「語学で世界は広がる」トリリンガルのはなさんの学習法【インタビュー後編】

6年前、祖母の 影響 と茶道誌の連載が きっかけ で茶道を始め、5月には自身のお稽古の様子をユーモアたっぷりにまとめたエッセイ本『今日もお稽古日和』を出版する、モデルのはなさん。「大人の学び」を継続するための工夫や、語学について聞きました。

はな  モデル。12月21日生まれ、神奈川県横浜市出身。2才から横浜のインターナショナルスクールに通い、17才からモデル活動を始める。上智大学に進学後も、学業と並行してモデル活動を続け、その後テレビやラジオ、ナレーター、エッセイの執筆など活動の範囲を広げる。英語・フランス語に堪能で、その語学力を活かした絵本も多数。趣味はお菓子作りや茶道、仏像鑑賞。

▼大人になってからの「学び」の楽しみ方を聞いた前編はこちら

はなさん流!継続するコツ

――「大人の学び」 を続けるコツはなんでしょうか?

何事も、続ければ身になります。 続けることが難しいなら、身近な目標を持つ といいと思います。私がフランス語を学んでいた時は、「フランス語を話せたらかっこいいな」「フランス映画を原語で理解できたらかっこいいな」という気持ちをずっと大事にしていました。

また、 怠けないように自分でルールを設定する ようにしています。

フランス語の勉強のために留学していた時は、英語と日本語を話さないと決めていました。仕事についても、少しずつ自分のハードルを上げていきたいという思いから、毎年目標を決めていました。

茶道では、先生に相談して、稽古だけでなく実際に茶会の亭主としてお点前をする機会をいただいています。茶会の亭主をすることで、なんのために稽古をしているのかというゴールがよくわかるからです。

『今日もお稽古日和』の中で、私が大好きな上野動物園のパンダ「シャンシャン」との茶会の様子を妄想して書いたのですが、今はこの茶会を亭主として実現するべく、お稽古に励んでいます。

コンフォートゾーンにとどまることが嫌なので、 成長できる機会は自分でつくってきた ほうだと思います。チャレンジするのは楽しいです。失敗しても死なないし、死ぬようなことにはまだ挑戦していないので(笑)。

楽しくなければ続かないので、 あまり深く考えずに「これをやってみよう」とルールを決めて みて、新しい人との出会いや自分の成長を楽しみながら取り組んでいます。

語学は武器になる

――英語、フランス語に堪能でいらっしゃいますが、語学ができてよかったと思われますか?

外国語を話せるということは、やはり武器になる と思います。語学ができることによって世界も広がるし、大切なものを持っているような自信にもつながるからです。

具体的な 学習方法としては、 「ものまね」から始める のがいいと思います。俳優さんや歌手など、好きな発音の人を見つけて、とにかくまねしてみて、録音したものを聞きながら 修正 していくという 作業 を繰り返すと、聞き取りもできるようになるので、とてもおすすめです。

また、 海外の方とのコミュニケーションにおいては、日本についてよく知っておくことも重要 だと感じます。自分の国について知っているということは、海外の人からすると当たり前みたいで、日本に興味をもってくれる外国人からいろいろと質問されることがよくあります。そんな場合にも茶道は、さまざまな角度から日本文化を学ぶことができますし、海外の方にもとても喜ばれる話題だと思います。

新刊『今日もお稽古日和』が5/17発売予定!

――新しく発売されるエッセイ集について教えてください。

『今日もお稽古日和』では、日々の稽古の様子やその時々の気付き、感銘を受けた茶人たちのふるまい、茶の湯の稽古を通じて感じた日本人の想いや日本文化の豊かさについて綴っています。茶の湯の稽古に取り組んでいる方はもちろん、 興味はあるけれども茶の湯の世界に飛び込むのをためらっている方にも楽しんでお読みいただける と思います。

茶道のお稽古の様子を、これまでの人生と重ねながら自分の言葉でまとめました。 失敗談なども盛り込んでいて、笑える要素が多いカジュアルな本 です。堅苦しいと思われがちな茶道ですが、そんなイメージを持っている方にも、茶室をのぞき見するような感覚で気軽に読んでいただき、茶道を身近に感じていただけるとうれしいです。

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