタートしてみませんか?
目次
英語学習誌をすすめる理由
「今どき、英語学習の素材なんて、ネットでいくらでも手に入るじゃん」と、ポケットに手を突っ込んで、ガムをくちゃくちゃ噛んでいるそこのあなた!
おっしゃる通り、英語の素材そのものは、お金をかけなくてもいくらでも手に入るようになりました。それらの素材を使って、どんどん英語を勉強して、どんどん英語力がアップしているという方は、もちろんそれでいいと思います。
でも、なかなか思うようにいかない人も多いのでは?そんな方はぜひ、英語学習誌を手に取ってみてください。おすすめするのには理由があるのです。
①厳選された素材で学べる
英語素材はネット上に無限にありますが、学習者にとってどれもが役立つとは限りません。レベルが難しすぎたり、ネイティブでもあまり使わないような凝った表現のものだったりすると、だんだんやる気がなくなりますし、覚えたとしても使う機会がありません。
その点、英語学習誌は、 英語の専門家である執筆者や編集者が、各誌の存亡をかけて(たぶん)、学習に役立つ素材を厳選 しています。レベルや目的に応じたセレクトもされているので、あなたの英語学習にダイレクトに役立つ素材がいっぱいなのです。
②英語学習を習慣化しやすい
単行本とは違い、 定期的に刊行される学習誌は、英語学習のペースメーカーに最適 。「次号が発売されるまでに読み切ろう!」と、いい意味でのプレッシャーが働くのでやる気も出ます。
また、必然的に最近の話題が取り上げられることが多くなり、新しい生きた表現を学べるというのもポイントです。
③4月号には各誌とも力が入ってる!
学校の新年度が4月から始まるせいなのか、なぜか 英語学習誌も4月号には力が入っている ケースが多いです。特別付録が付いたり、新連載が始まったりするので、「前にも買ったんだけど、ちょっとピンとこなかったのよね・・・」という方も、もう一度手に取ってみる価値あり。
特に最近は、「定期購読で〇〇も無料!」というようなお得なサービスも多いので、ぜひ一度チェックしてみてください。
では、早速スタート!
【1】多聴多読マガジン
- 出版社: コスモピア
- 発売日: 2019/03/06
- メディア: 雑誌
- 英語レベル:初級~中級
- 発売時期:隔月刊、奇数月6日
- 価格:本体1,382円+税
- サイズ:A5判
- 音声教材:CD付き(ダウンロードも可能)
「学習法」がわかり、「学習素材」が手に入る
多聴多読といっても、むやみやたらと英語を読んで聞けばいいわけではありません。やはり英語力アップにつながりやすい学習法があります。
本誌は、その学習法を丁寧に教えてくれ、さらに学習素材も提供してくれます。まさに一石二鳥!
また、多聴多読というと、英語レベルはやさしいものが多く、子ども向けやヤングアダルトくらいまでの素材が多そうな気がしませんか?(私だけだったらごめんなさい。)
確かに最新号でも、The Emperor and the Nightingale などのそれっぽいものも載っていますが、ビジネスマンを主人公にしたものもあります。しかもタイトルは、The Office Conflict 。「会社での確執」?これは興味をそそられます。オトナ世代の期待にもばっちり応えてくれそう。
定期購読を申し込むと、 英語の音声 が聞き放題になるといううれしい特典もあります(詳しくは本誌をご覧ください)。
こんな人におすすめ!
タイトル通り、英語をたくさん聞いて、たくさん読んで、楽しみたい方に最適。もちろん、続けることでTOEICや英検などのテスト対策にもなるでしょう。
隔月刊なので、 2カ月で1冊というペースで本誌を使いこなしながら、空いた時間で好きな素材を聞いたり読んだりする とよさそうです。
A5判とコンパクトなのでバッグの中にも入りやすく、通勤や通学の時間に多読を楽しめめるのもよいところ。
【2】ENGLISH JOURNAL
- 出版社: アルク
- 発売日: 2019/03/06
- メディア: 雑誌
- 英語レベル:中級以上
- 発売時期:月刊、毎月6日
- 価格:本体1,400円+税
- サイズ:B5判
- 音声教材:CD付き(ダウンロードも可能)
「英語+α」がある雑誌
リスニング力が身に付く雑誌として定評のある『ENGLISH JOURNAL』。最近では、リスニング力はもちろん、スピーキング力養成にも力を入れた構成になっています。
また、特集や特別企画が充実しているのもうれしいところ。 世界の最新の話題に触れられるだけでなく、映画や音楽などのカルチャーにも詳しくなり、教養も身につきます 。
ちなみに 、 2019年4月号 の特集は「『マインドマップ×自己紹介』で好印象スタート!」。4月号にふさわしいテーマですね。ぜひチェックを!
こんな人におすすめ!
インタビューやスピーチなど生の英語が豊富なので、ネイティブ・スピーカーの英語をたくさん聞きたいに人に。また、英語圏のカルチャーに興味がある人にもおすすめです。俳優やミュージシャンなど、話題の人物が登場することも多いので、「あこがれのあの人の英語を聞いてみたい!」という人もぜひ。
ちなみに 2019年4月号では、エド・シーランのインタビューを掲載。表紙にも登場しています。
ec.alc.co.jp【3】CNN ENGLISH EXPRESS
- 作者: CNN English Express 編
- 出版社: 朝日出版社
- 発売日: 2019/03/06
- メディア: 雑誌
- 英語レベル:中級以上
- 発売時期:月刊、毎月6日
- 価格:本体1,148円+税
- サイズ:B5判
- 音声教材:CD付き(ダウンロードも可能)
CNNの英語でリスニング力アップ
アメリカのニュース専門チャンネルCNN(Cable News Network)を素材に、最新のテーマで英語を学べる語学雑誌。2019年4月号からリニューアルして、表紙の印象もだいぶ変わりました。
目玉のリスニング素材は、基礎編、中級編、上級編と3つに分かれているので、どのレベルの人でも学べそう。
リニューアルにあたり、リスニング力だけでなく発信力も磨ける構成に。日本語を英語に訳してみるトレーニングもあるので、会話力も鍛えられます。
本誌にとじこまれた 別冊付録には、リスニングした内容をチェックする問題が掲載されているので、「聞きっぱなし」にならない のもいいところです。カラーページが多いのもうれしいですね。
こんな人におすすめ!
