同じ言葉を話しているはずなのに、お互いが思い浮かべているのは別のもの。連載「アメリカ英語 vs. イギリス英語」の第5回では「public school」を取り上げます。
「パブリックスクール」って「公立学校」のこと?
アメリカ英語 vs. イギリス英語の最終回は、public school という言葉を取り上げます。パブリックスクールの意味、皆さんはご存じですよね?公立学校でしたっけ?
まずはアメリカ人のメアリーとイギリス人のオリビアの会話を見てみましょう。子どもをパブリックスクールに入れる話をしているようです。
Olivia (UK): I am trying to save up money for my child’s education. I want her to go an exclusive school.
Mary (US): Why don’t you just send your child to public school?
Olivia (US): That’s what I just said I was trying to do . . .
オリビアは最初にexclusive school(名門校) という言葉を使っています。お金がかかる名門校より「公立校に進ませたらいいんじゃない?」というメアリーの反応も一理あります。
でも、最後のオリビアの反応が気になりますね。やり取りをあらためて日本語で見てみましょう。
オリビア(英):娘の教育のためにお金をためようかしら。娘を名門学校に入れたいのよ。※ 会話はすべてフィクションです。
メアリー(米):普通に「パブリックスクール」に進ませたらいいのに。
オリビア(英):そうしたいって言ったつもりだったけど…。
やっぱり最後のオリビアの反応がわかりません。なんで??
では、その理由を解説しましょう!
アメリカで public school は「公立学校」という意味だけど、イギリスでは「私立学校」という意味があるから~ヽ(=´▽`=)ノ
イギリスでは、「パブリックスクール」はエリート名門私立中等学校のことを指すんだそうです。
どうやら中世から近世にかけて、身分に関係なく「一般に開かれた」学校が作られ、それを public school と呼んだことが始まりのようです。
ウィキペディアを調べると「学費が非常に高く、入学基準が厳格なため、奨学金で入学を許された少数の学生以外は裕福な階層の子どもたちが、寮での集団生活を送っている」なんて説明があります。
これは!単にお金があるだけでは入れそうにありません…。オリビア、がんばって!
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