なんといっても最新の英語ニュースで学習したい人、そしてリスニング力を鍛えたい人に。
4月号発売のタイミングで「Listening Trainer」という音声再生アプリができて、スマホでも簡単に音声を聞けるようになりました。移動中のリスニング練習に便利です。別冊付録はミニサイズなので、一緒に持ち歩けばかなり勉強できそう。
【4】TOEIC(R) Test プラス・マガジン
- 作者: TOEIC Test プラス・マガジン編集部
- 出版社: リント
- 発売日: 2019/02/06
- メディア: 雑誌
- 英語レベル:初級~上級
- 発売時期:隔月刊、偶数月6日
- 価格:本体1,463円+税
- サイズ:A4判
- 音声教材:ダウンロード( 希望 者には無料でCD送付)
推定スコアを算出できる
TOEICR L&R テストに的を絞った隔月刊誌。サイズも本番の問題冊子に近いです。2月6日発売のものが最新号。
毎号、TOEICR L&R テストと同形式の問題、200問が掲載されています。解答と解説が掲載されているので、もちろん自分で採点することもできますが、 連動アプリに解答を入力すると、推定スコアが算出 されます。
こんな人におすすめ!
TOEICのスコアアップを目指す方におすすめなのは言うまでもありませんが、推定スコアを算出できるというサービスが特にありがたい気がします。
TOEICは月に1回 実施 されていますが、ほかの予定とかち合うこともあり、毎回受けられるわけではないですよね。受験料もかかります。
そんなとき、本書を使って推定スコアを 把握 しておけば、「ここぞ!」というタイミングで受験することができます。お仕事などで、「今年中に〇〇点を突破しなくては」という方は、試してみては?
次の号が発売されるまでの2カ月間、くり返し問題を解いてみるのもいいかもしれません。
【5】ゼロからスタートEnglish
- 出版社: ジェイ・リサーチ出版
- 発売日: 2018/03/06
- メディア: 雑誌
- 英語レベル:初級
- 発売時期:季刊(3、6、9、12月の6日)
- 価格:本体778円+税
- サイズ:A5判
- 音声教材:CD付き(ダウンロードも可能)
英語で日本をガイドする!
英語レベルは易しめですが、誰もが興味を持てるようなテーマを取り上げているたため、やる気が続きそう。
リスニングやリーディング中心の雑誌が多い中、 「英語で日本のことをガイドする」という観点で、英語で発信することに力を入れて います。「リスニングはできるけど話すのが苦手」という方は手に取ってみるといいかも。
ほかの雑誌に比べるとコンテンツの量が 少ない 気もしますが、「1カ月で1回学習するのを3回くり返す」という具合に使えばしっかり定着しそうです。
CD付きで1,000円以下という、お手ごろ価格 もうれしいところ。発売中の春号は、特別付録として日本の食べ物をテーマにしたミニ冊子付きです。
こんな人におすすめ!
英語やり直しをしたい人や、話す力を付けたい人に。3カ月に1冊というペースなので、英語に力を入れたい高校生や大学生が、副教材的に使うのもいいかもしれません。
無理なく学習できそうな量がうれしい雑誌です。
【6】Japan Times Alpha
alpha.japantimes.co.jp- 英語レベル:中級以上
- 発売時期:毎週金曜日
- 価格:1部300円、3カ月3,390円(いずれも税・送料込み)
- サイズ:タブロイド判(406×272ミリ)
- 音声教材:CDなし
週1ペースが習慣化に最適
これは新聞なので、学習誌ではなく「学習紙」ですね。
その昔、「The Japan Times ST」として販売されていた学習者向けの英字新聞が、昨年リニューアルして「The Japan Times Alpha」となりました。
ちなみに 、STは「Student Times」の略称。リニューアルによって「いや、student って年じゃないのよ」と赤面していたオトナ世代には手に取りやすくなったのではと思います。
残念ながら音声はありませんが、 週1という発刊ペースが英語学習を続けるのに最適 。その分、話題も最新のものになるので、興味をもって読めます。
こんな人におすすめ!
書店や駅の売店などでも買えますが、残念ながらあまり見かけないので定期購読がおすすめ。そのほうが習慣化もしやすいです。月あたり1,000円ちょっとという手ごろな価格も見逃せません。
そして何より、 「やっぱり英字新聞ってかっこいい!」という方に 。新聞なので、バックナンバーがたまってもかさばりません。さらに、 捨てる ときに(比較的)良心がとがめないというメリットもあります。
まとめ
昨今は、便利でリーズナブルなデジタルコンテンツが大人気。ですが、工夫が凝らされた英語学習誌も見逃せません。
何よりも、 デスクの上やバッグの中にあると、必然的に目に付くので「やらなくては」という気になります 。
新しことを始めたくなるこの季節、ぜひお気に入りを見つけて、あなたの英語学習に役立ててください!
※本記事に掲載されている情報は、2019年3月現在のものです。発売時期や価格などは変更になる場合があります。また、各誌の英語レベルはGOTCHA!編集部独自の 分析 によるものです。
文:尾野七青子
都内某所で働く初老の元OLのフリーライター。4月号はどれも春らしい表紙でワクワクしますね!
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
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